初夏というとホタルの季節ですね。
毎年、ホタルの乱舞をもとめてでかけられる方も多いかと思います。
しかし今の時代、自然発生のホタルを見られる事はめったにありません。
綺麗な水の川にしか生息できないとてもデリケートなホタルです。
綺麗な川が無くなってきてしまったのだと思うととても悲しくなります。
しかし、まだ自然発生のホタルを見られる穴場なホタルの鑑賞スポットはあります!
今回は、神奈川の自然のホタルが鑑賞できる
穴場厳選スポット3選とホタルの時期と見頃情報等をお伝えします。
【神奈川】ホタルのおすすめ観賞場所や穴場スポット!
■ホタル観賞のおすすめ穴場スポット①
【三田せせらぎの小道】
出典:http://atsugist.seesaa.net/article
「三田せせらぎの小道」というのは、
中津川に注いでいる
蟹渕川上部を利用して
完成させた全長800mの小川がある小道です。
周辺の景色をイメージして
田園観察ゾーン、
田園河原ゾーン、
ハンノキ散歩ゾーン、
林間散策ゾーン、
エントランスゾーンの5つのゾーンがあります。
「厚木せせらぎほたるの会」と言うボランティア団体が、
ここの田園観察ゾーンで毎年ホタルを放流しています。
自然のホタルの再帰を目指して、
ホタルが住みやすいように
ゴミ拾いなどの清掃、
草刈を行ったりしつつ、
ゲンジホタルの幼虫と、
ホタルの餌となるカワニナ約2000匹も放流しているのです。
関係者の方に、場所の公開をしてもいいと
おっしゃってくださったので紹介させていただきました。
こちらの場所は穴場のホタルスポットなのですが、
自然が相手という事もあって
たくさん飛ぶ年もあれば、
あまり飛ばない年もあります。
ただ、まわりの雰囲気とともに自然のホタルがたのしめるのです。
例年の見頃は
5月20日頃~6月10日頃までです。
「せせらぎほたるの会」さんたちは、
ホタルに関しての知識が無かったところから、
勉強し試行錯誤して活動に励み続けられています。
2008年ころより始まったこの活動。
放流したホタルが次の年のホタルを産み、
天然のホタルが見られるようになるようにとの思いが、
つたわりお手伝いするボランティアの人数もどんどん増えています。
興味のある方は、ボランティアとして
川の清掃やカワニナの採取、放流、などの貴重な体験のお手伝いが
できると素敵ですね。
そうした方たちのお力もあって
「三田せせらぎの小道」では、
幼虫がここで無事に成虫へとなり、
数がどんどん増え、ホタルの光も毎年増えて
きているのです。
今はまだ神奈川県でも穴場な蛍鑑賞のスポットですが
少しずつホタル観賞スポットとして、
知れ渡りはじめています。
今年はどのくらい飛ぶのか、
とても楽しみになりますね。
■神奈川県厚木市三田1767
厚木バスセンターから厚66系統相川町役場行き 山王坂下バス停下車 徒歩5分
■ホタル観賞のおすすめ穴場スポット②
【田代運動公園上流・自然のホタル】
また、ホタル観賞穴場スポットで
おすすめするひとつに、中津川があります。
中津川にはまだホタルが見られるところがあります。
それが、田代運動公園上流なのです。
愛川町にある田代運動公園上流付近には、
「一度ここのすごいのを見たらもうほかは見られないよ」
と地元の人が太鼓判を押す
ホタル観賞の穴場スポットがあるのです。
こちらはなんと、
「天然のホタルがたくさん住んでいる」
すごい場所なのです。
中津川左岸域あたりで毎年観察会も行われているようですが、
地元の人でないとなかなか情報は広まってはいないのではないでしょうか。
「時期になると毎日見に行く!」
と教えてくれたその方の話では、
自然のホタルなので
一般の観賞会より時期は遅めで、
蛍が見られる時期は、
例年6月中旬くらいから7月上旬、
特に見頃は6月下旬だそうです。
2018年は
例年より暖かいので早めに出るか、
ただ朝晩は冷えるからどうかな、というところです。
もちろん行くその日の天気に左右されますし、
その年によっては数が少なかったりもするのですが、
見る価値ありの場所です。
また、この付近のスポットには、
田代運動公園キャンプ場と言われる、
田代運動公園横の中津川河川敷で無料で
バーベキューやキャンプが出来る所があります。
正式な田代運動公園のキャンプ場というわけではないので、
予約なども必要なく出入り自由な過ごしやすい場所です。
ここでもキャンプしているときに運が良ければホタルが見られます。
ホタルの観賞エリアはすぐ近くなので
