あらゆる料理が簡単おしゃれにおいしく変身してまう『スキレット』。
ニトリのスキレット『ニトスキ』も有名になりましたよね。
あると料理の幅も広がるとても便利なものです。
そんな『スキレット』、手に入れるとすぐにでもおしゃれ簡単な料理をつくってみたいところですが、その前にしなくてはいけない作業があるんです。その作業『シーズニング』って知っていますか?
今回はスキレットのお手入れとして大切なシーズニングを簡単に時間をかけずに成功させる方法とIHの注意点などをお伝えします。
シーズニングって?
『スキレット』の購入後にする作業『シーズニング』ってそもそもどんな作業のことをいうのでしょうか。
『シーズニング』は、鉄製の鍋を使い始める際に、油に慣らす作業のことです。
新品のニトスキなどのスキレットはサビ止めのためにワックスやニスが塗ってあります。
それらを落とした後に、高温で加熱した上で油を塗り込んでいくことで、焦げ付きにくい長持ちするスキレットにすることができます。
シーズニングしないとどうなるの?
その『スキレット』の購入後にする作業『シーズニング』は、なぜ必要なんでしょうか?
それは、『シーズニング』をしないとおいしい料理ができないからなんですね。
『シーズニング』は次のようなことを行います。
■『スキレット』を洗浄をする
■『スキレット』を焼きつけ
■『スキレット』に油をコーティングする
そして、臭いを取り除きます。
このすべての作業が『スキレット』の能力を引き出して長持ちさせるために必要な作業です。
シーズニングをしっかりやっておかないと、料理する際に食材がくっついてしまたり、料理が鉄臭くなったりしてしまいます。
このような理由からシーズニング必ず必要な作業なのです。
スキレットシーズニングのやり方
ではさっそく、『スキレット』を『シーズニング』していきましょう。
簡単にいうと
洗浄 → 焼きつけ → 油でコーティング → 屑野菜で臭みとり
です。
ポイントは、サビが嫌う水分をのこさないこと!
■スキレットシーズニングのやり方
■まずサビ止めを除去しなくてはいけません。洗剤で洗い落していきます。
スポンジに洗剤をつけて大体3回くらい行ってください。
■鍋にお水を入れて沸騰させます。沸騰させて少し煮たせたらお湯をすてます。
これを4回くりかえしてください。
■再度1回洗剤をつけて洗います。
■その後焼きつけをしていきます。スキレットの微小孔に残った水分を完全に飛ばしてください。
■スキレットを油でコーティングしていきます。微小孔に油を馴染ませるために行います。
この微小孔は鋳鉄製品の製造過程においてできるものです。
内側はもちろん、持ち手の部分や底など全部に油をキッチンペーパーなどに油を含ませてつけていきます。
煙が出なくなるまで加熱します。
そしてまた油を塗ります。
この工程を3回繰り返します。
■ガスコンロの場合は逆さからもやってください。
■最後に野菜を炒めることで、鉄臭さを取り除きます。
キャベツの芯でOKですが、
できれば香味野菜があるといいですね。
■炒め終わったら急激に冷やさずに自然にさまします。
熱した状態で水をかけてしまうと最悪の場合割れてしまいます。
■最後にスキレットを軽くお水で洗い再度火にかけて水を飛ばし油を全体に塗って終わります。
■右のスキレットが『シーズニング』が済んだ状態です。
全然違うのが分かりますよね。
黒光りしています。
スキレットの微小孔によって蓄熱性とゆっくりと食材に熱を通すというスキレットの魅力が生みだされています。
■シーズニングのときの注意点
スキレットをシーズニングするときの注意点は
火傷に注意すること、
スキレットに水をかけるのは冷めてからすることです。
シーズニング中のスキレットはとても高温になります。
持ち手を触る時は必ず、厚手のミトンなどで素早くおこなってください。
薄いミトンだと火傷する場合もありますので注意してくださいね。
IHでもシーズニングは可能なのか?
IHでもシーズニングはできるのかですが、もちろんIHでもシーズニングはできます。
ただ、ガス火ほど効率よく加熱できません。
ガスの時のようにひっくり返して加熱する方法や均一に火入れするためにスキレットを動かしたりすることはできませんね。
ガス火であれば持ち手部分も加熱したりすることができます。
なのでIHは少し加熱するのに時間がかかってしまうかもしれませんがシーズニングの方法は同じです。
カセットコンロなどがあれば最初はその部分のシーズニングをガスの火で行うなどをすすめします。
シーズニング後はスキレット全体に油を塗っているため、IHを焦がさないように市販のカバーを使うのもいいかと思います。
ちなみに『ニトスキ』はIHでも使用できると明記してます。
(底面12cm以下のフライパンが使用できないIHコンロ、底面が高温になると安全装置が働いてしまうIHコンロは使用不可)
スキレット使用後の処理も大切
スキレットを日々使用する場合の後処理ですが、基本は洗剤を使って洗わないことです。
シーズニングをしたあとは、その効果でサビを防いいる状態です。
洗剤を使って洗ってしまうとせっかく施した油の膜がごっそり取り除かれてしまうのです。
洗うときは洗剤を使わずにお湯を使ってタワシでゴシゴシ擦りましょう。
できるだけ使用後時間を空けないで洗いましょう。
水だと油が落ちにくいのでこびりついた汚れは熱めのお湯を注いでから洗えば落ちていきます。
タワシでゴシゴシした後は、お手入れが必要です。
水に触れてそのまま放置するとサビてしまいます。
そのため、使用後は手入れをしなければいけません。
シーリングの時の最後の部分
■最後にスキレットを軽くお水で洗い再度火にかけて水を飛ばし油を全体に塗って終わります。
をするということです。
洗い終わったあとに付着している水気を吹き飛ばし、白い煙が上がるくらいになるまで火にかけてオ油を塗る。
キッチンペーパーと菜箸を使って油を全体になじませていき、全体に塗り終わったら終了です。
そして完全に冷めるまで待って、新聞紙などに包んでしまいます。
そうすることで余計な水分が付着してしまうのを防いでくれます。
もし、焦げ付いちゃたとなっても大丈夫です。
タワシでゴシゴシ洗ってまたシーズニングからやり直せばスキレットは何度でもよみがえります。
ま と め
今回は『スレット』購入後、お料理する前にしておかなくてはいけない作業『シーズニング』についてお伝えしました。
『シーズニング』の後の処理も大切です。
知識がないためにいきなり錆させてしまったなんてこともよくおこります。
最初ちょっと面倒に感じる作業ですが、なれると簡単そしてスキレットは使えば使うほど育っていく感じになりますのでたのしいです。
何度も使って、お手入れをしてという手順を繰り返していると「ブラックポット」と呼ばれる状態になります。
この状態は、汚れのこびりつかない状態「最強のスキレット」に育ったということです。
水分はスレットの天敵です。
しっかり水分をとって油をコーティングする。
これを守って『スレット』のある生活を存分にたのしんでスキレットを育てていきましょう。