迎賓館赤坂離宮は、昭和50年から、年に1回夏の間の10日間限定で公開されていました。
そして、今年の2016年4月19日より通年公開になりました。昭和49年に開館してから、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓がこの迎賓館に宿泊し、政財学界要人との会談やレセプション、天皇皇后両陛下によるご訪問など華々しい外交活動の舞台となっている迎賓館赤坂離宮の 一般公開見学申し込みと和風別館のツアーの申し込みとアクセス方法とともに迎賓館赤坂離宮のみどころもお伝えします。
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迎賓館赤坂離宮について
迎賓館の建物は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年に東宮御所として建設されたものです。
当時日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築です。
鹿鳴館などを設計した外国人建築家ジョサイア・コンドルの弟子の宮廷建築家片山東熊の設計になります。
第二次世界大戦後は、赤坂離宮の敷地や建物は皇室から国に移管されたため、国立国会図書館や法務庁法制意見長官、裁判官弾劾裁判所、内閣憲法調査会、東京オリンピック組織委員会などに使用されれていた。
その後、日本が復興していく中、国際関係が緊密化して外国の賓客を迎えることが多くなるに伴って、この建物を迎賓館として使用するため整備した。
そして、昭和49年(1974年)に今の迎賓館赤坂離宮が完成されたのである。
それから迎賓館赤坂離宮には世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓がこの迎賓館に宿泊したり、政財学界要人との会談やレセプション、天皇皇后両陛下によるご訪問など華々しい外交活動の舞台となっている。
そのように迎賓館赤坂離宮は、賓客の方々の宿泊や接遇などを行うための外交や各国との友好促進に大きく貢献しているとても重要な施設なのです。
平成21年(2009年)12月8日には
旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)として国宝に指定されています。
明治以降の文化財としては初の国宝です。
迎賓館赤坂離宮の見どころ
見どころは、なんといっても豪華な服飾のお部屋ですです。
「彩鸞の間」と「羽衣の間」、「花鳥の間」、「朝日の間」などうっとりするような世界の造りの間が続々あります。
「彩鸞の間」
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「彩鸞の間」は、賓客への謁見、調印式などに使用される場所として使われ、正面玄関の真上にあります。
白い天井と壁は金箔が施された石膏の浮彫りで装飾され、10枚の鏡があり、お部屋をさらに広く見せています。
「彩鸞の間」という名は、左右の大きな鏡の上とねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞」(らん)と呼ばれる霊鳥をデザインした金色の浮彫りがあることから来ています。
「羽衣の間」は、
舞踏会場として設計されたということがうかがえる豪華な造りの間です。
このお部屋は、雨天の際に歓迎行事を行ったり、レセプションや会議場等として使用されています。
晩餐会の招待客に食前酒や食後酒を供するところでもあるそうです。
「羽衣の間」
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「羽衣の間」という名は、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300平米の曲面画法による大絵画が、天井に描かれていることから来ています。
この部屋は、雨天の際に歓迎行事を行ったり、レセプションや会議場等として使用されており、また、晩餐会の招待客に食前酒や食後酒を供するところでもあります。
「花鳥の間」
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「花鳥の間」は、別名「饗宴の間」とも呼ばれて公式晩餐会の会場にもなる場所です。
「花鳥の間」という名は、天井に描かれた36枚の油絵や、欄間に張られた錦綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝などに花や鳥が描かれていることから来ています。
周囲の腰壁は茶褐色のシオジ材で板張りしてあり、その壁の中段を飾るのが七宝です。
下絵は日本画家の渡辺省亭が描き、明治期の七宝焼の天才・涛川惣助が焼いたものになります。
「朝日の間」
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「朝日の間」は2階の南中央に位置していて、京都の西陣の金華山織の美術織物が張られています。
床には、紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて桜花を織り出した緞通が敷かれています。
周囲の16本の円柱はノルウェー産の大理石です。
「朝日の間」という名は、天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵から来ています。
迎賓館赤坂離宮の見学できる場所は?
