フェネックギツネって知ってますか?
ディズニーの映画「ズートピア」でもフィニックというきつねさんは、フェネックキツネですね。
今回は、最近ペットとしても人気がでてきたフェネックギツネについていくらくらいで買えるのか?値段(販売価格)と飼い方やしつけ方法や寿命などをお伝えします。
フェネックとは?
フェネック (Fennec) は沿岸部を除く北アフリカやアラビア半島で見られるきつねの一種です。
大きな耳介が特徴で、キツネといってもイヌ科最小の動物で1.5kg以下でチワワよりも小さいくらいです。
キツネ属(Vulpes)に属し、フェネックギツネとも呼ばれます。
肩高は、約20cm
体長は、36〜41 cm
尾の長さは、18~30 cm
耳は15cmくらいです。
やはり、体のわりに耳が大きいですね。
耳がピンッとしてるのが何とも言えずキュートです。
体毛は、砂色。
これは、砂漠での保護色となっていようです。
そして大きな耳は放熱の役目があります。
毛皮は昼間の日光を通さず、夜は熱を保ちます。
熱い砂を防ぐため足裏は厚い毛で覆われていて砂漠使用のキツネさんになります。
フェネックギツネはペットとして向いているの?
他のイヌ科の小さい犬に比べても、さらに小さいくらいの大きさとつぶらな目がとってもかわいいフェネックギツネ。
ですのでペットとして人気もあります。
しかし、フェネックギツネはペットとして向いているのでしょうか?
性格は、一言でいうと
臆病で神経質なので警戒心がとても強い性格
フェネックは、先ほど言ったとおり、アフリカの砂漠出身で全部砂漠使用の体になっています。
ですので寒さに非常に弱いです。
冬はエアコンやヒーターなどで温度調整をしなくてはいけません。
また砂漠は乾燥している為、日本のジメジメした夏の気候も苦手です。
除湿機などで部屋の湿度を調節してあげるなども必要ですね。
そして、フェネックギツネは夜行性の動物ですので、夜に最も活発に活動する性質をもっています。
動きまわる物音や甲高い鳴き声が響くため、フェネック専用の部屋などのスペースを確保する必要があります。
騒音防止の対策のひとつとしてプラスチックのゲージというのも有効です。
そして、足がとても細いので骨折なども気をつけなければいけません。
とこれらの性質などを踏まえて飼うことが必要ですので、住宅密集地などでは飼育環境を確保するのは難しいかもしれません。
ペット可のマンションであっても、規制の厳しい所だったりすると飼育は難しいかもしれません。
もちろん、ペットとして飼うことができないわけではありませんが、野生動物だと言う認識を持っていた方が賢明です。
もちろんなかには、人にすぐなれるフェネックもいるとは思いますが、体が小さいからといって、基本的に犬や猫のと同じようには行かない動物です。
フェネックギツネの値段(販売価格)
それでもかわいさにまいってフェネックギツネを飼いたいと思った方もおられると思います。
もし、買うのであれば、フェネックの値段(販売価格)はいくらぐらいになるのでしょうか?
ペットショップで購入する場合の値段は、100万円前後が多いようです。
高いものであれば180万円くらいするフェネックもありました。
ブリーダーの場合、価格相場に差があるようですが
60~80万円になるようですね。
年齢が言った場合になると20万~50万円といった場合もあります。
そして、オスよりもメスの方が値段が高い傾向にあります。
結構高いのですね。
それは、フェネックギツネは、現在、数が少ないためワシントン条約で保護されている動物だからです。
ワシントン条約とは、絶滅の恐れがある希少な野生動物の国際間取引を規制するための条約ですよね。
その中で、フェネックはワシントン条約の
「商業取引を規制しなければ、それが絶滅する恐れのある種」に指定されています。
したがって、国際間で取引きをする際には政府の輸出許可証などが必要になります。
そのように、フェネックの輸入は、時間もかかります。
なので海外から入ってくる個体は非常に限られ、現在取引されているのは、国内で繁殖された数少ない個体が対象となっています。
購入するには、先ほど紹介したペットショップやブリーダーから購入する方法があります。
値段的にもネットなどでブリーダーを探すといったほうがお勧めです。
また、たまにといった偶然まちになりますが、里親募集の告知などでていることもあるようです。
フェネックギツネの飼い方
では、フェネックはどのようにして飼えばいいのでしょうか?
