元プロ野球選手・清原和博被告の初公判が、午後1時半から東京地裁で開かれる。
逮捕以来、105日ぶりに公の場に出る清原被告が何を語るのか、友人の佐々木主浩氏は法廷で何を証言するのかが注目されています。朝早くからその裁判を傍聴しようと多くの傍聴希望者が詰め掛けました。今日即日結審されるとみられる清原被告の量刑や元妻の近況などを調べてみました。
清原被告初公判に長蛇の列
元プロ野球のスター選手で、西武や巨人で活躍した清原和博被告が2016年2月2日夜、覚せい剤を所持していたとして、覚せい剤取締法違反の疑いで警視庁に現行犯逮捕された。その逮捕から3カ月半、清原被告がついに法定での裁きを今日受ける。
3月17日の保釈時には謝罪コメントを発表したが、自身は一切姿は見せていない。
逮捕以来、公の場に現れるのは初めてとなるだけに、その一挙手一投足に注目が集っている
清原被告の裁判は、東京地裁の4階にある425号法廷。
2009年10月26日の酒井法子の初公判の時と同じ法廷である。
一般の傍聴席は20席ほどしか用意されない。
その席をめぐって午前9時30分ごろには、東京地裁に近い日比谷公園で傍聴整理券の配布が始まり、約350人が列をつくっていた。
清原被告の量刑・執行猶予か実刑か?
覚せい剤事件で、比較的少量(1グラム未満程度)の覚せい剤を所持していた場合、あわせて自己使用が立件されても、初犯であれば『懲役1年6カ月』程度の刑になり、執行猶予がつくのが一般的といわれている。
有名人の覚せい剤取締法違反の量刑は、
ASKAには懲役3年、執行猶予4年
酒井法子の時は懲役1年6月、執行猶予3年
の判決がそれぞれ下されている。
佐々木氏の証言がカギ
それでは、清原被告の場合はどうなるのか?
清原被告が元プロ野球選手で、
全国的に知名度と影響力が高いことで、
量刑が重くなる可能性もあるという。
そこで情状証人である佐々木氏の存在は非常に大きいとも言われる。
佐々木氏は清原被告の弁護士の法廷での証言の要望に快諾したと伝わっている。
みんなが清原被告の逮捕後距離を取っている中で佐々木氏は「裏切られた気持ちだ。」と語っていたにも関わらず、少しでも親友であった清原被告のためになるならと証言を引き受けたのであろう。
佐々木氏は清原被告に「まず刺青を全部消せ。」とも言ったという。
「刺青があればグラウンドにも入れない。更生のためには必須だ。」と
佐々木氏は、「更生を支援すること、二度と薬物に手を染めないような環境作りに協力すること」
そして清原被告は
『もともと、そんなに悪いやつではない』
といった話を法廷で話そうとしているのではないかと思われる。
佐々木氏は社会的地位が高いこともあり、発言に信用性や説得力がある。こ
の佐々木氏の証言が清原被告の判決のカギとなることは間違いないであろう。
元妻亜希さんの心境は?
