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「醸す」の語源と意味とは?「醸し出す」との違いと使い方例文・類語

   

     

「物議を醸し出す」は間違い?

有名人が場違いな発言をした時や政治家が誤った発言をした際に「物議を醸す」と表現することがありますが、

具体的に「醸す」というのはどういう意味かご存知ですか。

また、「雰囲気を醸し出す」という言葉もありますが、

意味や使い方は違うのでしょうか。

さらに、「物議を醸し出す」という表現は間違っているのでしょうか。

「醸す」の語源や意味について調べてみました。


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「醸す」の語源・由来と意味

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「醸す」という言葉は

「醸造」にも使われるように、

「酒や醤油を作る」ことを示し、

そこから転じて

「ある状態になること」

を意味します。

言葉の語源としては、

古くはお酒を作ることを「かむ」

と言っていたことに由来します。

これは口の中で噛んだ米を瓶の中に吐き出し、

自然発酵させてお酒にしていたからです。

漫画などでもそういったシーンは出てきますし、

世界の中では現在もそうしたお酒を飲んでいる場所もありますね。

この「かむ」が

「醸す」の由来になったと言われていますが、

もう一つの説もあります。

それが「黴す(かびす)」です。

酒や醤油などは麹菌を加えることにより発酵させます。

このことから「黴す」が転じて

「醸す」になったという説もあるのです。

どちらにしろ、

酒や醤油など発酵により変化することから

「醸す」という言葉が誕生

したようです。

そして発酵は時間がかかるものです。

そのため

「自然に」と言った意味合いが無意識のうちにつくようです。

 

「醸す」の類義語



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「醸す」の類義語としては「状態を作る」意味合いから、

「生む」、

「生成」、

「生み出す」

などがあります。

 

では、「醸し出す」とはどういうことなのでしょうか。

「醸す」と意味合いは違うのでしょうか。

 

「醸し出す」の意味とは?「醸す」との違い!

「醸し出す」は

「醸す」という言葉に

「~し出す」という単語が加えられたものです。

「~し出す」というのは

「~し始める」ということを指しており、

このことから

「次第に」といったような意味合いがつくようです。

また、

「醸す」というと、

「すでにその状態になっている」

「その状態を作り出す」

というイメージがありますが、

「醸し出す」というと、

「これからその状態になりそうだ、なり始める」

というような意味合いになります。

ですので違いは、

前者の「醸す」に比べて、

後者の

「醸し出す」は曖昧な感じがするため、

よく雰囲気や気分、

匂いなど言葉に表しにくいものに使われる

ことがあります。

 

「醸し出す」の類義語



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「醸し出す」類義語には、

「漂わす」、

「放つ」、

「発散する」

などがあります。

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では「醸す」と「醸し出す」について例文を交えて使い方を見ていきましょう。

 

「醸す」と「醸し出す」の使い方・例文

「醸す」

例文としては以下のような文が挙げられます。

・物議を醸す

・大損害を醸す

・哀愁を醸す

 

このように「醸す」の使い方は

「すでにその状態になっている」ことを指してる文に使います。

 

では「醸し出す」とは

どのような使い方をするのでしょうか。

 

・楽しい雰囲気を醸し出す

・音が醸し出す魅力

・芳しい香りを醸し出している

 

このように「醸し出す」

気分や感じを作り出す時に使われます。

 

「物議を醸し出す」は間違い?

「物議を醸し出す」といった使い方がされることがありますが、この使い方は正しいのでしょうか?

 

上記の意味などを考慮すると、

「物議を醸し出す」というのは間違いなのでしょうか。

 

正しくは「物議を醸す」といった使い方をするべきですね。

 

テレビで「物議を醸し出す」と使う方も最近はいますが、

「物議」というのはおどろおどろしいものだといえます

それに対し、

「醸し出す」は例文でも挙げたようにやんわりとしたものに使います

そのため、

「物議を醸す」が正しい使い方です。

また、

「物議を呼ぶ」と勘違いしている方もいますが、

これも間違いです。

「呼ぶ」を使う場合は

「議論を呼ぶ」と使う

ので間違えないようにしましょう。

 

 

ま と め

「醸す」、「醸し出す」は日本語特有の表現ですが、

なかなか使わない言葉なのでいざ使おうとすると間違えやすい言葉です。

「物議を」と言った場合は「醸す」がセットになっていると覚えておくといいでしょう。

また、

「醸し出す」は雰囲気や匂いなどふんわりしたものに使うので、

優しい表現をする時に使うと覚えておくと間違えにくいかもしれません。

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 - ことばの意味や使い方