夏のお花といえば「ひまわり」ですね。黄色くて大きくて見ているだけでパワーが出てきそうなお花です。ひまわりのような笑顔っていう言葉がよくわかりますね。
そんなひまわりの花の意味や由来がギリシャ神話の怖いお話から来ているって知っていましたか?
今回は、そんなひまわりの花言葉についてと結婚式にもふさわしいお花なのかなどをお伝えします。
ひまわり(向日葵)の名前の由来は?
和名になっているひまわり (向日葵)の名前の由来は漢字の通りに、太陽が移動するにつれて、その方向を追うように花の向きが変わるからですね。
「向日葵」の他にも、「日輪草」「日車草」「日回り草」とも呼ぶこともあります。
ひまわりは、英語ではSunflower(サンフラワー)です。
ちなみに、ギリシャ語は「helianthus annuus(ヘリアントスアヌース)」
韓国語で「해바라기(ヘラバギ)」
ロシア語でも「подсолнечник(パトソールニチニク)」と言われます。
これらのことばに世界の言葉に全部“太陽”という意味の言葉が含まれています。
このお花の圧倒的な明るさが世界共通で“太陽の花”と認識されているのですね。
ひまわり(向日葵)にまつわるギリシャ神話
海神の娘である海の精クリュティエ(クリティ)は太陽神アポロンを一目見て恋をしました。しかし、アポロンは女神カイアラピに夢中になっていたので、クリュティエには目もくれません。
失恋したクリュティエは、嘆き悲しみ、地面の上に立ち尽くしてもなおアポロンを見つめ続けました。日の出から日の入りまでただひたすらにアポロン(太陽)を見つめつづけ、九日間口にしたのは、冷たい露と自分の涙だけでした。
そしてクリュティエは、とうとうヒマワリの花になってしまいました。
ギリシャ神話では、クリュティエが太陽神に振り向いてもらえないのは、彼女が、太陽神アポロンの愛していた彼女の姉を生き埋めにしたからという話です。
また、説ではアポロンが愛していたのは、クリュティエの姉ではなく、オーチャマス王の娘レウコトエとされている話もあります。
この話ではクリュティエはアポロンに可愛がられいたが、しかし、アポロンの愛が次第にレウコトエに向いていく事に、クリュティエは危機感と嫉妬心を持ち、
オーチャマス王にアポロンとレウコトエの仲を密告します。
厳格な王は酷く激怒し、娘であるレウコトエを生き埋めにして殺めてしまいました。
そのため、アポロンは密告した犯人であるクリュティエを嫌う様になったいったお話です。
どちらにしてもクリュティエは、アポロンを愛しすぎて自分の方をみてもらい一心でやってしまったことが、アポロンの心を一層離れさせてしまうという悲哀のすえの怖いお話です。
ひまわり(向日葵)の花言葉
そんなひまわり(向日葵)の花言葉は、
「私はあなただけを見つめる」、「あなたを幸福にする」、「あなたは素晴らしい」
「愛慕」、「崇拝」、「光輝」、「熱愛」、「情熱」
「いつわりの冨」、「にせ金貨」、「待っててね」
たくさんの花言葉の中に、あまりいい意味でないものも入っていますね。
ただ、ひまわりの花言葉は、
「私はあなただけを見つめる」
という意味が一番多く認識されているかと思います。
花を常に太陽の方向に向けて、太陽の光を浴びているというひまわり本来の性質からくる。
「太陽だけを見つめている」
ということからと
とギリシャ神話からくるクリュティエがアポロンをずっと見つめ続けたという悲哀からの
「私はあなただけを見つめる」
があります。
同じ言葉でもなんだか背景を考えるとイメージが違ってきますね。
ひまわり(向日葵)の花は結婚式につかえるのか?
クリュティエの一途すぎる愛のギリシャ神話からかひまわりの花言葉は情熱的な愛の言葉が多いです。
そんなことからプロポーズに使うということもよくされます。
もし使う時は、花言葉の意味も伝えるといいかもしれません。
結婚式にも
「あなたを幸福にする」
といった花言葉もあるのでいいと思います。
その時は怖い神話の話しないほうがいいですね。
ま と め
今回は、夏のお花の「ひまわり」花言葉と名前の由来、それにまつわる怖い悲しいギリシャ神話についてしらべてみました。
明るく、陽気なイメージしかなかった「ひまわり(向日葵)」が、怖い悲しいギリシャ神話を持っているとは驚きました。
しかし、「私はあなただけを見つめる」、「あなたを幸福にする」、「あなたは素晴らしい」などお花が本来持つ雰囲気にあった花言葉も多いですので、夏の結婚式などではどんどん使っていてもらっていいと思います。
夏のブーケで一途な清純さと健康さと永遠の愛を約束するものとして、向日葵の花を使うのもとても素敵ですね。