芸能

情状証人とは?誰がするのかやどんなことをするのかと量刑との関係

最近、女優さんの身内の方の刑事事件が続き、よくニュースでも情状証人といったことばが聞かれるようになりました。

覚せい剤取締法違反容疑、大麻取締法違反容疑で逮捕、起訴された元俳優の高知東生被告の初公判には元妻の高島礼子さんは出廷しないことになったとの報道がされました。

「情状証人」というのは、なんとなく、法廷で情状証言をするのかなと思っているかとは思いますが、この情状証人っていうのは誰がするのか?や具体的にどんなことをするのか?

量刑にどれだけ影響するのかなどあまり、わからないことも多いです。

今回、いまさらきけない情状証人についてちょっと疑問点を調べていきたいと思います。


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情状証人とは?

情状証人とはどういったものなのでしょうか?

簡単に説明すると、犯罪行為があって裁判にかかるときに、

犯罪行為があったことを事実として認めたうえで、

「被告人を良く知る者として、強く反省していることを保証」することです。

「証人自身がしっかり監督して社会復帰させるからどうぞ刑を軽くしてあげてほしい。」

などとお願いをすることです。

簡単に言うと「裁判官の情」に情状証人から訴えるということですね。

犯罪の種類によっては

「止むに止まれず犯行に至った事情を訴えていく。」

といった場合もありますが、薬物事犯では通じません。

 

情状証人は誰かするのかと量刑との関係性

情状証人は誰がするのかということですが、ほとんどは、被告人の家族になります。

親や、配偶者や婚約者、高齢なら子どもということもあります。

場合によっては仲の良い友人や被告人の雇主など、地域の有力者などに依頼してもらうこともあるようです。

清原被告の場合も親友の佐々木さんが法廷にたっていましたね。

詳しくはコチラ

清原被告初公判の量刑は?佐々木は何を証言するのかそして元妻は?

 

 

「今後、私の方(情状証人)で監督に責任をもちますから、処罰を寛大にしてあげてください。」

と供述して責任をもてる立場の人がなるということですね。

 

この情状証人というのを設けているのは、被告人を今後、支えてくれる人がいるかどうかで、おのずと彼の再犯への可能性も減っていく。

という意味があります。

「犯罪白書」などでも窃盗や覚せい剤での更生意欲をかきたてるのに何が必要かといった質問には「家族とのつながりを失いたくない。」聞き取り調査での答えも多いようです。

また、保護司の多くが、犯罪者の改善更生には家族関係の改善が重要だと指摘していたりしています。

では、情状証人の証言は量刑にどの程度関係してくるのでしょうか?
これは、ぜったい刑が軽くなるといったことではないのです。

ある程度量刑に影響する程度と言われています。

もちろん情状証人がたてば裁判官も判決時、量刑理由ではその情状証人の言葉には触れます。

ではもし、情状証人とし立った人が

「完璧な情状証人として証言できた。」としたらどうでしょうか?

それでも量刑は

正確に何パーセント刑が減るといったことはありません。

しかし、ぜったいに量刑がへるといったことはないのですが、裁判官も人間ですので

「裁判官がどちらにしうようか判断に迷ったときに、軽い方に振れやすくする」といった程度の影響になると思われます。

関係ないのであればいらないのでは?

というかというとそうでもありません。

そもそも刑事事件の量刑判断は裁判官の感覚的な要素も大きいため検察の求刑にたいしてどれぐらいの刑にすべきかとといった判断のときの影響は必ず多かれ少なかれあります。

そして、執行猶予か実刑かといった判断が微妙なときなどは、実刑にしていったん社会から離れて刑を償うのか、執行猶予の中での更生をする判決を言い渡すべきかといったときには、

情状証人の被告人の更生に責任をもってくれるといったことが影響することはもちろんあると思います。


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情状証人はどんなことをするのか?

情状証人は、どのようなことをするのでしょうか?

「情状証人」は裁判所の法廷で証言することやもし法廷に出席することができない場合は、「上申書」を書くといったことをすることになります。

もちろん、刑を軽くして欲しいからと事実でないことを証言したり、書いたりしてはいけません。

信憑性が大切です。

単に表面だけを繕っても逆効果になります。

「情状証人」の尋問にあたっては、弁護士からの主尋問のほかに検事からの反対尋問、必要があれば裁判官からの補充尋問などがあります。

具体的に「何を言えばいいのか、書けば良いのか、何を言ったり、書いたりしてはいけないのか。」といったことは、弁護士さんとの打ち合わせやの指示に従うといったことになります。

ま と め

今回、わかっているつもりでわかっていない「情状証人」について調べてみました。

情状証人として立つことになる方も被告人の更生にかかる重要な役割を担っているということを意識し決意するきっかけになるのではないかと思います。
今回、高知被告側が高島に出廷を依頼したかどうかは不明です。
だが、やはり裁判前に離婚といった手続きを取られた高島礼子さんは「情状証人」として法廷にといったことはできなかったのかもしれませんね。