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桂離宮の参観見学予約申し込み方法とアクセスや駐車場とみどころ

桂離宮の庭園は日本の庭園の中でも最高傑作と言われている。

今年は政府が外国人観光客の増加を受け、京都市内の、京都御所や桂離宮、修学院離宮も一般開放を拡大されている。「涙が出るほど美しい」と言われ、完璧なまでの美しさを誇る桂離宮の参観見学申し込み方法とアクセス、駐車場などみどころも一緒にお伝えします。


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桂離宮(かつらりきゅう)について

桂離宮は、京都市西京区桂にある皇室関連施設となります。

江戸時代の初期17世紀に皇族の八条宮の別邸として創設された建築群と庭園からなります。

もともとは藤原道長の山荘・桂家があった場所に1590年(天正18年)創設された宮家の八条家の初代智仁親王(初代八条宮)が1615年(元和元)造営に着手したのですが、約47年後の智忠親王(2代)の代にほぼ完成した別荘になります。

造営が始まってから400年以上の間、なんと一度も火災に遭っていません。

もちろんところどころ修繕を行っているももの、ほぼ創建当時のままの姿を残している稀有な建物です。

ですので当時の朝廷文化の粋を今にそのまま伝えています。

回遊式の庭園は日本庭園の傑作とされています。

また、建築物のうち書院は書院造を基調に数寄屋風を採り入れています。

庭園には茶屋も配されています。

敷地面積は全部で約6万9400平方メートル。

うち庭園部分は約5万8千平方メートルでもあります。

離宮とは皇居とは別に設けた宮殿の意であるが、「桂離宮」と称するのは明治16年(1883年)からです。

それ以前は「桂別業」などと呼ばれていました。

 

桂離宮が世界中で知られるようになったのは1930年代に来日したドイツ人建築家ブルーノ・タウトが日本建築の世界的奇跡」と絶賛したことからです。

そのことで一躍有名になりました。

その時のブルーノ・タウトの言葉

涙が出るほど美しい」は

桂離宮を表現する代名詞ともなりました。

 

現在は宮内庁京都事務所の管理になります。

桂離宮の見どころ

見どころは、庭園と建造物です。

日本最古である、回遊式庭園には、桂川の水を引いた池を中心に、茶屋、築山、州浜、橋、石灯篭などを配しています。

桂離宮の建造物は書院群と池の周囲に散在する御茶屋群で構成されています。

古書院、中書院、新御殿はいずれも入母屋造です。

杮板という薄い板を葺足にして竹針で止める柿葺(こけらぶき)の屋根で、書院造を基調としていますが、数寄屋風の要素も見られます。

 

代表的な見どころの庭園の場所や建造物をあげておきます。

古書院

古書院は、八条宮初代 智仁親王が唯一造営した最古の建物です。

格式が高く間取りは、大小8室からなります。南東隅に主室の「一の間」、そして「二の間」「縁座敷」、「御輿寄」、「鑓の間」、「囲炉裏の間」、「膳組の間」、「御役席」です。

こけら葺の入母屋造です。

造営は1615年(元和元年)頃と言われています。

建物の軸の線が南東方向に約19度ほど振れている。それは1624年(寛永元年)の月の出の方向と一致するそうです。

古書台には月見台があります。

中書院

中書院は古書院の松の角柱に対し、杉の面皮柱を使用しています。

内法上は鴨居のみで長押を省略していたり、全体に地味な意匠になっています。

壁は古書院は白の漆喰塗り壁ですが、中書院、新御殿は、錆土を用いた色付壁です。

「田」の字の形の間取りで「一の間」、「二の間」、「三の間」、「納屋」があります。

「一の間」は高貴な女性が使っていた建物が移築されているので桂離宮では珍しい

鍍金菊花文の飾金具がある違い棚があります。

1641年(寛永18年)に造営されたといわれています。

こけら葺の入母屋造です。

 

新御殿

新御所は中書院と同じように杉の面皮柱を使用しています。

部屋は9室、「一の間」、「二の間」、「水屋の間」、「長六畳」、「御納戸」、「御寝の間」、「御衣紋の間」、「御化粧の間」、「御手水の間」です。

「一の間」は9畳大の広さです。そのうち南西の3畳分を框一段分高くなった「上段」としています。

ここに著名な桂棚と付書院があります。

黒檀、紫檀、伽羅、唐桐、唐桑など、輸入品を主とした18種の銘木を組み合わせて作られている。

桂棚は修学院離宮の「霞棚」、醍醐寺三宝院の「醍醐棚」とともに「天下三名棚」と言われます。

新御殿は、1662年(寛文2年)ごろに造営されたと言われています。

 