もともとホタルを見に行く名目でキャンプする人もいるようです。
駐車場にも困らずに行けますので是非行ってみてください。
そのキャンプ場から田代運動公園の裏手の中津川沿いに、
上流に向かって行くと、天然のホタルに出会えることでしょう。
■神奈川県愛甲郡愛川町田代1700
・神奈川中央交通バス 田代坂下バス停下車
・圏央道 相模原愛川出入口 県道54号線沿い電話番号:046-281-0427
■ホタル観賞のおすすめ穴場スポット③
【県立座間谷戸山公園】
出典:http://blog3.yuyu-photo.com/
この「谷戸山公園」は、
座間駅の北側に広がる公園です。
遊具で遊ぶというよりは自然を感じながら散歩したりといったように、
里山の風情を残す場所として地元の人に愛されている公園で、
天然のホタルが見られます。
園内にある
「わきみずの谷」、
「水鳥の池」、
「湿生生態園」、
田んぼ周辺の水路に
天然のホタルの姿を見ることが出来ます。
こちらも
「座間のホタルを守る会」というボランティア団体の方が、
しっかりと丁寧に
ホタルの生息する環境を守って下さっているからこそ、
毎年たくさんの天然のホタルが見られるのです。
こちらの公園では駐車場があるのですが、
6月中は通常より閉門時間を延期しているので
ホタルを見に行きやすくもなっています。
例年のホタルは、
6月初旬には飛び始め、
中旬にはピークを迎え
ます。
一度いくとリピーターも多く、たくさん人が見に来られるようで、
見頃時期には
駐車場も混雑しますのでご注意くださいね。
また観賞場所の近くに民家もあるので、
公園内でまは静かに観賞しましょう。
■神奈川県座間市入谷3-5994
・小田急座間駅下車 徒歩10分
・圏央道 海老名ICから県道51号経由 6km20分
・国道246号の「西原交差点」を座間市役所方面へ北上 約5分駐車場:
東入り口、北入口、多目的広場駐車場の三か所 計146台
※無料 7時~18時
☆6月中は北口、東口駐車場の閉門時間21時まで延期電話番号:046-257-8388
県立座間谷戸山公園管理事務所 パークセンター
ホタルの時期や鑑賞のポイント
■ホタルの見られる時期はいつ?
ホタルは地域によっても見られる時期が違いますが、
一般的には、
ゲンジホタルは5~7月、
ヘイケホタルは6月~8月、
ヒメボタルは6月上旬~6月下旬
あたりです。
よくみられるのは
ゲンジホタルとヘイケホタルですね。
■ホタルの鑑賞のポイント
ホタルをできるだけ堪能するための
鑑賞のポイントをみていきましょう。
ホタルの寿命や活動時間
ホタルの寿命は、
オスとメスで寿命が違うのですが
だいたい1週間~2週間くらいです。
ホタルをみるためには活動している時間がポイントですが、
活動時間帯は
19時~21時頃です。
実はホタルは一日に3回、間を開けて飛ぶので、
次に飛ぶのは23時頃、
最後は深夜2時頃となっています。
最初の活動時間がもっとも多く飛びますし、
それ以外の時間はかなり遅くなりますので、
できれば
19時~21時頃の時間帯でみたいですね。
ホタルをよく見るためには?
そして、ホタル鑑賞に適しているのは、
1. 風の強くない日であること
2. 気温が20度以上の冷え込まない日
3. 曇っている日(明るさを嫌うため)
4. 雨が降っていない日(湿度は高め)
5. 暗くなって19時半位から、20時台がピーク
です。
この条件がそろわなければたくさんは見られません。
懐中電灯を付けていたりしても
ほたるは飛んでくれなくなります。
撮影の際はフラッシュも禁物、
液晶の明るさも気にかけてください。
また、
ホタルの好む場所は、
流れがゆるやかで
アルカリ性・有機毒物が
少ない綺麗な水場、
水温は15~20度くらいで
エサになるカワニナが棲んでいる
というような場所です。
そういったところであれば
ホタルも住むことができるのです。
ま と め
神奈川のホタル鑑賞の穴場厳選スポット、見頃情報3個所、ホタルの時期などをお伝えしました。
どれも自然とホタルの光を堪能できるおおすすめな場所です。
さまざまな条件が揃わなければホタルは住めませんし、
ましてやホタルの乱舞は、見ることが出来ません。
また、ホタルの寿命を考えてもホタル見られる期間も限られています。
そう考えるとホタルはとても貴重な、儚い存在です。
このホタルが毎年このような場所で見られるのには、
ボランティア活動などのたくさんの人の努力があるからだったりします。
感謝しながら、幻想的な蛍の光の鑑賞をたのしんでくださいね。