藤の花の薄紫の色はほんとうに一瞬にして雅の世界に入らせてくれます。
藤の花は、近隣の公園などでも見かけますが、名所と呼ばれる場所や庭園で咲かせる藤は圧巻です。
藤の房は、一輪一輪のような形をした小さな花が固まったものです。
それが房となって80cm以上にも連なっているのですね。
今回ご紹介するのは、有名な春日大社の萬葉植物園の「藤の園」です。
春日大社「万葉植物園の藤の園2018」開花時期や見頃とアクセス、駐車場情報などをお届けします。
スポンサードリンク
春日大社と萬葉植物園の藤の特徴
■萬葉植物園(まんようしょくぶつえん)とは?
萬葉植物園とは、植物園のなかでも
「万葉集」に収録される歌に詠まれている植物を植栽し鑑賞することを主な目的
としてくられています。
万葉集の歌は4500種以上もあります。
その万葉集で詠まれている植物は150種類以上にもなります。
万勝植物園は、日本各地にあります。
そのなかで、春日大社の万葉植物園は、我国で最も古い植物園です。
昭和7年に
『萬葉集にゆかりの深い春日野の地に昭和天皇の御下賜金を頂き、約300種の萬葉植物を植栽する』
ということで開園されました。
山野にいのちを芽生えさす草木もなるべく人的な手を加えず、自然のままに生かし、
参拝者に安らぎを与える場所として親しまれつづけています。
春日大社の万葉植物園の敷地の広さは、
約3ヘクタール(9,000坪)
園の中は、
萬葉園
五穀の里
椿園
藤の園
に大きく分けられています。
萬葉園の中央には、萬葉時代の庭園を思わせる造りの池があります。
その池の中央の中ノ島には奈良市指定文化財の
『臥龍(がりゅう)のイチイガシ』と呼ばれる
老巨樹が幹を地に長くふせて繁っています。
また、園内中央部の浮舞台では、
5月5日(祝)、11月3日(祝)と春秋2回、
奈良時代より絶えることなく、
絢爛豪華な王朝の風情も伝承されてきた雅楽・舞楽が
「萬葉雅楽会」として奉納されます。
藤の園は、園内の南端にあります。
スポンサードリンク
■春日大社植物園の藤の種類に圧巻
春日大社の萬葉植物園の中の「藤の園」にある藤の種類はなんと
20種類
もあります。
そして約200本もの藤の木が栽培されています。
なので薄紫色をはじめ、白、ピンク、紫の藤が咲き乱れています。
種類が多いので、早咲き、遅咲き様々ですので長期間楽しめます。
藤の園に漂う甘い香りが癒しの効果抜群です。
有料ではありますが、手入れも行き届いています。
ここは、鹿もはいれません。
ですので荒らされることもなく、藤の花が綺麗で長持ちするようです。
この萬葉植物園の藤の特徴は、
棚仕立ての藤園ではなく立ち木造りの藤園だということです。
ですので、
よくある藤棚の鑑賞ように見上げてめでるのでなく、
通常の目線での鑑賞ができます。
そして、藤の花が外向きに咲いていることで太陽の光をきれいにうけてとても美しくみえます。
自然体の藤の木の優美さを感じられます。
■春日大社の砂ずりの藤
春日大社の藤といえば、「砂ずりの藤」です。
棚作りの藤で慶賀門を入った春日大社直会殿前に所にあります。
こちらは、萬葉植物園の中ではありませんので無料でみれます。
5月初旬頃に花房が1m以上にも延び、 砂にすれる
ということからこの呼名で呼ばれています。
近年は、少し短くなってきているのか
地面につくほどには長くはなっていないかもしれません。
それでも、たわわに藤の房が垂れ下がっている姿は圧巻です。
藤の種類は、
ノダフジの変種といわれます。
由来は、摂関近衛家からの献木と伝えられています。
1309年に書かれている
『春日権現験記(かすがごんげんき)』にもすでにこの春日大社にあったと書かれます。
ほんとうに古い藤なのですね。
樹齢は、約800年といわれます。
藤の木というのは、それほどまでに長きの間毎年人々をたのしませてくれるのですね。
スポンサードリンク
春日大社・萬葉植物園の藤の見頃と開花情報
春日大社 万葉植物園の藤の種類は多いので
早咲き、中咲き、遅咲きの藤さまざまな種類が順番に咲いていくので
約2週間ぐらいは楽しむことができます。
早咲きの藤の花の種類は、
昭和紅藤
甲比丹藤
麝香藤(じゃこうふじ)
中咲きの藤の花の種類は、
八重黒龍藤
九尺藤
海老茶藤
遅咲きの藤の花の種類は
本紅藤
白野田藤
などがあります。
これらの藤の花の開花時期は
見頃のピークになるのは、ゴールデンウィークあたりです。
2016年は、少し例年よりもはやく見頃がきたので、
4月29日頃がちょうど見頃でした。
毎年の傾向として
4月25日ぐらいに早咲きの藤が開花し始め、
4月30日ぐらいに中咲きの藤が開花します。
そして、
最後遅咲きの藤の花も5月3日ぐらいに開花し始めますので
ちょうど、ゴールデンウイーク後半が見頃となります。
その時期に、「砂ずりの藤」も見頃です。
2017年は、例年より遅めに見頃となりました。
2018年は
急に気温も上がってきています。
2018年の見頃予想は、このままですと
4月下旬から5月上旬、
ゴールデンウイーク~5月8日頃が見頃といったかんじでしょうか。
春日大社・萬葉植物園アクセスなど基本情報
■拝観料
本殿前特別参拝
初穂料500円
萬葉植物園 大人 /500円
小人 /250円
団体(20名以上) 大人 /400円
小人 /200円
■春日大社萬葉植物園のアクセス
住所: 奈良市春日野町160(春日大社内)
萬葉植物園は、春日大社の慶賀門のすぐ内側です。
アクセス:
◇近鉄奈良駅・JR奈良駅より
奈良交通バス約5分(市内循環外回り)約9~13分
「春日大社表参道」下車徒歩約10分
より
◇(春日大社本殿行)約11~15分、
「春日大社本殿」下車すぐ
徒歩の場合は、近鉄奈良線「奈良駅」から約25分です。
車の場合
◇名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由約60分
京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km
第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km
西名阪自動車道「天理IC」からR169経由北へ約10km
■春日大社駐車場
バス・乗用車合わせて100台駐車可能の駐車場があります。
◇開場時間
2月~11月 7:30~17:00
12月~1月 7:30~16:30
◇駐車料金
乗用車 1000円
バイク 300円
(バ ス 2500円 バス回送 1000円)
出典:http://www.kasugataisha.or.jp/
ま と め
春日大社萬葉植物園『藤の園』の藤は、とても見ごたえがあります。
春日大社の社紋も藤の花です。
20品種で約200本の藤が植栽されていますので見頃の時期は、ほんとうに豪華としか言いようのない風景です。
毎年欠かさずに行かれている方が多いのもうなづけます。
藤の花の見頃は4月下旬~5月中旬とゴールデンウイークと重なります。
観光客も遠方からたくさん訪れられます。
なので、ゆっくり藤鑑賞するには朝早くいくことをおすすめします。
春日大社の萬葉植物園のあとには、奈良公園内にの野生の藤もたのしめます。
一度、ぜひ足を運んでみてくださいね!
コチラの藤まつりもあったかくて好きです!
↓