ラノベという言葉知っていますか?
ライトノベルといってちょっこ軽めの本のジャンル?のことなのですが、今一つ一般小説との違いがわかりにくいですね。
しかし、ラノベ人気は今では不動のもののようです。
そのライトノベルのことを少し掘り下げるとともに
ライトノベル作家をめざすのにどんな新人賞や大賞があるのかなどもお伝えします。
ラノベ(ライトノベル)とは?
ラノベはライトノベルを短縮した略語です。
ライノベともいうようです。
ライトノベルは英語でLight Novel、和製英語ですね。
この和製英語がつくられたのは、1990年の初めです。
70年代に創刊されたコバルト文庫やソノラマ文庫の少年少女向けの小説のジャンルをひとことでいるジャンルの名称が必要なのではといったとで、SFやファンタジー小説のファンが集まったパソコン通信の電子会議室から誕生したそうです。
それから、漫画やアニメやゲームなどの市場とメディアミックスしながら広まりをみせました。
そして、2000年代中ごろからアニメや漫画、ゲームの原作本としてもライトノベルは注目をあびました。
このようにライトノベルは、小説のカテゴリの一つとしてのはじまって、主に中高生を対象とし、漫画やアニメ風のイラストを用いた娯楽小説とし認識されてきましたが、最近では作品と読者年齢層の多様化が目立つようになりました。
話の内容としては、恋愛、SF、ファンタジー、ミステリー、ホラーと様々なものがあります。
特徴としては、表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用していることですね。
更に萌え要素やファンタジー要素が入ることが多いです。
販売形態としてはもともと安価な文庫で出版されるものでしたが、読者層の変化や嗜好の細分化などから、より少ない発行部数でも採算の取りやすい新書(ノベルス)やハードカバーなどで発売されることも多くなりました。
ラノベ(ライトノベル)と一般小説と違い
ライトノベルのことなんとなくわかったような感じがするのですが、つっこんで考えると一般小説との違いや境界線はどこでひけばいいのでしょうか?
作家の乙一さんや小野不由美さん、ライトノベルと一般向け小説を両方出版されていた作家さんも多いです。
ライトノベル出身で直木賞など権威ある賞を受賞する桜庭一樹さんなどもおられます。
そのように定義がイマイチはっきりしないライトノベルです。
結論的には、
「貴方がライトノベルと思ったものが、ライトノベルです」
といったことが言われます。
一般的な感覚でいうと、
ライトというだけあってすらすら軽くよめること。
難しい言い回しや難しい感じもあまりないこと。
主人公が10代の少年少女である場合が多いこと。
超能力や魔法などといった非現実的な要素が多用していること。
が違いでしょうか。
小説ほど肩ひじ張らないけど、漫画でもない軽い感じで読める本といったことの境界線は自分自身が決めていくといったことですね。
こんなにあるラノベ(ライトノベル)大賞
ライトノベル小説家を目指していく人は、各ライトノベルの新人賞や大賞を目指していくことが必要ですね。
かなりさまざまな賞があるみたいなので紹介しておきます。
■短編小説新人賞
集英社 コバルト文庫
原稿用紙400字づめ25~30枚の短編なのでビギナーにとって挑戦やすい賞です!
賞金は、入選賞金として20万円、佳作10万円
郵送応募またはWeb
■オーバーラップ文庫大賞
オーバーラップ文庫
ジャンルは、不問ですが、10代後半~20代の男性読者を対象としたエンタメ作品が対象です。
原稿枚数は、日本語縦書きで1ページ40字×34行の書式で80〜150枚
応募された全作品に評価シートがつくのがうれしいですね。
web応募
大賞賞金は300万円
年に2回応募締め切りがあります。
■ジャンプ小説新人賞
JUMP j BOOKS
ジャンルを問わないフリー部門と、設定されたテーマに沿って執筆するテーマ部門があります。
フリー部門:40字×32行換算で100枚以上(400字詰め原稿用紙換算で300枚以上)無制限。
テーマ部門:40字×32行換算で30枚以下(400字詰め原稿用紙換算で90枚以下)
web応募あり
賞金は、金賞でフリー部門が100万円
書籍化もできます。
テーマ部門が50万円です。
■富士見ファンタジア大賞
富士見書房
長い歴史を持つ、富士見ファンタジア大賞です
ファンタジア大賞では、年2回の応募締め切りがあります。
10代の読者を対象とした広義のエンタテインメント作品。
ジャンルは不問。
作品自体は受賞を逃しても、作品を読んで作家性に惹かれる編集者がいれば担当についてデビューを目指すことができるのが魅力です!