御幸門(みゆきもん)

元は17世紀中頃に後水尾上皇をお迎えするために造られた門です。

今の御幸門は18世紀に再建されています。

茅葺切妻屋根で、柱と桁にはアベマキの皮付き丸太が使われています。

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州浜(すはま)

黒く扁平な石が敷き詰められ池に突き出しています。

先端に灯籠を据えて岬の灯台に見立てて海を演出しています。

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松琴亭(しょうきんてい)

松琴亭は、茅葺入母屋造の茶亭です。

中央に中庭・光庭を設けた「口」の字のかたちの建物です。

桂離宮の中でもっとも格式が高い茶室、八ツ窓囲があります。

そのほか、一の間、二の間、水屋などがあります。造営時期は明確でありません。

冬向きの茶屋と言われます。

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賞花亭(しょうかてい)

賞花亭は、 茅葺切妻屋根の茶亭で、苑内で最も高い位置あることから「峠の茶屋」とも呼ばれています。

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園林堂(おんりんどう)

園林堂は、本瓦葺方形造の持仏堂でです。

南側の大きな島にあります。

周囲には、黒石を敷き詰めた雨落敷があり、それを横切るように方形の飛び石がおかれています。かつては、上げ楊柳観音像と初代智仁親王の尊像を祀られておりました。その後、宮家代々の位牌と尊影が安置されていましたが,現在は建物だけが残っています。

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笑意軒(しょういけん)

笑意軒は、池の南側にある葺寄棟造の母屋に柿葺の庇をつけた農家風の茶亭です。

桂離宮の茶亭の中では最も大きい建物です。

口の間、中の間、次の間、膳組の間、一の間などがあります。

笑意軒の名は李白の『山中問答歌』の句、「問余何栖碧山而不答心自閑」(余に問ふ何の意ありて碧山に栖むと。笑ひて答えず心自ら閑かなり)に由来するそうです。

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月波楼(げっぱろう)

月波楼は、古書院の北にあり、観月のための茶亭です。

その名のとおり池に映る月を鑑賞しました。

寄棟造りの建物です。

名前は、白居易の『西湖詩』の「心一顆珠」(月は波心に点じ一顆(ひとつぶ)の珠)という句に由来します。

夏向きの茶屋と言われます。

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桂離宮の見学できる場所は?

桂離宮の見学が可能な場所や順路は、

このようになります。

 

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http://sankan.kunaicho.go.jp/

 


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桂離宮の公開日(参観休止日)

桂離宮の公開日は通常月曜日から金曜日(祝日を除く)となっています。

参観休止日は、日曜日、土曜日、国民の祝日・休日

ただし、3月、4月、5月、10月、11月の土曜日については、参観を実施されます。

この月は祝日・休日と重なった場合でも実施されます。

そのほかの月は第三土曜日のみ参観可能です。その土曜日が祝日・休日が重なったときは同様に参観可能です。

通年公開が発表されました。

土曜日、日曜日及び国民の祝日を含め一年を通して実施

月曜日を除く毎日、参観を実施することとします。

なお、月曜日が国民の祝日に関する法律に規定する休日となるときは、翌火曜日が休止日となります。

 

 

年末年始(12月28日~翌年1月4日)と行事等の実施のため支障のある日も参観が休止となりますのでご注意ください。

 

桂離宮の参観見学の申し込み方法と料金

■参観資格

参観できるのは18歳以上の方となります。

 

■申し込み方法

一度に申込できるのは4人までです。

それ以上になる場合には4人以下に分けて申し込んでください。

代理人の申し込みはできません。

 

郵送の場合とオンライン申込と直接窓口に行く方法の3つの方法があります。

 

■郵送の場合

郵便往復はがき使用して申し込む方法です。

受付日(郵送の場合は消印)順に処理されます。

定員になり次第締め切りとなります。

同日受付が多数の場合は抽選です。

〒602-8611
京都市上京区京都御苑3番
宮内庁京都事務所参観係
 

 

TEL 075-211-1215

所要事項を記入の上、投函してください。

参観希望日については、第1希望から第3希望まで記入できます。

結果は、後日返信用はがきでお知らせします。

はがきの書き方はコチラ

応募はがき記入方法

 

■受付期間

参観希望日の3ヶ月前の月の1日の消印から希望日の1ヶ月前の日の消印のあるものまで

 

 

■窓口申込

身分を証明できるものを持参の上、宮内庁京都事務所参観係窓口にて備え付けの用紙に記入して申し込む方法です。

 

