俳句は日本の伝統的な和歌の1つです。
小学校から学校でもかんたんに教わりますが、
中学生でもさらに授業で習い宿題で作っていくといった機会もあると思います。
学校でも決まりごとは習うとは思いますが、
今回は、中学生が宿題などで俳句を作ろうとした時に
どのような作り方をすれば上手く詠めるか?
また、中学生が使いやすい春夏秋冬の季語などから
簡単に作っていける方法などを俳句例を入れてご紹介します。
俳句とは?俳句のポイント季語!
まず、俳句とは
5・7・5 の 17音でできた短い詩です。
17音の中で自分の気持ちや情景などをいれていくことで
心に響く美しい形の俳句
ができます。
大まかに
5・7・5
の音でできているものだといったことは、
わかっていても
他の決まりごとは忘れてしまっている場合もありますね。
■俳句の決まりごと【季語】
俳句には、
どのような決まりごとがあったかというと
大切なのは、
「季語」です。
俳句には音の数だけでなく、
季語を入れなければいけないというのが重要です。
季語がない5・7・5の歌は
「川柳」といいます。
■「季語とは?」
季語はその字の通り、
季節やその時期を表す単語です。
その言葉があるだけで
どんな状態で詠んだ句かわかるような言葉です。
例えば
「桜」といえば春をイメージしますし、
「向日葵」といえば夏を、
「紅葉」といえば秋、
「雪」といえば冬をイメージします。
このような1つの言葉で
それぞれの季節や情景を感じさせる言葉を季語と言います。
俳句にはこのような季語が含まれていなければいけません。
中学生の俳句の作り方
では、国語が苦手だなといった
中学生でも
簡単に作れる俳句の作り方をご紹介します。
■俳句の作り方の順序
①歌に詠みたい内容をきめる
まずは、俳句の内容を決めなければいけません。
俳句とはその季節に感じたことを詠むので、
なるべく季節感が感じられる内容にしましょう。
例えば、
夏休みならかき氷を食べたことを書くのもいいでしょう。
その場合、「かき氷」が季語になります。
②内容を5・7・5のリズムに!
次に俳句の音である5・7・5のリズムにまとめるようにします。
この時のポイントとしては、
文字数ではなく音をカウントすることです。
例えば、
「今日」であれば
「きょ・う」の2音になります。
「そっと」の「そっ」のような
促音も1音なので
カウントする際に気をつけるようにして下さい。
前述のかき氷の場合、
「食べ終わる前にどんどん溶けていってしまった」
といったことが
あったなら
「かき氷 食べてるうちに 溶けてった」
などと書くと暑さでどんどん溶ける様子が
うかんできますね。
③感動表現や体言止めをつかってみる
「かな」、
「けり」、
「なり」、
「や」
など感動表現や
体言止めで印象を強くする
②のままで終わると小学生でも作れるような印象の
俳句になります。
ですので中学生が作る俳句となると少し物足りない感じがします。
そこで、
語尾に
「かな」、「けり」、「なり」、「や」
などの感動表現を付け加えると
より俳句らしくなります。
例えば上のかき氷の句なら
「かき氷 食べてるうちに 溶けにけり」
とちょっとかえてみると
先ほどより俳句らしさが出てきました。
その他にも
体言止めという名詞で句を終わらせる方法もあります。
例えば
「暑すぎて 食べる間もない かき氷」
とすると、
最後を
「かき氷」という名詞で終えることで印象の強い句になります。
このように順番に作っていくと簡単に俳句はできてきます。
中学生の俳句で使いやすい季語
では、俳句でポイントとなる季語で中学生でも使いやすいものは,
どのようなものがあるのでしょうか。
春夏秋冬それぞれの季語と俳句例をあげてみましたので、
この言葉からイメージが膨らむものがないか、
情景が浮かぶものがないかみてみてください。
■中学生の俳句に使える季語と俳句例【春】
春の風、
春の空、
春日和、
春の海、
春の夢、
桜貝、
桜、
梅、
椿、
チューリップ、
スイートピー、
夜桜、
入学、
ゴールデンウィーク
など
春の俳句例:
日曜日 のどかな気分 春の空
■中学生の俳句に使える季語と俳句例【夏】
夏、
暑し、
涼し、
夏の夕、
夏の夜、
夏の宵、
風薫る、
雷、
夏の雲、
夏の山、
汗、
網戸、
アイスコーヒー、
アイスティー、
アロハシャツ、
冷蔵庫、
ラムネ、
ハンモック、
夜店、
アイスクリーム
など
夏の俳句例:
青空に もくもく広がる 夏の雲
■中学生の俳句に使える季語と俳句例【秋】
秋、、
秋麗、
秋の朝、
秋の暮、
案山子、
運動会、
秋祭り、
鈴虫、
コスモス、
山葡萄、
落花生、
林檎、
檸檬、
紅葉、
秋刀魚
など
秋の俳句例:
夕ご飯 そろそろ恋しい 秋刀魚かな
■中学生の俳句に使える季語と俳句例【冬】
凍る、
寒し、
冬、
冬の海、
冬の朝、
アイスホッケー、
スキー、
セーター、
コート、
マスク、
おでん、
クリスマス
など
冬の俳句例:
寒い日は コンビニおでん 食べにけり
このように「季語」は、難しく考えなくても身近なものがたくさんあります。
俳句は自分の気持ちを言葉の中にこめることができれば
とてもいいものができますよ。
ま と め
このように俳句は決まりごとさえ守れば簡単に作れます。
また、楽しんで詠むことが一番大事です。
うまい、下手はあまり気にせずに俳句をつくっていくうちに「これは!」
といったものができてくることがあります。
ポイントは季語ですが、
中学生でも取り入れやすい季語はたくさんあります。
ここにあげた季語なども夏休みの宿題などに悩んだ時の参考にしてください。