フェネックの性格は、憶病で警戒心が強い動物だといいました。
ですので、飼い主になつくフェネックの場合は抱っこすることもできますが、中には触られるのを嫌がって噛み付く子もいます。
フェネックは運動量が多い動物です。
環境は、少なくとも室内で数時間は自由に走り回らせて遊ばせてあげられるスペースがあることが望ましいです。
高い所も狭い所も平気で行ってしまいますので、その辺に踏んで怪我をするものや間違って食べてしてしまうものやコードなどや引っかかって物が落ちてくるといったものはおけないです。
お散歩は、ワクチンもフィラリア予防も完璧で、リードにも慣れているフェネックであればできます。
しかし性格が、臆病なフェネックギツネには大変ストレスになる場合もあります。
ですので散歩のときもなるべく人や車の少ない時間帯に行くようにしましょう。
小さい頃から外の環境に慣らせておき、ストレスにならないようにすると、お散歩大好きなフェネックになることもあるかもしれませんね。
与える食べ物は基本はドッグフードで大丈夫です。
ですがフェネックは、猫と同様にタウリンが栄養分として必要とも言われいます。
キャットフード加えてあげてください。
できればドライフードのほうが好きな時に何度でも食べれるいいですね。
大好物は、お野菜や果物です。
水分を野菜や果物からとるからですね。
野菜や果物はあまり刺激のないものをあげてください。
フェネックお水は要らないと言われていますが、お水も飲みます。
ケージに給水ボトルなどを設置してあげると一番良いですね。
あげてはダメな食べ物は、犬と一緒で、
ネギ系やニラ、ニンニク、チョコレートなどです。
絶対に与えないようにしましょう。
本来は、フェネックは、野生のフェネックは昆虫やネズミやトカゲなどを食べて生きているの動物です。
お散歩に行くとバッタやコオロギを食べることもありますが、自然なことなので大丈夫です。
フェネックは、イヌ科といっても犬とは違います。
診察できる獣医さんもまだまだ少ないです。
しかし、病気にもかかりますし、予防接種も必要です。
何かあった時に診てもらうために、飼うとき最初にフェネックを診察できる獣医さんを探しておいてください。
フェネックギツネのしつけ方法
フェネックは夜行性の動物だといいました。
そして夜中に、ゲージの中で活発になり、大きな声で鳴いたり、ケージの底をカリカリカリと掘るようなそぶりをみせたしします。
そもそも運動量の多いフェネックは、ケージに入れっぱなしでの飼育は向いていません。
留守にする場合や、目を離す時などはケージに入れるのもいいのですが、
一緒に遊んであげられる時間は、室内で遊ばせてあげたほうがいいですね。
ケージも柵と柵の隙間が大きいと、抜け出てしまいます、柵の隙間の小さいゲージかガラス張りのショーケースなど必要です。
また、床が金網になっている物は、足場が不安定になりフェネックのストレスとなってしまうのでやめましょう。
おしっこやウンチで汚れてしいますので掃除のしやすさ考えて選びましょう。
そしてしつけなのですが、基本的に犬のようにはしつけはできません。
トイレのしつけだけはと思うと思いますが、ほぼ覚えないと思っていたほうがいいです。
ほんとうに生まれてから月齢がたってない時に飼いだして、根気強く教えればおぼえるかもしれませんが、ある程度の月がたってしまったらトイレを覚えさすことはできません。
生後2カ月あたりに教え込むのがベストです。
お座りやお手なども、覚えることはできないほうが多いといっていいでしょう。
「待て!」といったこともとにかくこの時期に根気よく(ストレスに気を付けて)教え込むしかありません。
トイレを教え込む方法は、おしっこやウンチのタイミングを見計らって(予想)してシーツを置いてあるところに連れていくことを繰り返すといいたことになりますね。
そして気をつけたいのが、フェネックは、警戒心からも噛みつく場合もあります。
アマ噛みもしますが、本気になって噛まれると小さくて鋭い歯なので、犬歯で穴があきます。
そのときに急にを手を引いたりすると流血しますの注意してください。
あと、室内で飼う場合は首輪もリードをつけなくてもいいのですが、外出する場合は必ずリードをつけるといったことが必要になりますので、初めからとリードをつけることをしつけしておいたほうがいいですね。
フェネックギツネの寿命
フェネックギツネの寿命は5年~10年ほどです。
ミニチュアダックスフンドなどの寿命は、小型犬で13年ぐらい。
柴犬などの中型犬の寿命は10年くらいです。
そして、猫の寿命も今は10~15年くらいと言われていますので、
少し、犬や猫なんかより短いかなといった感じです。
ま と め
きつねなんだけど美形なフェネックぎつねについてお伝えしました。
値段もけっして安くなく、入手もしづらいそしてしつけがしにくいフェネックですが、それだでも飼いたい人がたくさんいるというのは魅力がある証拠ですね。
嬉しい時には尻尾を振ったり、甘える時はお腹を見せて服従の態度を示したりすることもあります。
また、警戒している時は犬のような鳴き声で吠えたりと、犬に似ているところも多いのですが、自己中心的な猫のみないなところもあります。
フェネックの性格は「犬と猫を足して2で割ったよう」とよく例えれるそうです。
フェネックを飼育している人はまだ日本では決して多くはないです。
日本で動物園などで実際にフェネックギツネを見られる場所は、東京の「井の頭自然文化園」や、福島の「アクアマリンふくしま」、愛知の「東山動植物園」などです。
フェネックを飼うことを決断する前に本来の姿を見てみてもいいですね。
そしてもし飼うことになったら希少な動物ですので大切に最後まで飼ってあげてくださいね。