2月2日の逮捕以来、家族は世間の目にさらされることになった。
その中で苦悩の日々を過ごしつつ、子供たちを必死で守ってきたのが元妻の亜希(47)さんです。
亜希さんは清原被告と2014年9月に離婚している。
そして中学2年の長男と小学5年生の次男を抱えるシングルマザーとなった。
清原氏逮捕直後の2月からは「Ak+1」というブランドのプロデュースにも乗り出している。
また、3月には「清原亜希」から「亜希」への改名を発表しています。
清原氏逮捕で亜紀さんの仕事も影響があるかと思われたが、ファッション誌との契約はそのまま続いており、仕事も減るどころか増えています。
亜紀さん自身のブランドも好調でのようです。
3月からは彼女が出演するスキンケアブランドのCMも始まりました。
さらにはインスタグラムで紹介している手料理が好評で、同世代の女性から支持を得ています。モデルの仕事とプロデュースから得られる収入は年間3000万円以上ともいわれていますね。
3月に初公判の日程が明らかになってからほどなくして、亜希は自らの気持ちを整理するべく故郷の福井を訪れています。
小4のときに両親が離婚し、彼女は母に女手ひとつで育てられた亜希さんは亡き母の墓前に、「前夫との訣別、そして強き母として生きていく決意」を誓ったと思われます。
今日の清原被告の初公判判決に関しても動じることなくあるままを受け入れるといった気持なのではないでしょうか。
ま と め
清原被告は大阪・岸和田市出身で、高校野球の名門PL学園時代に甲子園で大活躍したことはよく知られています。
超強打の野手として、プロ野球の西武と巨人で計10回のリーグ優勝、8回の日本一に貢献。
引退後は野球評論家やタレントとして活動していました。
野球ファンはもちろん清原被告に格好良かった姿にもどってまた野球解説が聞きたいと思っている方もいると思います。
保釈された時、清原被告は「一から出直し、必ず更生することを決意しています」とのコメントを出しています。
今日の公判でも、起訴内容を全面的に認めるとみられています。
しかし、覚せい剤などの薬物事件では、初犯ということで、執行猶予付きの有罪判決を受けても、再び薬物事件を犯して実刑になり、刑務所で服役する人がかなり多いのが現実です。
それだけ薬物への依存を断ち切ることは難しいもので、そこに薬物の恐ろしさがあるのですね。
廃人になってしまう前に、清原被告は「逮捕」という形で命をとりとめたと思って、今後はなんとか命を大切にそしてまた輝いた姿を見せてほしいです。
追 記
今日の初公判は、一般傍聴席20席対し、3769人が列をつくり、抽選の倍率は188倍となった。
清原被告の起訴内容は、昨年9月に群馬県太田市のホテルで覚醒剤約1・2グラムを8万円で譲り受けたほか、今年2月には東京都港区のホテルで覚醒剤を使用し、同区の自宅で覚醒剤約0・2グラムを所持したというもの。
清原被告は起訴内容を認めた。
今日の法廷での清原被告の様子
清原被告は、職業を聞かれた小さな声で無職ですと答えた。
弁護人が「更生を支援する会が僧侶や建設業関係者で構成され、病院の手配や施設の確保をする」と説明し、署名を集めた地域は清原被告が幼いころ、母親に自転車で伴走されながら走った道の近くなどだったことを述べると、清原被告は、青いハンカチで目頭を押さえたシーンもあった。
情状証人として野球評論家の佐々木主浩氏(48)が 出廷
佐々木氏は、清原被告の人柄などについて証言した。
「2回目はないと強く信じる」として清原被告が更生するためのサポートを約束した。
佐々木氏は2人の出会いや、友人関係になった経緯を説明。
高校時代、スターだった被告の元へ 佐々木氏が「写真を撮ってはしい」と駆け寄ると笑顔で応じてくれた。などのエピソードを語った。
また、プロ野球の同学年選手で 集まる「同期会」を結成した時に清原被告を会長に指名したことについて触れ、「(清原被告が)会長なら この会がまとまると思った」と述べたり、「優しくて気が利く人間です」と清原の温かい人柄を強調した。
また、佐々木氏は清原被告がバッターボックスに立つことを要望したことになぜかと聞かれ、「高校時代からライバルで、最後は清原と決めていたので、球団にお願いしました。最高のバッターだと思います。」ともいっている。
今回の清原被告の逮捕に「苦しい思いをしているなら、そばで相談を聞いてあげればよかった。」と 後悔の念も語った。
そして、「彼と一緒に何かしら野球に携わることをやっていきたい。」と今後の更生へ向けて力を添えていく約束をした。
盟友の“登板”に、清原被告は下を向き、終始ハンカチで涙をぬぐった。
検察側は懲役2年6月を求刑した。
判決は31日に言い渡される。