病気の知識

アニサキス症の症状や治療と放置!予防はサバやイカ等も加熱と冷凍

アニサキス症って聞いたことあるでしょうか?

おさしみなど生で魚を食べることが原因となる寄生虫症の一種です。

とくにサバやイカが多いのですが、食べるときに一緒に体のなかに入ってきてしまってお腹に激痛がはしったりする症状がでます。

自然治癒でと思って放置しておくと危険な場合もあります。

ところで「アニサキス」と「アニキサス」とパッと見た感じわからないのでちょっと紛らわしいですね。

「アニキサス」は間違いなのか?

そんな最近激増しているアニサキス症の原因や治療方法と予防としての加熱と冷凍のポイントや「アニキサス」と「アニサキス」どっちかが正解?などをお伝えします。

 

 


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アニサキス症とは?

■アニサキス症の原因

アニサキス症の原因のアニサキスは、回虫の仲間です。

アニサキスの幼虫は、サバ、アジ、イワシの青魚やイカ類で多く寄生しています。

寄生しているのは、内臓表面や筋肉内部分です。

ですので肉眼でも販売されているサバなどにの内臓部分の表面にまるくなった幼虫を確認できることがあります。

ちなみに成虫は、クジラやイルカの胃に寄生しています。

そのアニサキスの幼虫が寄生しているサバやイカなどを食べたときに一緒に食べてしまい、生きたまま胃や腸壁にいってしまうことがアニサキス症の原因です。

生きているために、胃や腸の壁にアニサキスの幼虫がかみついたりすることで、胃腸に激痛が起こってしまうのです。

 

■アニサキス幼虫の大きさや多い時期

アニサキスの幼虫の大きさは、長さ2〜3cmもあります。

なので、目で確認することもできます

もちろん、気づいて取り除くといったことも可能です。

ちっとみつけたら怖いですが・・・・。

その大きさの幼虫がヒトの胃壁や腸壁にもぐり込むってもっと怖いですよね。

胃であばれるか、腸であばれるかその場所によって胃アニサキス症と腸アニサキス症に分かれます。

アニサキス症は、比較的寒い時期に多く発症します。

夏ではなく、冬の食中毒のひとつともいえます。

 

■アニサキス症の症状の特徴

アニサキス症の症状の特徴は、さすような激痛が走ることです。

激しい腹痛

吐き気

嘔吐

等が症状として起こってきます。

下痢などの症状がでないのも特徴です。

前日に生の魚類を食べていてこういった症状がでりるとアニサキス症の可能性が高いです。

症状がある期間は体内のなかでアニサキスの幼虫が死ぬまで1~2日ぐらいの間が多いです。

その間にも胃にかみついたり、胃を破ってしまうこともあるようです。

ですので治療後も傷ができたり、出血などしているとその傷がなおるまでズキズキした痛みは3~7日程度続くこともあります。

 

■アニサキス症はどれくらいかかるのか?

このような症状になってしまうアニサキス症ですが、年間どれくらいの人がなっているのでしょうか?

厚生労働省の統計によると、2007年は6件だった報告件数は2016年には、20倍以上の124件に急増しているようです。

この件数は、食中毒の原因物質としてはよくいわれる、ノロウイルスとカンピロバクター菌に次いで3番目に多い数字です。

しかし、この数自体が「報告は氷山の一角」との指摘もあり、専門家によっては、実際は年間7000人程度はかかっているのではともいわれます。


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■アニサキス症が急増した原因

では、なぜ近年、アニサキス症が急増したのでしょうか?

この原因はこの2つのことが考えられます。

・2013年の食品衛生法改正により、医師の保健所への届け出が義務化

・流通システムの進化により生で魚を食べる機会が増えた

医師はこの法改正により、アニサキスによる食中毒を診断した場合は、24時間以内に最寄りの保健所に届け出ることになりました。

このことにより、従来アニサキス症が発症したとしても表に出てこなかった人の数がプラスされたことや、今まで生で食べる機会のなかったサンマなど身近になったことが急増の原因と思われます。

 

 

アニサキスの寄生しやすい魚はイカやサバだけ?

アニサキスの幼虫は、、サバ、アジ、イワシの青魚やイカ類で多く寄生しているとのべましたが、それ以外の魚介類でも寄生していることもあります。

160種類以上の魚介類でアニサキスの幼虫は確認されています。

なので、日常たべているどの魚介類でもアニサキスの幼虫がいてもおかしくないのです。

 

アニサキス症の治療は放置しない!

■アニサキスは自然治癒できる?

生の魚介類を食べた後3~4時間後から半日程度あとに腹痛にみまわれたとき、どうしたらいいのでしょうか?

