節分といえば豆まきですが、いつ行うのか時間は決まっているのでしょうか?
正しい節分の豆の撒き方や「福は内!」と撒いたの豆はどうするのがいいのでしょうか?
豆まきについての正しい方法など撒き方の決まりなどを見ていきたいと思います。
節分の豆まきの正しい方法は?
豆まきは通常は
鬼が入ってくるという家の出入口などで撒きますね。
どういった方法でまくのか本来の何かきまりのようなものはあるのでしょうか?
豆まきは、厄災を追い払い、新年を迎える
意味をもった行事です。
「鬼は人の出入するところから家の中に入ってくるので、
玄関や窓、家中の入り口から「鬼は外!」と言いながら外に向かって炒り豆」を撒く
内側そして家の内側に向けて「福は内!」と言いながら撒いていく。
といったことが
大まかな決まりです。
地方によってさまざまなところもありますが、
一例としては神聖なものとして
1.夕方、灯りを付けて、豆を炒って神仏祖先にお供え
2.それから歳徳神様の方位に向かって豆を撒いて、福を迎える
3.今度は歳徳神様の方位に背いて豆を撒き、鬼を追いかける
といったような豆まきの方法があります。
現在はそこまで細かくご家庭でされていないかもしれませんが、できれば
鬼門の北東から
南東⇒
南西⇒
北西
の順番に豆を撒いていくといいですね。
こういった方法で
一度、邪気を追い払い、新年を迎える
といった意味合いを意識した
豆まきをしてみてはいかがでしょうか?
節分の豆まきをする人は?
では豆まきをする人はどんな人と決まっているのでしょうか?
節分の豆まきは本来は家長の役目でした。
また、年男、年女、厄年の人が豆まきをするといった場合もあります。
それは、
その年の干支に生まれた男女が豆をまくことで、
厄を払う力が強くなると言われていたからです。
厄年の人が撒く場合は
その厄年の人の厄が落とせるという意味があります。
そういったことから昔は
家長もしくは
年男、
年女、
厄年の人
が豆まきをしていたようです。
現代では関係なく、子供や親、家族全員で豆を撒いて楽しんでいますよね。
むしろ
子供のイベントといったことのようにもなっています。
しかし、本来はそうだったものでは無かったのですね。
節分の豆まきをする時間帯は?
「節分」の豆まきをする時間帯なども決まってあるのでしょうか?
実はそれもありました。
節分の豆まきは
「夕暮れ時~夜にかけての時間」
とされています。
理由のひとつは、
節分の日は
夜になると恐ろしい妖怪の類いがやって来る日なので、
昼間から夜になる夕暮れ時の
時間帯から鬼などもやってくるのに合わせて
豆まきをするといったことです。
豆まきを、夕暮れ時から夜の時間帯に撒く理由は他にもあるようです。
「鬼」は疫病、災害、邪気の象徴でした。
鬼は
丑寅の方角に当たる北東に棲むと言われます。
この北東は、鬼門の方角ですね。
丑寅は時間にすると
深夜2~4時のことです。
そこから鬼が夜に出るとされているわけですね。
鬼門=北東=丑寅
といったことです。
鬼は丑(牛)のような鋭い角に、
寅のような大きな牙というイメージがあってとても恐れられていました。
そんな鬼が真夜中の丑寅の2時から明け方の4時頃出てくると
いいましたが、こんな時間に豆まきといったことは
なかなか現実的でないですね。
ですのでこの丑寅の刻に限定せず、
夜になると鬼が出てくので
夕方から豆まきをするとようにと
言われるようになっているのですね。
これらのことから
節分の豆まきは夕暮れ時といった夜になる直前から夜の時間
といったことを
意識してみるといいですね。
私はこれを知らず、ずっと昼間に行っていました(笑)。
■節分の豆まきの豆は炒ったものをつかうのは何故?
よく、
「節分の豆は、炒った豆を使わなくてはいけない!」
と言いますが、それはなぜなのでしょうか。
「豆から芽が出てしまうと、
天からまた鬼がやってくる」
と考えられていたからなのです。
ですので、再び鬼が来ないよう
豆はよく炒った豆を使うといったことが必須なのです。
■「福は内」で撒いたあとの豆はどうするの?
その炒った豆を「福は内」と撒きいたあとの豆はどうするのがいいのでしょうか?
豆まきが終わると、そのあと
自分の齢の数、もしくは数え年に
1個足した数を食べます。
そうすることで、
その年は健康でいられると言われています。
その食す豆は、撒いた後の豆ではなく、
別にとっておいた豆を食べるといったことも
されるかと思いますが、
ばらまいた豆を食べることも、
鬼を退治する意味になるんですね。
ですので、家の中に向けて「福は内!」と撒いた豆は
衛生上問題のないところにあるような豆は
できれば食べるといいですね。
もちろん食べすぎには注意しましょう。
また、小さなお子さんの場合は無理して食べさせずとも、
別のもので代用して行ってみてください。
昔の家とは違って、決まりどおりには出来ない事情があったりします。
まわりの方の話でも、
室内犬が食べてしまわないように落花生の殻ごと投げると言ってる人もいました。
ま と め
節分の豆まきはいつ行うのかや正しい撒き方や福は内の豆はどうするのかなどをお伝えしました。
豆まきには、炒った大豆を使い、その年のえと生まれの年男や一家の主人がまくのが一般的でした。
豆まきにはなぜ炒った豆を使うのかは、「生の豆だと、拾い忘れた場合に芽が出ると縁起が悪い」
また「炒る」が「射る」に通じるなどの説もあるようです。
その炒り豆はできれば食べることも鬼を退治することになるようでした。
そんなそれぞれ意味がある豆まきですが、今の家では豆まきをした後の掃除の心配も頭に浮かんでしまって思いっきり撒くことも躊躇したりしてしまいますね。
新聞を丸めて豆に見立てて豆まきを行う幼稚園などもあるので、
自分に合った形でできるといいですね。
節分だけではなく年間の行事も含めて大切にしたいですね。