中高生の宿題で多いのが意見文です。
しかし、『意見文を提出』といわれると書きなれていないと
かなり書くのがおっくうにもなります。
意見文は、感想文とどういった違いがあるのでしょうか。
また、高校生の場合、どういったポイントで
書いていけばいいのでしょうか。
今回は、意見文の書き方と構成や高校生向けのテーマと
書き出しの例文やコツについてご紹介します。
意見文とはと感想文との違い!
意見文とは、
「自分の意見を書いた文」のことです。
というと感想文をイメージしますが、
意見文と感想文の
何が違うかというと
感想文は
「嬉しかった」、
「楽しかった」、
「悲しかった」
など思ったことをそのまま書きますが、
意見文は少し違います。
ある事柄について
「賛成」、
「反対」、
「正しい」、
「間違っている」
などの自分の意見を書きます。
そして、
判断基準となった自分の体験や経験
も書いた上で、
さらに
今後どうすればいいのかの改善策や対応策も書き込んでいきます。
意見文の書き方・構成は?
では意見文を書くときは、具体的に
どのように書けばいいのでしょうか。
簡単な構成をご紹介します。
まずは、
大きく3つの構成に分けます。
■意見文の構成
意見文の構成①【はじめの書き出し部分】
意見文の書き出しでは、
選んだテーマに関する自分の意見
を述べます。
書き方のコツとしては
「~だと思います」とは
書かずに
「~だと考えます」、
「~には反対です」
などと言い切る文で書いていきます。
そうすると感想文と違って、
意見文としての説得力のある文になります。
また、
改善策などがある場合はそれらも書きます。
では、書き出し文の例文をご紹介しましょう。
意見文の書き出し例文
「最近は幼児教育に力を入れる家庭がたくさんありますが、
自分はこの考え方に反対です。」
「校則で髪型を規制する学校がありますが、私はこれには反対です。」
意見文の構成②【中間の理由部分】
意見文の中ほどの部分では、
書き出し部分で記入した
意見の理由を書きます。
理由は1つだけではない場合は
その全てを書き、
また、
反対意見に対してはそれに対する反論などを
自分の体験や経験とともに書くと説得力が増します。
意見文の構成③【終わりの自分の主張部分】
意見文の終わり部分で
はじめの意見と中間の理由をまとめ、
その上で自分の主張を書いていきます。
そして、
「このようなことから~だというのが私の主張です」
などといった文で締めくくります。
■意見文の書き方
では、意見文の書き方の手順はどうすればいいのでしょうか。
意見文の書き方①【テーマを決める】
最初にテーマをしっかりと決めます。
あらかじめ
決められたテーマがある場合はそのテーマについて書いていきます。
自分でテーマを決める場合は、
自分が興味ある時事問題や
趣味について書く
と書きやすくなります。
意見文の書き方②【自分の意見を決める】
書くことに決定したテーマについて
自分が賛成か反対か検討し、
なぜそのような意見にしたのか理由をメモしておきます。
思いつくまま書き出していくだけでいいですので
できるだけ多く書きだします。
ここでの
書き出しはつじつまが合わないものであってもいい
ので自分の頭の中にある言葉を書き出して
視覚化することが大切です。
使わないものもあるかもしれませんが、
ここで多くのことばを出すことで
意見の整理にもなりますし、
あとで使える選択肢が増えます。
意見文の書き方③【構成をまとめる】
最後に構成をまとめていきます。
先ほどの3つの構成ごとに
書く内容をまとめ、
客観的に読んでも説得力があるように
書いていきます。
このような手順で書いていくと、
はじめての意見文も書きやすくなります。
高校生らしい意見文のテーマは?
は、高校生にとって面白いテーマにはどのようなものがあるのでしょうか。
高校生の場合は大学入試で小論文を書く事もあります。
そのため社会問題などを取り上げるといいでしょう。
例えば
・エネルギー問題
・出生前診断について
・幼児教育について
・高齢・少子化問題
・IPS細胞について
・少年犯罪
・児童虐待について
などが挙げられます。
このような中から自分が一番関心を持つテーマを
選ぶと意見がもともと頭の中にあるので簡単に書くことができますね。
ま と め
意見文を簡単に書くため書き方と構成や書き出しの例文やコツ
高校生向けのテーマについてお伝えしました。
このように意見文は感想文とは異なり、
自分なりの意見やその理由を書く文です。
どのような意見でも理由をしっかりと書き出すことで
オリジナル性の高い意見文になります。
高校生の場合は入試で小論文を書くことも多いのでその練習にもなりますね。
テーマを決めて構成さえしっかりすれば、
簡単な意見文はすぐ書けますので宿題はもちろん、
入試までに練習しておくのもおすすめです。