アニサキス幼虫は寄生虫であるため寿命があります

そのため、ほっておくと自然治癒するのではという人もおられます。

アニサキスは人間の消化管の中では1日から2日長くて1週間程度しか生存することができません。

もちろん、アニサキス幼虫が死滅すれば、アニサキス症の症状は和らぎ症状は消えていきます。

しかし、アニサキス症の症状は

激しい腹痛や嘔吐などのとても激しい苦痛を伴います。

ですので早急な治療が望まれます。

また、アニサキス症ではアナフィラキシーの状態になることがあります。

こういったアニサキス症を放置するとアナフィラキシーになるリスクを増大させているということです。

命の危険を冒す可能性はないとは言えません。

こういったことから、

アニサキス症の症状が発症したら、放置せず、病院で医師の診断を受けるようにしましょう。

 

 

■アニサキス症の治療方法は?

胃アニサキス症の場合

アニサキス症の治療は、胃の中にいるアニサキスであれば、内視鏡で虫を確認してつまみ出すことができます。

ですので、アニサキス症かなと思った時は、内視鏡ができる病院に診断してもらうようにしましょう。

内視鏡での摘出にかかる時間は数十分~1時間程度です。

 

腸アニサキス症の場合

腸まで行ってしまったアニサキスは虫を見つけるのは困難です。ですのでX線や超音波検査で小腸を調べ、症状に対する治療(対症療法)を行いながら、アニサキス幼虫が死ぬことを待つ方法がとられます。

対症療法は鎮痛薬や脱水予防のための点滴療法等になります。

 


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アニサキス症予防法は加熱と冷凍?

アニサキス症の予報方法はどういったものがあるのでしょうか?

■アニサキス症予防は加熱と冷凍

基本は、加熱と冷凍です。

加熱は、60℃以上で1分間以上

冷凍は、-20℃以上で24分間以上

アニサキスは死滅します。

家で生の魚を調理するときには、できれば、このように少し加熱することがお勧めです。

でもやはりお刺身も食べてみたいなと思うときには

一度冷凍したものを解凍して生で食べる分にはほとんど問題ないことから、急速冷凍後、解凍されたものを購入すると安心ですね。

おさかなさんによってはサバなどアニサキスの幼虫が寄生しやすい生のサバなどは、2日程冷凍してから店頭に出すなどの処理をしているところもあるようです。

 

■お酢やワサビで予防できる?

サバなどによくつけるお酢やお刺身などにつけるワサビはアニサキス症の予防に効果はあるのでしょうか?

お酢には食品をいたまないようにする防腐効果や酢酸による強い抗菌効果はありますし、

わさびの辛味成分には食中毒の原因となる細菌の増加を防ぐ効果はあります。

しかし、残念ながら、お酢やワサビは、他の菌の殺菌アニサキス症の予防には効果はありません。

■よく噛むことや刻むこと

アニキサスは、幼虫です。

そして、2~3cmもあるので噛んだり、刻むことで死滅さすことも可能です。

しかし、もちろん気づいたら取り除きますから、刻んだりする料理などはアニサキス症にはなりにくいといったことでしょう。

でもちょっとそれで予防と言われても気分がいいものではありませんね。

 

アニキサスとアニサスキどっち?

「アニキサス」と「アニサスキ」ほんとややこしいです。

正解は、もちろん「アニサキス」です。

私も「アニサスキ」と書いているつもりでもいつの間にか「アニキサス」になっていました。

なんどやっても「アニキサス」になってしまいます。

わかっていてもちょっと時間たつと「アニキサス」に頭の中ですりかわってしまいます。

私だけでしょうか?

そこで、忘れないようにいいなと思ったのは、「先す」と覚えることです。

漢字で書くとイメージがつきやすいです。

ちょっと強引でしたが・・・。

アニキサスでは、「兄貴刺す」になってしまい怖いですね。

なのでアニキサスは間違いです。

どうでもいいのですが、これでどっちか悩まなくてよくなりました。

 

ま と め

アニサキス症のことについて治療法や予防法などについてみていきました。

アニサキス症が発症したら放置しないではやめに治療すること!

夕飯に刺身などの生の魚を食べたとしたら食べて3〜4時間後の発症はたいてい夜中ですよね。

お腹に激痛がといいたときには、内視鏡のある消化器内科専門の医院か消化器内科の当直医師のいるような総合病院を受診することをおすすめします。

予防法は、加熱と冷凍が必要だということがわかりました。

また、加熱や冷凍を行わず生食にする場合でも、海鮮魚介類の内臓摘出をした上で食べることが感染の防止になります。

アニサキスの幼虫は、漁獲後は内臓から筋肉へ移動する可能性もあります。

そのため、自分で釣った魚を生で食べたいといった場合には内臓を取り出す作業はなるべく新鮮なうちにしましょう。

アニキサスと間違わないような覚え方もよかったら使ってくださいね。

でもまだ、文章中にアニキサスとなってしまっているかもしれまん。

もしあったらごめんなさい。