歌舞伎

歌舞伎の宙乗りと宙返りとは?勸玄くん7月大歌舞伎で最年少披露!

宙乗りはワイヤーでつるす演出です。

歌舞伎で「トンボと切る」「トンボをかえす」とかいいますよね。

歌舞伎で宙返りのことを「とんぼ」というようなのですね。

宙返りも宙乗りもそれぞれ歌舞伎の演出のひとつです。

歌舞伎の宙返りと宙乗りとは?と

そのと堀越勸玄くんがその「宙乗り」を7月大歌舞伎で披露することになっているようですので、そのことについてお伝えします。


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歌舞伎の「とんぼ」宙返りとは?

■歌舞伎の宙返り

歌舞伎で宙返りする技全般のことを「トンボ」といいます。

「蜻蛉」からきていることばですが、歌舞伎では「筋斗」と書きます。

歌舞伎の舞台の立ち回りで、

宙返り

バク転

側転

等の総称ですね。

■歌舞伎の宙返りはどんなときにするのかと種類

「トンボ」は歌舞伎の立ち廻りの中で、斬られたり投げ飛ばされたりするときに用いられる型です。

そして、さまざまな種類があります。

・「返り落ち(背落ち)」

高いところから平舞台へ後転して落ちる

 

・「返りこし」

人や物を跳びこして前転する

 

・「かへりだち」

くるりと返ってポンと立つ

 

・「平馬返り」

座ったままで回転する

 

・「三徳」

くるりと返って両手と片足で体を支える

 

「トンボを返す」とは
切られ役に対して、主役が彼らを切ったり、投げ飛ばしたように動作をすることをいいます。

トンボをきるのは主役を引き立てる脇役の仕事になります。
代々名跡を継ぐ役者達は基本的に必要のない技ともいえるそうです。

ですので、歌舞伎役者全員トンボがきれるわけではないようです。

 

宙乗り(ちゅうのり)とは?

俳優が舞台や客席の上を吊られて移動する演出です。

幽霊

妖怪

など非現実的な役で行なわれます。

江戸時代には縄を使って俳優の体を吊っていましたが、現在ではワイヤーを使用するなど改良され、安全性も考慮して行なわれています。

オーソドックスな演出は、「花道(はなみち)」の付け根辺りから上昇し、3階の客席まで移動するのものになります。

 

 

堀越勸玄くんの初お目見え

勸玄くんは、2013年3月22日の生まれです。

初お目見えは2015年11月2歳8カ月の時でした。

 

こちらもかなり歌舞伎界の中でもはやい方です。

「ほりこしかんげんでございます!」

としっかりとした口調で挨拶した姿はとても愛らしく人々を魅了しました。

 

父の海老蔵さんは5歳の時に初お目見えをしています。

海老蔵さんの初お目見えのときは海老蔵さんのお父様である

十一世市川團十郎五十年祭に合わせた初お目見えだったようです。

勸玄くんの場合は、そのときは公表はされていませんでしたが、

母親である麻央さんのご病状のことも考えて麻央さんが付き添ってあげられるようできるだけはやくといったことも考慮されていたのだろうと思います。


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勸玄くん史上最年少の宙乗り!

勸玄くんは7月「大歌舞伎」の舞台にでることが決定しています。

 

初お目見えして以来の2度目の歌舞伎座出演です。

物語の役を演じるのは今回が初めての舞台になります。

 

勸玄くんは現在4歳です。
ちなみに歴代の方々の初舞台は

勸玄くんの祖父である、第12代市川團十郎さんは7歳

また、

曾おじいちゃんである第11代市川團十郎さんは6歳

でした。

そして、

父の海老蔵さんは7歳

で歌舞伎・外郎売という初舞台をふんでいます。

 

それにくらべて4歳での舞台にたつというのもはやいのですが、

それに加え、舞台で宙乗りも披露されます。

4歳での宙乗りは史上最年少での挑戦です。

 

7月大歌舞伎出演のオファーがあったときは母の麻央さんも存命であり、

そんなブランコにのることもままならないほど幼い勸玄くんの宙返りには

心配から最初は反対だったそうです。

しかし、勸玄くんは自らの意思でこの歌舞伎に出るといったそうです。

それは、やはり母に自分の頑張る姿をみせたかったのでしょう。

 

麻央さんに自分が歌舞伎にでる

そして難しいことに挑戦することで

その姿をみることをたのしみに元気になって欲しかったのではないでしょうか。

そうとしか思えないですね。

その喜ばせようと笑顔をみたかった母親がいない中これからそんな困難な役に

チャレンジするのは並大抵なことではないですね。

海老蔵さんの布団に入って泣いたといった文章をみても今まで太陽のような存在のママをなくしたあとどのような気持ちでこの役に挑戦していくのかと思うとたえられません。

それでもいつでも見守っていてくれる母の存在を感じて頑張り続けていくしかないのでしょうか。

 

 

七月大歌舞伎の日程等

堀越勸玄くんは東京の歌舞伎座の「七月大歌舞伎」の夜の部「駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん)」に白狐(びゃっこ)役で出演します。

海老蔵さんと親子で、歌舞伎史上最年少での宙乗りも披露するそうです。

七月大歌舞伎の日程などです。

日程 平成29年7月3日(月)~7月27日(木)

昼の部 午前11時から

夜の部 午後4時45分から

※12日(水)夜の部、19(水)昼の部は休演、8日(土)昼の部は貸切

料金(税込み)

1等席     18,000円
2等席     14,000円
3階A席      6,000円
3階B席      4,000円
1階桟敷席    20,000円

チケット購入ナビダイヤル

0570-000-489

東京03-6745-0888

大阪06-6530-0333

出典:http://www.kabuki-bito.jp/

ま と め

堀越勸玄くん7月大歌舞伎で最年少で披露するという歌舞伎の「宙乗り」と宙返り「とんぼ」とはについてお伝えしました。

4歳で舞台というだけですごいことなのに「宙乗り」という最年少での技に挑戦するのも母である麻央さんが元気な笑顔になるためにといった思いだったのだと思います。

母が亡くなってしまったあともそれをやりつづけなければいけないといった幼い勸玄くんにとってどれだけの試練になるのでしょうか想像もつきません。

しかしこの7月大歌舞伎を見に行ける方も見れない方も日本中の方が勸玄くんのことをこれからも応援することでしょうね。

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