みんな大好きカレーは、ついついたくさん目につくってしまいます。
少なく、作っても多く作っても手間はおなじですものね。
しかし、カレーは、思ったより腐りやすいのを知っていますか?
なんかカレーってしっかり煮ているから大丈夫と思いがちなのですが、
常温での保存だと菌がすぐに繁殖していきます。
そんなつくりすぎたカレーをできるだけおいしく長期間保存するための冷凍保存方法と賞味期限の期間と
2~3日中に食べす予定の冷蔵庫保存にはカレーを煮た鍋のままでいいのか?
気になるところをわかりやすく、まとめてみました。
カレーの保存で要注意なのはウェルシュ菌!
カレーを保存するときにどの方法でも共通に気をつけたいのは
ウェルシュ菌を繁殖させないことです。
■ウェルシュ菌とは?
ウェルシュ菌とはどんな菌なのでしょうか?
初めて聞く方もおられるかもしれませんが、比較的身近なそして、気をつけないと食中毒になってしまうというやっかいな菌です。
保菌しているのは、人や動物の腸内や土、水中などです。
牛・豚・鶏肉やじゃがいもや人参などの根菜にも付着してますのでかなりカレーとは縁の深い菌です。
ウェルシュ菌の大きな特徴は、
「加熱しても死滅しないこと」です。
一般的な細菌は高温に弱く、
「55~75℃で10~30分間の加熱で殺菌できる」とされています。
しかし、ウェルシュ菌は、煮沸を1時間以上行っても死滅しないのです。
ウェルシュ菌の繁殖に適した
温度は20~55℃
もっとも繁殖しやすいのは40~45℃です。
8時間ほどで食中毒を起こすほどに増えます。
ウェルシュ菌の特徴としては空気が嫌いというもののあります。
■ウェルシュ菌の感染症状は?
ウェルシュ菌に潜伏期間は、6~18時間です。
感染すると、6~18時間後に発症します。
症状は、軽い腹痛と水のような下痢をくり返すようなものです。
そして1日ほどで治まります。
嘔吐や発熱はほとんどなありません。
食中毒の症状としては軽い症状です。
■ウェルシュ菌の繁殖を防ぐには過熱と急冷蔵
ウェルシュ菌の繁殖に適した温度は20~55℃なのですから、繁殖を防ぐためにはそれ以上の温度に加熱すること、空気が嫌いなのでよく混ぜることがあります。
そして、そのまま自然に冷めるのをまっていると20~55℃の状態の時間帯が長くなってしまいます。
そうすることでウェルシュ菌の繁殖が始まってしまいますので、加熱のあとに急速に20℃以下にすることが必要になります。
具体的な方法としては、加熱後、洗い桶などに氷と水を入れてそこに鍋を入れて冷やすといった方法です。
カレーの保存方法は鍋のままで大丈夫?
先ほどの方法で急速に冷やし後に冷蔵庫に入れるのですが、鍋のままで大丈夫でしょうか?
冷蔵庫にそれだけのスペースがあれば鍋のままでもいいです。
しかし、場所がない場合や臭い移りが気になる場合や少しずつ小分けにしたい場合は、タッパーなどの容器にいれて冷蔵してもいいですね。
そのとき、ラップを容器のなかにひいてからカレーを入れるとカレーの強烈な色が容器につかないようにできるのでおすすめです。
食べる前に再度加熱して下さい。
カレーの保存方法別賞味期限
■常温での保存方法と賞味期限
ウェルシュ菌が好む20~55℃になりやすいので、常温での保存は基本的におすすめはしません。
夏場の室温が高い時期には菌の繁殖もかなりスピードもはやいです。
冬場であればある程度は大丈夫です。
しかし冬場でも常温でおいておくということなら、よく、火を入れるというのももちろん必要です。
朝昼晩の一日3回は最低しっかり、火をしっかりとおしてください。
そのとき、全体をかき混ぜて火のとおりにムラのないようにしましょう。
そうした上でも
常温でのカレーの保存期間は
1日ぐらいです。
■冷蔵での保存方法と賞味期限
冷蔵庫での保存方法は、先ほどの触れたように鍋のままでいれるかタッパーなどの容器に移し替えて保存といった方法になります。
冷蔵庫での保存期間の目安は
2~3日程度です。
■冷凍での保存方法と賞味期限
冷凍保存するときは、じゃがいもはとってしまうか、つぶしてしまってください。
なぜかというと、そのまま冷凍すると、カスカスになって、一気においしくなくなります。
(一度やってみてください。かなり味が落ちます。)
冷凍での保存方法は、基本は冷蔵の時と同じ、急速に冷やすことをこころがけでください。
そして、基本1回分の使う量に分けてタッパー容器かフリーザーバッグに入れます。
フリーザーバッグの場合は、しっかり空気を抜いて出来るだけ平らにしてから冷凍しましょう。
解凍方法は、食べる予定がわかっている場合は、前日に冷蔵庫に移して解凍した方がおいしくいただけます。
最後は、電子レンジで加熱か、鍋に移して火にかけてあたためてください。
フリーザーバッグで冷凍している場合は、凍ったままレトルトカレーのよう湯煎して使うことができます。
冷凍での保存期間の目安は
1カ月程度です。
カレーの保存で絶対に気をつけたいこと
■保存のため加熱後は、すばやく冷やすようにすること。
■冷凍保存するときはじゃがいもをつぶすか取り除くこと。
■加熱は空気を入れながら全体的に混ぜて加熱すること。
■一度冷凍保存すると分けにくいので一人前(一回分)にすること。
■3日以上食べきるのにかかりそうなときははやめに冷凍保存すること。
ま と め
よく、カレーの保存方法でやってしまいがちなのは、鍋のままの常温保存です。
朝、火を入れておけば大丈夫と思っている人も多いかと思います。
しかし、実はカレーは具などにもよりますが、かなり菌が繁殖しやすい食べ物です。
実際、外食などでもカレーを食べたあとにお腹をこわしてしまったことがあります。
その時はまさかカレーがあたるとは思っていなかったので気づかなかったのですが、どう考えても外で食べたカレーが原因だということが判明しました。
それから、カレーの保存についてはかなり気をつけるようにしています。
一度、しっかりとした知識をつけるとやってはいけないことをしなければもちろん大丈夫です。
おいしいカレーですから正しい保存方法で安心して食べたいですね。
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