健康を気にする方に人気の豆乳ですが、
スーパーの売り場に行くと調整豆乳と無調整豆乳が並んでいます。
この二つの違いが何かわかりますか。
実は原料は同じでも微妙な違いがあるのです。
今回はそんな調整豆乳と無調整豆乳の違いについてご紹介します。
また、健康効果やダイエット効果についてもどちらがいいのか見ていきましょう。
誰でも気軽に取り入れられるおすすめレシピもご紹介します。
調整豆乳と無調整豆乳の違いとは?
まず、
豆乳とは、
大豆を絞った時に出てくる絞り汁
なのですが、
この時に加工するかどうかで呼び方が異なってきます。
では、それぞれの成分についてみていきましょう。
■調整豆乳とは?
まず、
調整豆乳とは、
大豆固形分6%以上・
大豆タンパク質3.0%以上の
豆乳のこと
を指します。
この基準はJAS規格で決まっています。
さらに飲みやすいように
乳化剤や
香料、
砂糖、
塩
も含まれています。
つまり飲みやすいように
調整した豆乳のことを調整豆乳と言うのです。
そのため、
この豆乳はさらっとした感じで
大豆の味も薄めで飲みやすいと言う方も大勢います。
甘さがあるのでそのままでも飲みやすく、
子供から大人まで人気があります。
■無調整豆乳とは?
一方、
無調整豆乳とは名前の通り、
調整をしていない豆乳のことです。
大豆の絞り汁そのままなので
大豆本来の味が濃く、
甘くないので飲みにくい
と言う方もいます。
無調整豆乳の
成分的は、
大豆固形分8%以上・
大豆タンパク質3.8%以上で、
原料は
大豆と
水だけ
です。
調整豆乳よりもドロっとした感じで、
これににがりを加えると豆腐
が作れます。
健康やダイエットにいいのは調整豆乳or無調整豆乳?
では健康やダイエットに良いのは
調整豆乳でしょうか、無調整豆乳でしょうか。
それぞれどのような栄養分が含まれているのか
200mlあたりの栄養素を見てみましょう。
■調整豆乳と無調整豆乳の成分
無調整豆乳 | 調整豆乳 | |
エネルギー | 104kcal | 68kcal |
タンパク質 | 9.0g | 6.4g |
脂質 | 6.4g | 4.0g |
炭水化物 | 2.4g | 1.8g |
マグネシウム | 50mg | 32mg |
カルシウム | 30mg | 74mg |
カリウム | 394mg | 242mg |
鉄分 | 1.2mg | 0.6mg |
コレステロール | 0 | 0 |
大豆イソフラボン | 68mg | 50mg |
※200mlあたり
まず、カロリーを見てみると
調整豆乳の方がローカロリーですが、
健康や美容に有効な成分は無調整豆乳の方が多く含まれています。
貧血予防に有効な
鉄分は
無調整豆乳の方が調整豆乳の2倍含まれており、
むくみ予防効果のあるカリウム、
女性ホルモンと同様の成分で
美肌効果や動脈硬化予防に有効な
大豆イソフラボンは
無調整豆乳の方に多く含まれています。
このようなことから
健康や美容に良いのは
無調整豆乳の方だと言えます。
しかし、大差ではないので
健康や美容のために
飲むなら好みを優先して
飲みやすい方を飲むといいでしょう。
さらにダイエットにどちらがいいかと言うと、
カロリー的に見ても
糖質から見ても
調整豆乳の方が少ないので適している
と言えます。
ただ、
健康的にダイエットをするなら
良質なタンパク質が多く含まれている
無調整豆乳も効果的なので、
厳密にどちらがいいとは言えません。
ダイエット効果を出すためには
続けることが必要なので、
やはり飲みやすい方を選ぶといいでしょう。
ちなみにいくら健康にいいからといって
飲みすぎては体に悪影響が出る可能性があります。
飲むなら
1日200mlを
2杯までを目安にしてください。
豆乳のおすすめレシピ
■バナナ豆乳
豆乳をそのままでは飲みにくいと言う方におすすめのレシピです。
材料は
無調整豆乳200ml、
バナナ1本、
黒ごま大さじ1
です。
これらをミキサーにかけるだけで
ほのかに甘いバナナ豆乳が完成です。
■豆乳鍋
料理に豆乳を加えるのなら、
簡単な豆乳鍋がおススメです。
材料は
・豆乳(調整でも無調整でも可) 500cc
・水 200cc
・鶏ガラスープの素 大さじ2
・好きな具材 (白菜や鶏肉、ネギなど)
鍋にカットした具材と
水と鶏ガラスープの素を入れて火にかけます。
沸騰してきたら
弱火にして蓋をし、
15分煮ます。
そして蓋をとって
豆乳を入れて10分ほど
煮たら完成です。
吹きこぼれやすいので注意してください。
具材のダシが出ると共に豆乳がまろやかになるので、
豆乳が苦手と言う方でも
食べやすい一品になります。
ま と め
調整豆乳と無調整豆乳の違いと
健康の効果やダイエットにはどちらを選ぶべきなのかやおすすめなレシピなどをご紹介しました。
このように豆乳は調整豆乳か無調整豆乳かで成分が若干違います。
しかし、健康や美容のために飲むのであれば続けることが重要なので、
自分の飲みやすいタイプの豆乳を使うことをおすすめします。
また、飲めば飲むほど効果が出るわけではないので、
1日の目安を守って飲むようにして下さい。