迎賓館赤坂離宮の中で見学が可能な場所は、
前庭、
本館及び主庭、
和風別館
の3ヶ所になります。
毎日全部が公開される訳ではありません。
ですのでないので行きたい日が公開日かどうかをまず確認することが必要です。
注) 平成28年7月29日現在
夏休み期間になり、夏休み特別企画として当日の入場が簡単になっています。8月4日から30日(毎週水曜日を除く)
本館・主庭は、事前の予約又は当日の整理券なしで、料金をお支払いのうえ、入場できるようです。
ただし、事前予約により参観許可証をお持ちの方の入場を優先とのことで、お待ちいただくことがあるようです。
当日の整理券の発行は、この間、休止します。直接、正門前にお越し下さい。
(10時~13時が比較的すいています。)
和風別館については、これまでどおり、事前予約が必要です。
公開日の詳細は
コチラで確認が出来ます。
↓
迎賓館赤坂離宮 公開スケジュール
外交日程などの都合で日程の変更や公開が中止となることもあります。
原則的には1ヶ月前を目途に公開日が発表される予定となっているようです。
迎賓館赤坂離宮の一般公開見学の申し込み方法と料金
迎賓館赤坂離宮 前庭
■申し込み方法
本館の前庭の外観は予約なしで入場できます。
■公開時間
10:00~17:00
(入場受付16:30終了)
■料金
無料
入場者の定員もなしで見ることが出来ますよ。
入場口 は 迎賓館赤坂離宮正門です。
※来場者多数の場合は混乱防止のため入場制限が実施されることもあります。
※警備上の理由から入場時には金属探知機による検査と手荷物検査があります。
迎賓館赤坂離宮 本館・主庭
迎賓館赤坂離宮本館の4つの公用室と建物南側の庭の主庭の見学です。
各日の定員が4,000名でです。
事前申し込み(先着順)と当日受け付けの2つの方法があります。
■申し込み方法
内閣府のホームページより申込みをします。
参観当日は、
参観証(入館許可連絡メールを印刷したもの)と本人確認書類(身分証明証)が必要です。参観者はインターネットによる応募の先着順で決定し、参観者には原則参観日の1週間前までに、入館受付時間を指定した参観証をEメールにて送付されます。
希望参観日の1週間前までに連絡がなければ落選ということになります。
当日配布される入場整理券を入手して参観することもできます。
参観入場口の西門ではなく、正門ですですのでご注ください。
整理券は、受け取られたご本人のみ有効です。
整理券の譲渡や代理の方の入館はできません。
全員分の整理券(乳幼児を含む)が必要です。
当日申し込みの入場整理券は正門前にて基本午前8時頃から当日先着順に配布されます。
配布時間は当日の混雑状況によって判断され、1人4枚までとなります。
■公開時間
10:00~17:00
(入場受付16:30終了)
■料金
大人1,000円、中高生500円
事前申し込みの場合は参観希望日と参観希望時間(第一希望、第二希望)の選択が出来ます。
個人(1~4名まで)の場合で12:00~ と14:00~
となります。
なお、4000名の定員の内訳は、このようになります。
★事前申し込みの個人(12:00・14:00/各750名)で1500名
★事前申し込みの団体(13:00・15:00/各750名)で1500名
★当日の入場整理券(10:00・11:00/各500名)の1000名
このような感じですので、はやくから行く日が決まっているのであれば、事前に申し込みすることをお勧めします。
外観の写真撮影はOKです。
本館内の写真撮影は出来ません。
来場者多数の場合は、混乱防止のため入場制限が実施されることもあります。
迎賓館赤坂離宮 和風別館
※ホームページ内にある
参観当日は、参観証(入館許可連絡メールを印刷したもの)と本人確認書類(身分証明証)が必要です。
■料金
大人1,500円、中高生700円
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迎賓館赤坂離宮アクセス方法
迎賓館赤坂離宮のアクセス方法です。
住所は東京都港区元赤坂2-1-1です。
電車利用の場合
■JRご利用の場合
中央線・総武線 「四ッ谷」駅下車、赤坂口より徒歩約7分
■東京メトロご利用の場合
丸ノ内線 「四ッ谷」駅下車、1番出口より徒歩約7分
南北線 「四ッ谷」駅下車、2番出口より徒歩約7分
京都迎賓館も今年から一般公開されています。
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