白菜にあるの黒い点々状の斑点、スーパーなどで白菜を購入するときからあるものもありますね。
これって食べても大丈夫なのでしょうか?
この白菜にあるの黒い点々の斑点は「ゴマ症」というものなのです。
この「ゴマ症」は何故なるのかや白菜の痛みはどのようにみていけばいいのかや古くなる目安も一緒にお伝えします。
白菜の黒い斑点は食べても大丈夫?
白菜によく見かける黒い斑点の点々はなんか見た目がちょっと虫がついているようにも見えてあまりきもちのいいものではありません。
食べて大丈夫なのかなって思ってしまいますね。
結論を先にいうと
白菜の黒の斑点の点々のようなものは食べても大丈夫です。
あの斑点は何なのかというと
簡潔にいうとポリフェノールによる色素反応現象です。
ですので
虫食いでもなく、病気でもありません。
見た目はちょっと悪いかもしれませんが、それだけなのことです。
黒の斑点の部分を捨てていた人もおられるかもしれませんが捨てないでも食べれます。
また、赤ちゃんや乳幼児などにあげる場合ですが、このようなこともありますので気を付けてください。
「ゴマ症」を発症している白菜は窒素量が多いということから、硝酸態窒素の過剰摂取がいわれることもあります。
硝酸態窒素は、大量に摂取すると血中のヘモグロビンと結びついて、肝障害や生殖機能の障害といった健康被害を招くとも言われています。
これも諸説あり、確定したものではないです。
これに関しては、白菜に含まれる硝酸態窒素は水溶性のため、茹でてしまえば問題はありません。
ですので、茹でた汁は捨ててしまうということです。
これで、赤ちゃんや乳幼児でも安心して食べれます。
お鍋に入れて汁ごと食すといった場合は少し黒の斑点部分をとって食べるということもいいですね。
白菜の黒い点々はゴマ症
白菜の黒の点々の部分は基本食べても大丈夫なのはわかったのですが、この黒の点々の部分は何なのでしょうか?
どうしてできるのか少し詳しく説明します。
白菜の黒の斑点は「ゴマ症」といった症状です。
■ゴマ症とは?病気なの?
黒の斑点はあたかもゴマを散らしたような見た目です。
そのことからハクサイのゴマ症と呼ばれています。
「ゴマ症」というと何かの病気のように思われますが、これは悪い菌がつくといったような病気ではありません。
そして、虫の害でも黒くなったのでも、農薬が付着しているわけでもありません。
ですのでこの黒の点々、斑点は人畜無害ですので食べても大丈夫なのですね。
■ゴマ症はソバカスと同じ?
「ゴマ症」とは、人の状態にたとえるとソバカスのようなものといわれます。
ソバカスは病気ではありませんよね。
ソバカスはメラニンという色素の皮膚への沈着によって起こります。
それは、皮膚にある色素細胞であるメラノサイトの中に含まれる酵素のチロシナーゼが活性酸素によって酸化を繰り返してメラニンを生成されるということです。
このメラニン色素が黒色になり、表皮の紫外線が届かないようにブロックするのです。
ソバカスと違って白菜のゴマ症の黒の斑点はポリフェノールです。
黒の色素のもとになるものですが、抗酸化作用があり、健康にもよいとされいるものです。
ポリフェノールとは植物特有の成分です。
苦味になります。
ですのでソバカスのメラニンとは少し違いますね。
そして、「ゴマ症」は、外側よりも内側の葉に多く見られるのも特徴です。
白菜の白い部分に多く見られる黒の斑点は白菜の内側にいけばいくほど多くなるような気がするのはこのためです。
■何故、白菜にソバカスのような症状がおこるのか?
なぜ、白菜にそのソバカスに似たような症状がおこるのか原因はというと
白菜の畑に肥料を入れる量の関係によります。
肥料は、三大栄養素と言われるチッソ・リンサン・カリウムが主なものになります。
肥料の量は今までの試験データを元に土地や品種に合わせて決められていきます。
でもその年によっての天候(雨が降るか降らないかや気温の高低)でも白菜が肥料を分解し吸収される量は違ってきます。
もし白菜が吸収したチッソが多くなって、白菜の細胞内の濃度が高くなると、内外の濃度を同じにするため水を吸収することによって調整していきます。
水を吸収する量が多くなると細胞内の顆粒(プラスチド等)が肥大していきます。
その肥大がストレスになり、周辺の細胞壁にポリフェノールオキシダーゼの活性を誘導し、細胞壁が褐色に変化することになります。
そうしたことによってポリフェノールの蓄積した褐変物質が人の肉眼にはゴマ状の黒色斑点に見えるのです。
■白菜の黒の斑点がでないようにするには?
ということでポリフェノールが蓄積してあらわれたものが黒の斑点の正体であることがわかりました。
では、白菜に黒の斑点がでないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
斑点の原因は、天候がよめなかったこと(高温と低温)、収穫時期がおくれた事による過結球等や肥料の与え過ぎによりチッソの過剰です。
そういったことから、ゴマ症(黒の斑点)の発生を防ぐためには、チッソ肥料が効き過ぎないようにすることが有効になります。
具体的には、
早めの収穫をする
強い品種を選ぶ、
株間を広げる
といったことですね。
しかし、他の病気への問題や品質収量の問題、天候の問題もあり完全には取り除けないのですね。
■ゴマ症の白菜の味は変わらない?栄養素は?
白菜のゴマ症は正体が体にいいといわれるポリフェノールだということで、基本食べても大丈夫ということなのですが、味はかわらないのでしょうか?
そして栄養素はどうなのでしょうか?
白菜の痛みの見分け方や古くなる目安
では、白菜の痛みの見分け方や古くなた白菜の目安ですが、
購入時の鮮度によっても差があるもののこういった感じですね。
白菜が痛みだす大体の目安は、
白菜丸ごとでおいている場合は3~4週間
カットされている白菜は、傷みやすくなりますので冷蔵庫で1週間程度です。
傷み具合の判断は、
見た目に腐っていないか
異臭がしないかの確認
で大丈夫です。
栄養素の低下や旨みの低下を考えると早めに食べるにこしたことはないのですが、
異臭がしたり、
カビなどが生えたりしていない限りは
黄色い部分などを取り除けば食べても大丈夫です。
もちろんカットした切り口は黒くなりますので使う際に取り除きましょう。
古くなるだけでなく腐った白菜は茶色に変色し、腐った汁が出てきますのですぐわかります。
そして白菜が腐るというのは大抵は、室温でビニール袋にいれたまま放置していた場合になります。
冷蔵庫に入れておくと切り口が黒く変色してきますが、切り落とせば残りの白菜は大丈夫な場合がほとんどです。
白菜は大きく冷蔵庫に入れにくいのですが、少し長期間置いておきたい場合は、
必ず冷蔵庫に入れるようにしましょう。
白菜はそのように保存するとめったに腐ることのない野菜です。
ま と め
白菜(ハクサイ)の白いところや葉の部分にある黒い点々、買った時からあること多いです。
そんな白菜の黒い斑点は食べても大丈夫なのかや黒の点々はゴマ症といったもので何故できるのか、できないようにするためにはなどを考えてみました。
また、白菜の痛みや古くなり食べれなくなる目安などをお伝えしました。
白菜の黒の点々の斑点は食べても基本大丈夫ことがわかりました。
白菜は冷蔵庫に入れているなどすると簡単に腐ってしまうことも少ないお野菜です。