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晦日の意味と読み方と歴史!大晦日の違いと小晦日や半晦日の使い分け

一年の最後の日である「大晦日」。

当たり前に使っている晦日の意味はどういう意味なのでしょうか?

読み方もいくつもある「晦日」の歴史と「大晦日」と「晦日」の違いと「小晦日」、「半晦日」の読み方その使い分け方をお伝えしていきます。


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晦日の意味・読み方と歴史

■晦日の意味と読み方

晦日の意味は、毎月の最終日のことです。

晦日の読み方は、「みそか」、「つごもり」、「かいじつ」といったものがあります。

その中でも「みそか」という読み方が、現在はなじみが深いのはないでしょうか。

その「みそか」いうのは、月の30番目の日という意味ですので、本来「30日」ということになります。

なので、12月30日を晦日(みそか)というのではないかという方もいますが、現在あまりそういった意味で使う方はいません。

ではもともとは、どうだったの?といったことになりますが、

そのあたりがややこしくなっているのは、あとでご説明する歴史があります。

晦日は、音読みで読むと「かいじつ」です。

普通は、「みそか」や「つごもり」とは読めないですね。

しかし、現在は「みそか」といった読み方が一番よく使われる読み方となっています。

その次が「つごもり」、あまり「かいじつ」といった読み方をする人は少ないのですね。

■晦日の歴史

「晦日」の意味が、毎月の最終日のことといいましたが、そうういった意味で当たり前に使われていたのは旧暦が使われた日本でのことです。

日本の旧暦は、陰暦、正確には太陽太陰暦になります。
月の満ち欠けをもとに日にちを決め、太陽の動きをもとに年の境を決める歴です。

月の満ち欠けに基づいた歴ではもちろん月が隠れるころが月末にあたります。

そもそも「晦」の字は月が隠れることを意味します。
これは、月相を表す「弦」・「望」・「晦」・「朔」に由来するものです。

「朔」が月が現れることを意味するのに対し、「晦」は月が隠れることを意味するのです。

「晦日」は、新月の直前の日のことだともいえます。

ですので、月が隠れる「月隠(つきごもり)」の音が変化していき「つごもり」になり、毎月の最終日の「晦日」を「つごもり」とも読むようになったようです。

「みそか」は、「三十日」の古い表現です。

二日(ふつか)、三日(みっか)と読んでいくと、三十日は、「みそか」となります。

旧暦では、月末は29日か30日でした。

ですので、月末の晦日を「みそか」と読むようにもなってきたのです。

月末が、29日の時にも「みそか」です。

29日が月末の時にはもちろん30日は存在しないので、三十日=「みそか」ではないのかといったことにはならず、月末といった意味で別にややこしくはなかったのです。

そのように、「みそか」も「つごもり」も新月の日を月のはじめとする旧暦ではほぼ同義でした。

といった歴史があって「晦日」は、そもそもの「かいじつ」だけではなく、日本語からくる意味からの読み方があてられて「みそか」、「つごもり」と」も読むことが多くなってきたのですね。

 

 

晦日と大晦日の違い!小晦日・半晦日の意味の使い分け!


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■晦日と大晦日と読み方

現代では「晦日」といったことばは、「大晦日(おおみそか)」以外にはあまり使われません。

「晦日」と「大晦日」の違いは、「大晦日」は、一年に一度年の瀬にあるということです。

先ほどから「晦日」の意味は、毎月末のことだと言っていますが、
「大晦日」は、12月31日のことになります。

「晦日」が月の最終日という意味ですので、一年の中で最後の月である12月の「晦日」を大晦日というのですね。

12月30日ではありません。

「大晦日」は、今は「おおみそか」という方が圧倒的に多いですが、「おおつごもり」とも読みます。

しかし、「おおかいじつ」、「だいかいじつ」とは読みません。

 

■小晦日の意味と読み方とは?

「小晦日」は、「こつごもり」と読みます。

一年の最後の日である「大晦日」の前日を「小晦日」というのです。

ですので、旧暦では、12月29日、現在のグレゴリオ暦では12月30日を意味します。

■半晦日の意味と読み方とは?

「半晦日」は、「はんみそか」と読みます。

一年のちょうど半分の6月末日、6月の晦日を意味します。

元日から大晦日に至る半分である折り返し地点のことをさすのです。

現在はあまり意識しない人も多いのかもしれませんが、少し前の日本では、一般家庭で年末の大掃除ほどではないかもしれませんが、多少大がかりな掃除を行っていました。

神社では陰暦の半晦日に「夏越の祓」が催されたりします。

 

ま と め

晦日の意味と読み方と歴史や大晦日の違いと小晦日や半晦日の使い分けかたなどをお伝えしました。

新暦(太陽暦)では、月の満ち欠けと無関係になりました。

そもそも「晦日」は月と関係が深いことばだったので、言葉だけが世間に残っているのですね。
しかし、「晦日」や「みそか」は法令文や学術論文に使うことはありません。

意味としては、月の最後の日といったことになるのですが、正式な現代的定義はないです。

ただ、月の最後の日は、現在月末といいますので、「晦日」「みそか」はあまり使われません。

歴史を見ていくとわかるようにめいめい勝手に解釈して使っていると状態だということですね。
「大晦日」は、特別で一年の締めの日として「年末」ではなく、「おおみそか」といして誰もが使う言葉として生きて使われている状態です。

そうした、「晦日」の意味をしっかりととらえていると小晦日や半晦日も文字から使い分け方もすぐわかると思います。

日本は、一年の節目を表す言葉がとても豊富です。

ひとつひとつの意味を確認していくことで生活もなんだか豊かになってきますね。