食器を洗うのに便利な食洗器、
現在では、食洗器を使っているご家庭も多いと思います。
うちももちろん使っています!
その食器洗い機って専用の洗剤が普通の台所洗剤と別に販売されていますね。
それを使ってはいるのですが、食器洗い機用を使うときに「あっ食洗器用の洗剤の買い置きがない!」ってなることありますよね。
そういったときについつい使いたくなる目の前にある重曹や塩等、そういったものを食洗器で使ったも大丈夫なのでしょうか?
今回は、安全に使える食器洗い機用洗剤の代用になるようなものがないかや食器洗い機専用洗剤と手洗い洗剤との違いを調べてみました。
食器洗い専用洗剤と手洗い洗剤との違い
同じ食器を洗うのに食器洗い機用と手洗い用の台所洗剤を置いておくのってちょっと面倒ですよね。
いつも何がどう違うのだろうと思いながら使っていました。
その食器洗い機用と手洗い用の洗剤の違いについてまとめてみます。
■食器洗い機専用洗剤の特徴
食洗器の洗浄方法は、
汚れを「溶かす」といったことで汚れを落としていく
といったのが特徴です。
炭酸塩などのアルカリ剤を主体とした成分でできていて、界面活性剤の使用率が低く、発泡性が低いです。
食洗器の中では高温の洗浄水を回すことによって、よごれを溶かして落としていきます。
高温になることによって洗浄力が活性化される作りになっているのです。
ですので、あまり食器の汚れが乾いて落ちにくくなる前に早めに汚れをさっと落としておくことで食洗器の時間の短縮や水道代の節約につながるといったことです。
といったことで、食器洗い機専用の洗剤は、人が素手で触れる程度の温度のお湯で洗ったのでは、あまり汚れ落ちがよありません。
また、pHがとても高い(強アルカリ性に近い弱アルカリ性)洗剤ですので、素手で扱うと手荒れするなど、手洗いには向いていません。
■手洗い用洗剤の特徴
手洗いで使うお湯は、食洗器の中のように高温ではありません。
そういうことから、
手洗い用の洗剤は汚れを「浮かしてとる」こと
を目的としています。
なので、手洗い用台所洗剤の主成分は、界面活性剤になります。
泡立ちによって汚れを浮かせておとすことが特徴です。
発泡性が極めて高いということです。
また、冷水やぬるま湯でも汚れ落ちがいいです。
液性は中性~中性に近い弱アルカリ性なので、素手で扱っても手荒れしにくいといった点も違いです。
こういった特徴から食洗器用の洗剤は泡がでないタイプものになります。
しかし、手洗い用(台所洗剤)は、泡を出すことで汚れを浮かすといったことがありますので、少量でも使うと泡が発生します。
ですので手洗い台所用洗剤を食洗器で使うと泡だらけになって大変な事になります。
食器洗い機は、少量の水を循環させて洗います。
手洗い台所用洗剤では十分すすぎきれずに多量に食器に残留します。
そして機内のパイプが目詰まりして、最悪逆流や漏水事故など食洗機の故障の鯨飲になります。
普通の食器用洗剤が使える専用コースを設けている食洗機の場合でも、使用量を守らないと同じようになるます。
食洗器に重曹や塩は安全に使えるか?
食洗器にお家にある重曹やお塩を使えると便利ですよね。
重曹やお塩を使って大丈夫なのでしょうか?
実は私も重曹で食洗器を使ったことがあります。
食器洗い用洗剤が切れていてどうしてもこれしかといった状態でこわごわ使ったのです。
もちろん、食洗器に入れる前に油などはさっと洗ってから使いました。
で、どうなったかというと
結構、きれいになっていました。
これは、いけるかもということを思ったのですが、
致命傷なことがありました。
重症などを使っていて食洗器が故障した場合、メーカー保証期間でも、保証はしてくれません。
指定以外のものを使っていたからといった理由です。
これは、保障上の問題です。
そして、このほかに重曹を食洗器で使ってはいけない理由として
■洗浄が不良で白い粉のようなものがつくということ
重曹は、水の中の硬水成分と反応して白い粉状のものができたり、酵素成分が含まれていないことからでんぷんやたんぱく質が落ちにくいため洗浄が不良に終わることがあります。
■油汚れが取れないということ
重曹は、再汚染防止成分が含まれていないので油分が再度ついてしまってべたべた感が残ります。
■ヒーターやタンク内が黒く汚れてしまうこと
一度くらいではわからないのですが、重曹を使うと温水によって生成される炭酸カルシウムや油分がヒーターやタンク内について黒く汚れたようになったり、異臭が発生したりします。
塩をつかうといったことを考えたのですが、お塩も同じよう洗浄力があまりないということやタンク内の以上を発生しやすいのでにメーカーが許可していないと使えないと考えたほうがいいようです。
以前は、塩が使えるといったことがウリの食洗器が販売されていたようです。
そういった専用機であればもちろんお塩も安全に使えます。
食器洗い専用洗剤の代用に使えるもの
そこで、食器洗い機専用の代用に使えるものをということですが、基本的に食洗器のメーカーの注意事項には食洗器専用洗剤を明記されていることが通常です。
先程いった理由のように代用品としてよく言われる重曹やお塩は使えないことがわかりました。
ではほかに食器洗い機専用の代用となるものはないのでしょうか?
■酵素系漂白剤
化学反応を活用して汚れを分解するのが漂白剤ですが、塩素系と酸素系の二つがありますね。
酸素系漂白剤とは塩素系と違って、プールの匂いがせず手にもやさしい漂白剤といった特徴があります。
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあります。
どちらも洗濯の際に色物の衣服にも安心して使えるのが特徴ですの洗剤ですね。
その洗濯用と思っていた酸素系漂白剤が食洗器用洗剤の代用になるといわれています。
その理由は、酸素系漂白剤の主成分は、
①過炭酸ナトリウムが主成分であるということです。
過炭酸ナトリウムは水に溶けると
②炭酸ソーダと過酸化水素に解離します。
その発生した過酸化水素は、熱が加わると
③活性酸素と水に分解されます。
その際に発揮される酸化力が汚れを分解します。
また、アルカリ自体がたんぱく質を溶かす性質があります。
そのアルカリの力と酸化力が合わさって、強力な汚れ除去の性質を発揮するのです。
使ったあとは炭酸ソーダと酸素、水に分解するということで生分解の必要がありません。
ですので環境にもあまり負荷をかけないことも特徴です。
塩素系漂白剤と違って使用後は殺菌作用を失います。
そして、酸素系漂白剤は、石鹸洗剤を使ったときの水滴の乾いたあとや特有の臭いがありません。
そうったことから、食洗器用洗剤の代用には酸素系漂白剤が使えるといった理由です。
ま と め
食洗機用と手洗い用は似ているようで異なるものだったのですね。
重曹とお塩も食器洗い用洗剤の代用になりそうでしたが、あまり向いていないことがわかりました。
代用に使うとすると酸素系漂白剤だということも成分的に適当だということが分かりました。
しかし、メーカーの保証などの注意書きがある場合は何かあった時に対応してもらえるのものが変わるので注意してくださいね。