七福神めぐりをされたことはありますか?
七福神めぐりとは?と東京で七福神めぐりをするのであれば、江戸時代から続く代表的なコースである。
谷中・目黒・隅田川の順番と2019年の期間などや守りたいマナーなどをお伝えします。
七福神めぐりとは?
■身近な巡礼七福神めぐり
「七福神」はインド、中国、日本の福を授ける神仏を七体集めて、全ての人々が望む「願い」を聞き御利益を与えてくれる日本独特の信仰です。
七福神めぐりは、元旦から七日の間に初詣を兼ねてその七福神を祀る寺社を参拝し、御朱印や宝船など縁起物を集めるというものです。
七福神とは?を詳しくはコチラの記事をご覧ください。
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七福神の名前と意味や何のご利益の神様なの?神社をお参りする前に!
七福神めぐりはそもそも徳川家康の七つの徳を七福神の威光に例え、これを祀ることで人々の心を鎮めようとしたものです。
それが、八代将軍である徳川吉宗の時代になると庶民の行楽行事としての性格を帯びてきました。
さらに時代を経て江戸時代の後期になるとお正月の松の内である、
元旦から七日まで、(十五日の場合もあります。)
に巡礼するといった今のようなスタイルになってきました。
といったことで、七福神といった縁起のいい神様を巡礼して一年の始まりにあたって、厄除けと開運を神仏に祈願するのですね。
大部分の七福神めぐりのコースは半日ぐらいでまわることができます。
西国三十三か所霊場の巡礼といったような巡るのに数ヶ月もかかるようなものではなく、散歩気分のレクリエーション気分でもたのしめておすすめです。
巡礼とは、聖地や崇拝するものを順番にめぐることですから、りっぱに七福神めぐりも巡礼です。
■七福神めぐりの期間と時間
先ほど言ったように、七福神めぐりは、一般的には元旦から七日の間に初詣を兼ねて七福神を祀る寺社を参拝することです。
御開帳の時間は17時頃までのところが多いです。
ですのでしっかり、拝観させていただくことを考えて、早い時間から行動するようにしましょう。
七福神に関する寺社など日本全国で300を超す霊場があります。
■七福神めぐりの御朱印と色紙
また、七福神をせっかくまわるなら色紙を準備して御朱印を頂きたいものです。
その際気をつけたいのは、色紙の用意を忘れたからといって適当な紙をだすといったことです。
これは非常に失礼な行為です。
その場合は、社寺が用意してくれている台紙を購入するようにしましょう。
■七福神めぐりのマナー
いくらレクリエーションがてらの気楽なものといってもたんなる観光ではなくあくまで神仏をお参りする行為です。
敬虔な気持ちを忘れずにお参りしましょう。
また、寺社を訪れたら目的の七福神に直行するのではなく、その寺社のご本尊、
神社の場合は祭神にお参りするのが礼儀だというものです。
初詣のときとかさなり人があまりにも多くてお参りできない時でもせめて境内に入ったら、ご本尊、祭神にに一礼することを忘れないようにしましょう。
東京を代表する七福神めぐり
江戸時代から続く東京を代表する七福神めぐりの3つのコースと順番をお伝えします。
■東京の七福神めぐり【谷中七福神】
谷中七福神めぐりは、東京都の台東区、荒川区、北区寺院に祀られている七福神の巡礼です。
江戸最古の七福神めぐりといわれています。
他の七福神めぐりは、神社と寺院が両方は入る場合がほとんどですが、谷中七福神は寺院だけです。
谷中七福神(やなかしちふくじん)のおすすめな順番
巡礼距離は約6.0km 約2時間30分程度かかります。
巡礼期間は、毎年1月1日~1月10日の間です。