なお、参観希望日によってはその場で許可書の発行ができない場合がありますので、返信用の郵便はがきを持参してください。

■受付期間

参観希望日の3ヶ月前の月の1日から希望日の前の日まで

■受付時間

開庁日(土・日・祝日・休日及び年末年始を除く。)

午前8時45分から正午まで及び午後1時から午後5時まで

 

 

■オンライン申込

① 参観申込 をクリックし「桂離宮」を選択します。

② 参観月選択 する。

③ 代表者・同行者の情報を入力 します。

※同行者を入れた際は、同行者名簿の送付が必要になります。

詳しくはこちら

申込完了画面が表示されるまでは申込みは確定されません。

 

結果は申込日の翌日以降に「参観申込みに関するお知らせ」といったメールでお知らせがきます。

そこから「参観通知確認」が表示出来るようになります。

当日こちらをプリントアウトしたモノを持って受付となります。
※印刷できない方は受付の際,係員に許可番号をお知らせください。

当日受付の際には、身分証明が必要となります。

 

■受付期間

参観希望日の3ヶ月前の月の1日午前5時から希望日の4日前の午後11時59分まで

注)午前0時から午前5時までサーバーのメンテナンス時間のため申込みはできません。

 

料金は無料です。

 

 

桂離宮参観見学の注意事項

18歳未満の方は参観できません。

車いすでの参観について参観コース中に飛石や 階段がありますので、車いすによる参観は困難です。

申込みには、参観を希望される方全員の自宅住所を番地までと氏名、年齢、性別などの入力が必要です。

なお、当日参観できる方を代表者としてください。

建物内の参観は行っておりません。

 


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桂離宮アクセス方法

迎賓館赤坂離宮のアクセス方法です。

住所は京都市西京区桂御園です。

電車利用の場合

市バスご利用の場合

桂離宮前バス停より徒歩約8分

京都駅からだと、市バス33系統に乗車し、約30分乗車後の桂離宮前バス停で下車する。

■阪急ご利用の場合

京都線 「桂」より徒歩約20分

東に出て府道139号を東へ桂交番のある五叉路の交差点を北東に歩いていく。

車を利用する場合

名古屋方面あるいは大阪方面からはいずれも名神高速道路を利用するのがいいです。

京都南ICからは約20分です。
京都南ICで下車して、京阪国道に入り北上します。

国道1号久世橋交差点で左折して、桂川街道に入り上久世交差点で右折そして

桂川街道を北上し豆田街道交差点で右折して50mほどで左折すると桂離宮です。

 

 

桂離宮駐車場情報

桂離宮には無料駐車場があります。

参観客なら利用ができます。

普通車で50台以上の駐車が可能です。

営業時間のされていませんが、参観時間の間、朝の参観開始は9時の30分ぐらい前から利用可能と思われます。
桂離宮の直近にはコインパーキングあまりありません。

500m以上離れた場所には、コインパーキングは多数あります。

 

ま と め

桂離宮はほんとうに人気のスポットです。オンライン予約では1ヶ月前以上は前にしないととれません。繁忙期では3ヶ月前の予約が必要です。

予約できなかったときの裏技をお教えします。

予約してなくてもキャンセルが発生したチケットが出る場合があるということです。

桂離宮に電話(075-211-1215)してみることです。

ラッキーであれば空き出ている場合があります。

あれば、チケットをとりに直接桂離宮に行ってください。

日にちや時間は選べませんが急遽お友達を案内したいといったときには一度試してみてくださいね。

平成28年8月10日 より当日枠の発表もあるみたいなのでまた追記いたします。



追 記(当日申込について)【桂離宮】

宮内庁が、桂離宮おいて、当日参観受付を行うと発表された。

これまでの桂離宮の参観申込方法、郵送やインターネットによる事前申請に加えて
8月10日から、参観希望者の利便性をより高めるため、当日受付(現地において)も行われることになった。

参観当日11時頃から桂離宮(現地)先着順になります。

参観時間を指定した整理券を配布され、満員となり次第に受付は終了します。

当日受付枠として

60名が確保されます。内訳は、

14:30    20名

14:30    20名 

15:30   20名 

です。

当日受付60名 + 空き分     ですので

個々のコースで事前申請の空きが生じている場合の当該数も当日受付数に加算し

当日8:30に現地受付窓口及び宮内庁ホームページ上に掲示されます。

※参観はガイドツアー形式です。事前受付の方と一緒での参観になります。

※英中仏語による音声ガイダンスがあります。(韓・西語を準備中)

※整理券の受取り及び参観の際、ご本人を確認できるもの(運転免許証等)が必要です。

 

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