一次通過作品には10段階の評価シートもらえます。
原稿枚数は、40字×16行で、200〜270枚
web応募
賞金は、大賞賞金で300万円
■小学館ライトノベル大賞
小学館
ビジュアルが付くことを意識した、エンターテインメント小説であること。
ジャンル不問。
原稿枚数は、1枚42字×34行で70枚~150枚
大賞賞金として、200万円
web応募不可
■MF文庫Jライトノベル新人賞
MF文庫
年4回応募チャンスがあるMF文庫J新人賞です。
アニメ化やコミックスされて作品も多数!
ファンタジー、SF、ミステリー、恋愛、歴史、ホラーほかのファンタジー、SF、ミステリー、恋愛、歴史、ホラーほか
ジャンル不問。
原稿枚数は、1ページ40文字×34行の書式で80〜150枚
web応募可
賞金は、大賞で300万円
■ホワイトハート新人賞
講談社
年2回の応募チャンス
ホワイトハートの主なジャンルはファンタジー作品、BL系作品、ティーンズラブ系です。
そんなホワイトハート相応しい作品に限られますが、
ジャンルは一応不問となってます。
原稿枚数は、1枚に40字×40行で85枚~100枚程度
■スニーカー大賞
スニーカー文庫
ファンタジー、ラヴコメ、ホラー、SF、ミステリ、青春など10代を対象にしたエンタメ作品
年に2回春と秋の募集です。
ジャンル不問。
原稿枚数は、1ページ40字×32行、100〜130ページ
web応募
賞金は大賞で100万円
■GA文庫大賞
GA文庫
年に2回募集さされてます。
ブコメ、ファンタジー、学園もの、アドベンチャー、SFなど広義のエンタメ作品を募集されています。
ジャンル不問
原稿枚数は、1ページ42文字×34行、80~130枚以下
web応募可
賞金は大賞で100万円
■オレンジ文庫ノベル大賞
集英社
幅広く楽しめるエンタメ作品であれば、ジャンル不問です。
受賞者には、受賞作の加筆修正または新作での文庫デビューを確約されています。
原稿枚数は、400字詰め縦書き原稿原稿用紙100~400枚
web応募可
賞金は、大賞で300万円
■角川ビーンズ小説大賞
角川文庫
ビーンズ文庫は、女性向けな色が強いレーベルです。
ライトノベルの新しい書き手を募集といったことなので、目にとまるとデビューの可能性が大きいですね。
エンタメ性の強い作品
ジャンル不問。
原稿枚数は、1ページ42字×34行で、90枚~110枚
web応募可
賞金は、大賞で100万円
■講談社ラノベ文庫新人賞
主な対象読を10代中盤~20代前半男性と想定した長編小説の募集です。
ファンタジー、学園、ミステリー、恋愛、歴史、ホラーほか
ジャンル不問。
原稿枚数は、1ページ40文字×34行で、100~150枚
web応募可
賞金は、大賞で300万円
■星海社FICTIONS新人賞
星海社
4か月ごとの締め切りで年に3回あります。
原稿枚数は、400字詰原稿用紙換算で300枚以上
賞金はその時々で変動
■締め切りのない随時受付の新人賞
・メフィスト賞
講談社ノベルス
ジャンルはエンタメ作品ならなんでもOK!
編集者が直接選ぶおもしろければ絶対ほんになるという賞金はないが挑戦し甲斐のある賞です。
原稿枚数は、40字×40行で、85~180枚
このようにさまざまなライトノベルの賞が各出版社で用意されています。
ライトノベルはそれぞれの世界観が鮮明なので、自分の作品にあった出版社に応募してみてくださいね。
これらの賞をとった作家さんも注目したいです。
ま と め
ラノベ(ライトノベル)についてお伝えしました。
ラノベはもうジャンルとして確立していますね。
「ライトノベルね!」という言い方をするように一般小説よりもやや格が落ちるものとして捉えられている部分も多いとは思いますが、実際、ターゲット層が中高生であるために泥臭い人間模様より、ファンタジーや萌え要素が入った話の方が需要があるというだけで、どちらの方が上下といったものではないですね。
読んでみても中高生が熱中しているのもよくわかります。
ライトノベルといったジャンルがあることで若年層にも手に取りやすい本があるというのは、必然であるなと思いました。