最近、朝起きるとき、寝起き状態のときに足がつる・こむら返りになることが多くなってきました。
この朝方のこむら返りは、なかなかきついものがあります。
なんらかの病気の前兆であるのかどうかも気になります。
そんなことで、こむら返りになる原因や朝起きたときになるのは何故かなどをまとめてみました。
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寝起きに足がつる・こむら返りの原因!
■足がつる・こむら返りとは?
ふくらはぎあたりの足がつることをこむら返りと言ったりします。
ちなみに関西では、「こぶら返り」です。
こむら返りは、「腓返り」と書きます。
腓(こむら)とはふくらはぎのことを言います。
ですので「こむら返り」は、ふくらはぎに起こる筋痙攣の総称として使われています。
こむら返りは、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)の痙攣と神経の異常な拡張が原因で起きます。
筋肉が固まった状態となり、弛緩(しかん)しなくなる、筋肉がゆるまなくなるのです。
こむら返りを生じている筋は硬く収縮しています。
局所の筋が硬く盛り上がっている状態です。
この足がつる状態になると自分の思うままに足を動かせません。
そして、かなりの痛みも走ります。
この症状は、特に腓腹筋(ふくらはぎ)に起こりやすいのですが、他にも指・首・肩などもこの症状と類似した状態になる場合もあるのです。
そんなこむら返りは、睡眠中や激しい運動や水泳の後になる場合が多い症状です。
筋攣縮の持続は数秒から数分であることが多いです。
■こむら返りの原因
こむら返りの原因は運動神経が何かのきっかけに急激に高ぶるために起こる現象でありますので、筋肉固有の問題があるといわれます。
下位運動神経終末部での何かのきっかけに急激に高ぶり、過興奮により筋肉の異常収縮が起っている状態です。
その筋肉の異常収縮が起こる原因をみていきます。
足がつる・こむら返りになるというのは、
神経や筋肉が刺激を受けやすい状態
もしくは、
筋肉や腱のセンサーがうまく作動しない状態
になっています。
その状態になるのは
ミネラルバランスの乱れ、
筋肉の動きを調整する機能の不調、
冷えによる血行不良、
なんだかの病気が起因、
といった原因としてさまざまなものが考えられます。
朝起きたときに足がつる・こむら返りになるのは何故?
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■朝起きた時に足がつる理由
通常のこむら返りや足がつるといった状況が何故なるのかといったことはわかりましたが、朝に起きがけにこむら返りや足がつるといったことがおこりやすくなった
のはなぜなのでしょうか?
先程いった足がつる・こむら返りになる状態である
神経や筋肉が刺激を受けやすい状態とは、
血液中の電解質(ナトリウムやカリウムなど)のバランスがくずれている状態です。
スポーツなどで多量の汗をかいたとき、寝ている間に汗を大量に書いているときなどにおこりやすいです。
この電解質のバランスをくずれた状態は、神経や筋肉が興奮しやすい状態だということです。
もうひとつの原因である筋肉や腱のセンサーがうまく作動しない状態とは、
加齢からくるものや、久しぶりに運動した後、足の血液不足などの状態です。
加齢からくるというのは、中高年を過ぎると筋肉の力や持久力が衰えてくるため、特に運動をしなくても日常生活での疲れが積み重なっているからですね。
久しぶりに運動した後などは、足の筋肉が緊張した状態が長時間持続すると、センサーが常に刺激された状態に置かれやがてセンサーがうまく働かなくなるということです。
そして、足の血液不足は布団の重みなどでおこり、足先がのびた状態になっていて足に血液がいかないために、「ふくらはぎ」が痙攣してしまい、足がつる・こむら返りを起こしやすい状態になります。
このようにふくらはぎに余分な力がかかるとセンサーが過剰に反応し、異常な収縮が引き起こされこむら返りが起こります。
朝方に起こるのは、寝ている間に足の温度が低下し、センサーの感度が鈍くなることも原因と考えられます。
また、寝ている間に水分が不足して筋肉が十分な代謝を行えなくなることで神経の異常な興奮状態になり、筋肉が痙攣を起こす可能性高くなります。
■朝起きた時のこむら返りの対処法
対処法としては、寝ていてのびのびをする時に、かかとを前に出すようにするとこむら返りは少なくなります。
ふくらはぎがつったときは、つったほうの足先を手でつかんで足裏が反るように顔の方にゆっくりと引きつけましょう。
こうすることで、収縮したふくらはぎの筋肉を伸ばすことができますよ。
足の力だけでうまく伸ばせない場合には、つま先を手やタオルなどで引っ張るという手もありますので試してみてください。
■朝方に足つることは病気のサイン?
朝方に足がつる・こむら返りになる理由はこれらのようなことが考えられますが、そのようなナトリウムやカリウムなどのバランスがくずれることや血行不良でもない場合、何らかの病気が原因となっている可能性もあるかもしれません。
足がつりやすくなる病気としては、心筋梗塞や糖尿病、動脈硬化症、尿毒症などの病気が考えられます。
また、肝炎や肝硬変など肝臓の病気、甲状腺機能低下症や服甲状腺機能亢進症といった甲状腺の病気のサインである可能性も否定できません。
これらの病気は、悪化すると命を落とすことも十分に考えられます。
そのため、健常な方もおこるこむら返りですが、あまりにも頻繁に足がつるようならば医師の診察を受けることをおすすめします。
ま と め
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こむら返りの原因の主たる理由としては、水分不足、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム不足、運動不足、筋肉の疲労、加齢によるものなどが考えられることがわかりました。
また、こむら返りの原因として考えられているミネラル分が不足しないように野菜や果物、海藻、牛乳などをしっかりとりましょう。
足がつりやすい人では、ビタミンB1やアミノ酸の一種のタウリンの不足も言われています。
ビタミンB1は豚肉、豆類、牛乳、卵など多く含まれますし、タウリンは、イカやタコをはじめとした魚、貝類に豊富な成分です。
ともかく、足がつるといったことも身体のなんだかの信号ですので、バランスの良い食事をとること、日ごろから食生活での栄養素の偏りを改善することも大切ですね。