ニュースでいわれるプロ野球での優勝マジックが点灯しましたという言葉
なんとなく、このチームが優勝するのが決まったよってことかなってことだと思っていたのですが、
少し、それとは意味は違うようですね。
わかっているつもりでも「優勝マジックとは?」と聞かれるとわからないことばと思っている方も多いかなと思います。
今回は、「プロ野球優勝マジック」とは?と何故マジックが消滅するのやマジックということばの由来や計算方法、自力優勝なども整理してお伝えします。
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プロ野球優勝マジック点灯とは?
■自力優勝とは?
プロ野球の優勝マジック点灯とはの説明の前に、「自力優勝」という言葉の意味を確認しておきます。
「自力優勝」とは、言葉のとおりチームが自力で優勝することです。
「自力優勝が可能だ。」というのは、
他のチームの勝敗にかかわらず、残っている試合を全部勝つことができれば、優勝できるということです。
大切なのは、チームが残りの試合に全勝した場合に確実に優勝できることです。
そして、
「自力優勝消滅」とは、そのチームが残りの試合を全部勝ったとしても、他のチームの勝敗次第で優勝できないことです。
「自力優勝が不可能」であるということですね。
■優勝マジック点灯するときとは?
「マジック点灯しました!」といわれるのは、「自力優勝」が可能なチームが1つだけになった時になります。
その1つだけになったそのチームに「マジックが点灯する」のです。
「マジック点灯」とは、2位以下のチームに自力優勝の可能性がなくなったときともいえます。
数字の上では、マジック点灯したチーム以外は自力優勝の可能性はない状態です。
また、マジック点灯するのは、その時1位が多いですが、必ず1位のチームがでるとは限らないです。
それは、ゲーム差や残り試合にもよってによってかわります。
「マジック点灯」するのは、現在1位だからではなく、あくまで自力優勝できるチームがそのチームだけだといった意味であるからです。
■マジック点灯の計算方法
そのマジックがでたときに必ず数字がでます。
「マジックナンバー」といわれていますね。
「マジックナンバー」とは残り試合のうち、そのチームがこの数字の分だけ勝利を挙げると優勝となるという数をあらわしています。
ですので、マジックがでたチームは、勝っていくごとに「マジックナンバー」の数は小さくなっていきます。
また、優勝可能性がある他の対象チーム(2位のチームが対象のことが多い)が負けても、「マジックナンバー」は減っていきます。
「マジックナンバー」とは、優勝に必要最低限の勝利数だともいえます。
プロ野球でのマジックナンバーは、概ねこのように減っていきます。
1位のチーム(マジックがでている)が勝ち、2位のチーム(可能性が2番手にある)が負けると2減り、
1位のチームが負け、2位のチームが勝つとナンバーは、減らず、
1位のチームが勝ち、2位のチームも勝つと1つ減り、
1位のチームが負け、2位のチームも負けると1つ減る。
るといったことが多いです。
中には、マジックが一気に3つ減る場合もあります。
勝率が同率の場合は直接対決で勝ち越した方が上といったことがあるために、計算上そのようなことがおこります。
また、対象チームが2位のチームとは限りません。
正確に計算するには、その時点から対象のチームが全勝したとしてもマジックが出ているチームがいくつ勝てば優勝するのかの数を毎回再計算することになります。
マジックが消滅することってよくあるの?
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マジック点灯するってことはそのチームの優勝は確実なのかなって思っていても点灯していたマジックが消滅することってありますね。
それは、マジックの消滅は、よくあることなのでしょうか?
負け続けるとマジックはすぐ消えてしまうのでしょうか?
マジックが点灯する条件は、「自力優勝」が可能なチームが1つだけになった時ですが、
マジックが出ているチームと2位のチーム残りの試合数、直接対決の数、ゲーム差にもよります。
残りの試合数が同じ場合は、
直接対決の残りの試合数 < ゲーム差
といった式が成立します。
これが、全チームに対して当てはまれば、マジックが点灯します。
ですから、どこか一つにチームに対してでも、
直接対決の残りの試合数 > ゲーム差 となれば、マジックは消滅することになります。
残りの試合数が違う時は
(1位チームの残り試合数 - 2位チームの残り試合数) × 0.5ゲーム
この分だけゲーム差に足して調整します。
マイナスがでても同じです。
具体的には、
例)1位チームと2位のチームの直接対決が7試合で、ゲーム差が6.5、残り試合数が1位チームの方が2試合多い場合
直接対決7試合 < 6.5ゲーム差 + 2×0.5
になるのでマジック点灯状態ですが、
これがゲーム差が5.5になれば消滅してしまいます。
ゲーム差という意味は、「最小何試合で縮まる差」という意味ですからこのようなことになります。
このようにマジックが消滅したりすることは、残り試合数が多い時にマジックが出た場合はよくあります。
2017年も広島カープは、マジック点灯してから、消滅し、また8月15日にマジックが再点灯しましたね。
マジックのことばの由来
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では、マジックといった言葉の由来です。
マジック対象チームが「勝ち続け」、首位チームが「負け続ける」とすぐに消えてしまうのは先程の計算方法でもみてきました。
このようにマジックは「点灯したり」「消えたり」します。
こういったような現象が手品の「マジック」のようであるといったことから「マジック」といった言葉がつかわれているかいるといわれます。
また、ビンゴゲームで、もう一つ空けば、ビンゴが完成する状態「リーチ」のときのビンゴ完成のために必要な番号を「マジックナンバー」と呼ぶのが語源ともいわれています。
それが転用されて「スポーツにおける、そのチームの優勝までに必要な最小勝利数」等の意味に使われるようになったということです。
米国ではスポーツ以外でも使われてそうです。
そして米国野球では、他チームの自力優勝の可能性と関係なく「マジックナンバー」を数えるそうです。
ま と め
プロ野球での「優勝マジック点灯」の言葉の意味とはを説明していきました。
「自力優勝」が可能なチームが1つだけになった時が「優勝マジック点灯する」ときでした。
それにかかわる「自立優勝」や「マジックナンバー」の意味もしっかりわかると応援しているチームがあとどれぐらい勝てれば優勝かをはっきりわかります。
日本では、「マジックナンバー」は、優勝するチームする可能性の多くなったチームにでますが、米国では、自力優勝の可能性と関係なく「マジックナンバー」を数えるのですね。
「マジック」のことばの由来も諸説ありますが、ビンゴやマジックとかかわりがありそうですね。
何故消滅するのかも計算方法がわかるとわかりやすいのぜ是非一度実際に計算してみてくださいね。