時間は、9:00~17:00です。
おすすめは、最寄駅 JR山手線田端駅よりこのような順番です。
① 東覚寺(とうかくじ) 【福禄寿】 東京都北区田端2-7-3 ➡
② 青雲寺(せいうんじ) 【恵比寿】 東京都荒川区西日暮里3-6-4 ➡
③ 修性院(しゅしょういん)【布袋】 東京都荒川区西日暮里3-7-12 ➡
④ 長安寺(ちょうあんじ) 【寿老人】 東京都台東区谷中5-2-22 ➡
⑤ 天王寺(てんのうじ) 【毘沙門天】東京都台東区谷中7-14-8 ➡
⑥ 護国院(ごこくいん) 【大黒天】 東京都台東区上野公園10-18 ➡
⑦ 弁天堂(べんてんどう) 【弁才天】 東京都台東区上野公園2-1 ➡
■東京の七福神めぐり【山手(目黒)七福神】
「 山手(目黒)七福神」は東京都の港区、目黒区の6箇所の寺社に祀られている巡礼札所です。
七福神めぐりなのに6か所なのは、福禄寿と寿老人が1寺院にあるからです。
元祖山手七福神といわれ、今回おすすめしている目黒区の寺院から港区の寺院を巡るコースは「商売繁盛祈願」といわれています。
逆の港区の寺院から目黒区への順番でめぐる「無病息災・長寿祈願」のご利益があるそうです。
山手(目黒)七福神(やなかしちふくじん)のおすすめの順番
巡礼は、約2~3時間程度かかります。
巡礼期間は、毎年1月1日~1月7日の間です。
時間は、9:00~17:00です。
① 龍泉寺(りゅうせんじ)【恵比寿】 東京都目黒区下目黒3-20-26 ➡
② 蟠龍寺(ばんりゅうじ)【弁才天】 東京都目黒区下目黒3-4-4 ➡
③ 大円寺(だいえんじ) 【大黒天】 東京都目黒区下目黒1-8-5 ➡
④⑤妙円寺(みょうえんじ)【福禄寿・寿老人】 東京都港区白金台3-17-5 ➡
⑥ 瑞聖寺(ずいしょうじ)【布袋尊】東京都港区白金台3-2-19 ➡
⑦ 覚林寺(かくりんじ)【毘沙門天】東京都港区白金台1-1-47 ➡
■東京の七福神めぐり【向島(隅田川)七福神】
向島(隅田川)七福神は江戸時代の文化年間に佐藤菊塢や向島百花園に集まる文人たちが選んだ、百花園主の福禄寿を中心に始まった六つの寺社をめぐる七福神めぐりです。
全ての寺社が墨田区にあります。
隅田川の水上バスなどのコースもあります。
隅田川七福神(すみだがわしちふくじん)のおすすめの順番
巡礼は、距離は約5.5kmで約2時間程度かかります。
巡礼期間は、2018年は1月1日~1月7日の間です。
縁起物頒布は8日までです。
時間は、9:00~17:00(御朱印は、16:00まで)です。
百花園(福禄寿)は、都立公園のため午前9時~午後4時30分の開園です。
①② 三囲神社(みめぐりじんじゃ)【恵比寿・大黒天】 東京都墨田区向島2-5-1 ➡
③ 弘福寺(こうふくじ) 【布袋尊】 東京都墨田区向島5-3-2 ➡
④ 長命寺(ちょうめいじ)【弁才天】 東京都墨田区向島5-4-4 ➡
⑤ 向島百花園(むこうやまひゃっかえん)【福禄寿】東京都墨田区東向島3-18-3 ➡
⑥ 白髭神社(しらひげじんじゃ)【寿老人】東京都墨田区東向島3-5-2➡
⑦ 多聞寺(たもんじ)【毘沙門天】東京都墨田区隅田5-31-13 ➡
ま と め
七福神巡りは正月ならではの行事です。
御朱印や七福神の御開帳も松の内だけどいうのが一般的です。
今回は、東京で代表する七福神のコースと順番などをお伝えしました。
現在は、一年中をとおして拝できるところや格子越しに拝ませていただける社寺もあるので、事前の下調べもしていきましょう。
七福神めぐりは、観光と神仏詣の両方を味わえるものです。
崇拝の念をもってめぐるようにしましょう。