生活

三隣亡に結婚や引越しはダメ?意味とカレンダーの日程を紹介

結婚、入籍やお引越し、土地や建物の契約そして家を建築したりする際の地鎮祭等、人生にそう何度も行わないと思われる重大事項等を行う日はやはり、日取りがいいという日にしたいですよね。”三隣亡(さんりんぼう)”って言葉も耳にすることもあると思いますが、そもそもどんな意味があるのか?何があまりよくないのか気になります。

今回は、その三隣亡について調べてみます。


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選日のひとつ三隣亡とは?

『三隣亡』って書くとなんか『亡』といった文字が入っていてなんとなく、あまり縁起がよさそうな気がしないですね。

 『三隣亡』は、『さんりんぼう』と読み、選日の一つです。

 

選 日

選日の多く は、六十干支(「十二支」と「十干」)の組み合わせによって、その日の吉凶の判断を行うものです。 
選日は一般には次のものを指します。

 ■不成就日(ふじょうじゅび)

 ■八専(はっせん)

 ■一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

 ■十方暮(じっぽうくれ)

 ■天一天上(てんいちてんじょう)

 ■三隣亡(さんりんぼう)

 ■犯土(つち)[大犯土・小犯土]

 ■三伏日(さんぷくぴ)

 ■臘日(ろうにち、ろうじつ)

 

三 隣 亡

選日うちの一つ「三隣亡」は由来は不明で江戸時代より前の歴注解説書には何も書かれていません。

しかも江戸時代には「三輪宝」と書かれて、「屋立てよし」「蔵立てよし」と注記されていて今とは真逆の建築に関して大吉とされていました。

それが、いつの頃からか凶日になってしまいました。

どうしてそうなってしまったのかは、暦の編者が「よ」を「あ」と書き間違え、それがそのまま「屋立てあし」「蔵立てあし」と伝わってしまったのではないかと推測されていますが、真偽はこれも不明です。

そして後に、「三輪宝」が凶日では都合が悪いということで同音の「三隣亡」に書き改められた経緯があります。
今では、 「三隣亡」の日に建築、とくに棟上げ、柱立て、土起こし、移転などをすると、火災を起こし、その災いは三隣(向こう三軒両隣)にまで及ぶともいわれ、多くの人が忌み嫌う大凶日になっています。


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「三隣亡」には何をするべきでないのか?結婚入籍や引越は?

 日本には歴やいろんなものがあって何かをするときに全部を気にして日取りを決めるときりがなくなりますが、やはりあまりよくないといったことは避けたいものですね。

そこで、よく言われる「三隣亡」にしてはいけないことを見ていきます。

 

結婚入籍や引越は「三隣亡」にすべきではないのか?

結婚式や入籍について

よく、結婚などの日取りを決めるときに親御さんがその日は「三隣亡」なのでよくないといった話を聞きますが、「三隣亡」は結婚には関係ないので結婚式は大丈夫なようです。

結婚や入籍も「新しい家庭を築く」という意味に解釈することで建築関係によくない日の「三隣亡」を気になさる方も少なくありません。

そもそも三隣亡は建築に関する選日の一つですから結婚は関係ありません。

入籍についても結婚式と同じように特に気になさる事は無いのではと思います。

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引 越 日

引越しについても調べたところ同様に注意した方がいいといった記述はみあたりませんでした。

結婚入籍や引越の日取りについて「三隣亡」との関係に関してでした。

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そもそもの暦や占い等の全部の縁起の良い日といった条件をクリアすると年に何日と数えるくらいの日しかできなくなってしまいます。

あまりに神経質になりすぎずになさった方がいいかとは思います。

 

「三隣亡」にしてはいけないこととは?

では、「三隣亡」を避けた方がいいことを整理します。

上記に記したとおり、「三隣亡」の文字に表されているとおり、

火災を起こし、その災いは三隣(向こう三軒両隣)にまで及ぶといったことなので

建築に関することですね。

 

具体的には、

■柱建て

 

■棟上げ

 

■土起こし

 

■建前
 

■地鎮祭 

 

などになりますね。

 

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2017年「三隣亡カレンダー」

「三隣亡」は、次の十二支の日に割り当てられます。

  ■亥の日

  ■寅の日

  ■午の日

だいたい毎月2~4日ほどまわってくるのですね。

2017年の「三隣亡」をあげておきます。

 2017年1月から2017年12月「三隣亡」カレンダー

 

 1月
   ■1月3日(火)、7日(土)、19日(木)、31日(火)

 2月
   ■2月5日(日)、17日(金)

 3月
   ■3月1日(水)、16日(木)、28日(火)

 4月
   ■4月13日(木)、25日(火)

 5月
   ■5月12日(金)、24日(木)

 6月
   ■6月8日(木)、20日(火)

 7月
   ■7月2日(日)、18日(火)、30日(日)

 8月
   ■8月16日(水)、28日(月)

 9月
   ■9月12日(火)、24日(日)

 10月
   ■10月6日(金)、10日(火)、22日(日)

 11月
   ■11月3日(金)、8日(水)、20日(月)

 12月
   ■12月2日(土)、17日(日)、29日(金)

  

ま と め

「三隣亡」(さんりんぼう)は江戸時代から伝わっている建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされということですね。

その字面から、この日に建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすとされたためです。

現在でも、棟上げなど建築に関することの凶日とされ、建築関係の行為は避けられることが少なくないです。「高い所へ登るとけがをする」と書いている暦もあります。

迷信といったらそうとも言えますが、恐れたり、信じている人も数多くいることも事実です。

でもはじめは”三輪宝”といい「家建ててよし」と暦には書かれ吉日だったとは驚きです。

後に三隣亡(三件隣まで滅ぼす日)と書かれたこでこちらの暦のほうが大流行してしまい、現在ではそれが常識になっています。
人々は良いことより悪いことを言われたほうが物事を信じやすいといったことですね。

同じ日でも他の見方からは吉日あったりすることもよくあります。

ですので絶対的なものではないと思いますが、気になる方はやはり避けられるのでしたらさけて日どりを決めることをお勧めします。

特に「三隣亡」は、隣近所に災いを及ぼしたり、工事にかかわる大工が大怪我をする等と言い建築上の凶日ですので自分は気にしなくてもまわりの方が気にされる場合もあります。

ただ、単に避けるべき日といったことで結婚や入籍、引越しなど建築に関係のないことまで気にすることはないと思います。