ことばの意味や使い方

「少しずつ」「少しづつ」使い方と違い!どっちが正しいかと使い分け

少しずつ  少しづつ 使い方 違い どっちが正しい 使い分け

「少しずつ」と「少しづつ」という書き方最近どちらも見かけます。

「少しずつ」と「少しづつ」の正しい使い方と違いをしっかり理解できていないといった方も多いのではないでしょうか。

「ずつ」と「づつ」どっちが正しいかやと使い分け方など違いがよくわからなくなってきた理由などもお伝えします。

 



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「少しずつ」「少しづつ」はどっちが正しい?使い方の違いがなくなってきた理由?

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■「少しずつ」「少しづつ」はどっちが正解か!

「少しずつ」「少しづつ」の使い方と違いってはっきりわかっていますか?

わかっていそうで結構書く時に「あれ?どっちだっけ?」と迷ってしまうのではないでしょうか?

「少しずつ」「少しづつ」で正しいのはどっちといった結論を先にいいますと、

現在の日本語では、

「少しずつ」と書くのが正解

になります。

なぜかというと、「同じ割合で」といった意味を持つ「ずつ」を「づつ」と表記することは、現代仮名遣いとしては間違いということがあります。

■「少しずつ」「少しづつ」使い方の違いがなくなってきた理由

「少しずつ」「少しづつ」が両方使われているのを見かけますが、何故正しい「少しずつ」だけ使われていないのでしょうか。

それは、ただ、「少しづつ」が誤字だといったことではなく、ずっと「間違い」であったわけではなく、歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)では、「づつ」が正しいとされていました。

ですので現代でも「少しづつ」「少しずつ」どちらでも「間違い!」だと目くじらを立てるといった使い方ではなく、「許容範囲」として世間も公的にも容認されているところがあります。

ですので、「少しづつ」と書いても今でも「誤字」というほどではないのかもしれません。

このあたりが、「少しづつ」「少しずつ」が結局どちらがどちらが正しいのか違いがよく分からない人が多くなる理由ではないでしょうか

 

「づつ」「ずつ」の違いと正しい使い分け方



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「少しずつ」と書くのが現代では正しいといいましたが、もう少し細かくみていきます。

そもそも「づつ」「ずつ」の違いと正しい使い分け方はどういったことになるのでしょうか?

歴史的仮名遣いでは「づつ」とされていたと先ほど書きました。

それが、現代仮名遣い(昭和21年「現代かなづかい」)で「ずつ」と書くと定められます。

昭和21年ですので戦前からすすめられてきた実態に合った正書法を実行に移されたときに決定されました。

それが現代まで続いていますので、公用文や学校教育、新聞では「ずつ」が用いられます。

”「づつ」は間違いですよ。”

と学校でも教わった方がほどんどだと思います。

しかし、昭和61年内閣告示「現代仮名遣い」で昭和21年版が改訂されます。

・二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
~(略)~
なお、次のような語については、現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として、それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし、「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
~(略)~

こういったことが入れられました。

それによって「ずつ」を本則とするが「づつ」も許容されることになりました。

でも学校ではそれからも「づつ」は誤りと教えているそうですのでややこしいでのです。

ですので「ずつ」と「づつ」の使い方の違いというのは、

「ずつ」が正解で、「づつ」が許容範囲であるということです。

ですので、学校や公文書ではやはり、「ずつ」を使うべきですね。

ま と め

「少しずつ」「少しづつ」どっちが正しいかや使い方と使い分けの違いなどをおつたえしました。

「少しずつ」「少しづつ」もどちらも最近みかけます。

学校では「少しずつ」と習ったつもりだったのだけど・・・。と思っていた方は何故「少しづつ」も使われているのか理解していただいたのではと思います。

どうしてそうなのかわかると「誤字」ではないもののやはり、「少しずつ」を使った方が公文書や学校などではいいといったこともわかってすっきりするのではないかと思います。

といったことで、わざと昔の表現をといった使い方ではない限りやはり、今のことろは「ずつ」を使うようにする方がいいですね。

正しい表記がどちらなのかを気にしていた方の参考になれば幸いです。