花言葉

蝋梅(ロウバイ)の香りと花言葉とは?黄梅との違いや種類と開花時期

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

春を前に、花の姿が少なくなってくる、花壇や公園の木々は一旦静けさを持つようなこの季節・・・。

そんな冬の寒い時期に咲き出す素敵なお花があります。

「この梅の花、黄色いなぁ」と思ったら、それは蝋梅(ロウバイ)の花かもしれません。

梅に似た姿、咲き方をしているので「梅」という字がついていますが、梅の花ではありません。

蝋梅の特徴は香りで強いとてもいい香りです。

そんな魅力的なロウバイの花言葉や種類と開花時期などをお伝えしていきます。


スポンサードリンク
 
 

ロウバイ(蝋梅)について!黄色の梅なのか?

■蝋梅(ロウバイ)とは?「梅」「黄梅」との違い!

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

蝋梅は色も黄色なので黄梅とも混同される事があるかもしれません。

「黄梅」は、

キク類モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)です。

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

見た目がまったく違います。

また蝋梅は、「梅」いう字が用いられていますが、

バラ科サクラ属である「梅」とは違います

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

蝋梅(ロウバイ)は、

クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属の植物です。

梅の仲間は花びらが5~6枚で、

樹高6~10mの落葉高木(らくようこうぼく)です。
それに対してロウバイは

10枚以上の花びらがあり、数は決まっていません
そして樹高3~4mの落葉低木です。
ロウバイの木は梅の木に比べ低めなのです。

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

■蝋梅の特徴

花の色は澄んだ

黄色で、大きさは2~3㎝ほど。

香り高いのが特徴です。

そして、蝋梅の花は、

ガクと花弁の区別が付かないタイプの花なのです。

は、品種や育て方などがあるかもしれませんが、

多くが地際から分岐した株立ちになります。

また、

ロウバイの

ざらざらとしたさわり心地の、濃い緑色をした卵状の長めの形で、

8~10㎝ぐらいのものが枝に対生についています。

剪定をしっかりしないと、特に若木のうちはどんどん延びて大変なようです。

基本は、花が咲く前の

落葉期になると黄葉していき、葉を落としていきます

ただ種類によっては、開花時にまだ葉が残っていて少しずつ落葉してく場合もありますし、

開花時期にまだ落葉しない品種もあるようです。

花が咲き、枯れると今度は実が付きます。

夏に近づくにつれ自然と割れたりして、小豆大の黒い種を出すのです。

この種は実生として使うことができます。

もし実生する場合には、採取してすぐに撒くのがオススメです。

よって種まきの時期は9月頃が適しているようです。

種には毒性があるので、食用にはしないでください。

蝋梅は、寒さにも暑さにも強く害虫が付きづらいので、

育てることも比較的しやすく初心者に優しいのです。

そういったことから

盆栽や鉢植えで育ててる人も多くいるようです。

 

 

ロウバイの名前の由来


スポンサードリンク
 
ロウバイは

江戸時代(17世紀)頃に中国から日本へ渡ってきました。

中国名で「蝋梅」とし、ロウバイと音読みされました。

花びらが蝋燭細工のようで、

梅に似た花だということでその名が付けられたそうです。

また、陰暦の12月の事を蝋月(ろうげつ)といい、

この時期に梅に似た花が咲くという所から付けられたとも言われています。

中国では画題として

雪中四友(せっちゅうしゆう)という4種の花があり、

どれも早春に咲く

雪に合う花として尊ばれていました。

そのひとつが、『蝋梅』です。

ちなみにその他の3種の花は、

玉梅(梅)・

茶梅(さざんか)・

水仙

です。

どれも香りがあり日本でも人気高い花たちですね。

ロウバイは別名で「唐梅」「南京梅」ともいいます。

 

ロウバイの花言葉

枝にたいしてうつむくように、

寒い時期にそっと咲く姿に控えめさがあるロウバイの花。

この奥ゆかしさに愛され、

俳句などでも多くよまれています。

そんなロウバイの花言葉は、

「慈愛」

「先見」

「愛情」

「ゆかしさ」

「優しい心」

花言葉にもあるように

ロウバイを見ていると優しい気持ちになりそうですね。

また「先見」という花言葉は、

春の花よりも早く咲くというところからきています。

 

 

ロウバイの種類


スポンサードリンク
 
ロウバイの品種の中でももっとも多く知られているのは

基本種の「和ロウバイ」の他には

「満月蝋梅(マンゲツロウバイ)」

「素心蝋梅(ソシンロウバイ)」です。

 

■満月ロウバイ

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

つぼみがふっくらしていて、花びらも丸みがあり、

花の色味は濃く澄んだ黄色です。

花の中心部に赤褐色の縁取りがあって、

これが丸く輪になってて満月の様に見えるとして名付けられました。

特徴は、大輪の花を咲かせ、

他に比べ早咲きです。

 

■素心ロウバイ

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

一般的に「ロウバイ」というと、

花の中心部が暗紅色になっているものをいいますが、

この素心ロウバイはすべての花びらが黄色で、

満月ロウバイより透明感のある薄い黄色をしています。

花びらが少し細目なのも満月ロウバイと違いがあります。

すべてが黄色なので

「混ざりのない、純粋な」

という意味の名前がつけられています。

やや大輪の花で香りも強めです。

 

■和ロウバイ(基本種)

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

花びらは素心ロウバイよりも細長く中心が深い紅色をしていて、

和を付けずに「ロウバイ」として言われる事もあるようです。

 

蝋梅の種類はその他にも

唐ロウバイ、

福寿ロウバイ、

実生ロウバイ(みしょうろうばい)等があり、

それぞれ

花びらの形、中心部の色、香りの強さ、開花時期の違いがあります。

蝋梅は、実生生産と言いって挿し木ではなく種子を撒いて育てる方法でも育てられます。

ただこの方法は、植物の性質が不安定になってしまう面もあります。

従って種類の区別も難しいものが多くなっています。

また、家庭では実生でオリジナル品種を作るという楽しみ方もあるようですよ。

 

ロウバイの開花時期

冬の代表的な花として知られているロウバイですが、

その開花時期は12月~3月

といったように幅があります。

品種によっても開花時期は多少異なり、

早生種、晩生種とわけられます。

満月ロウバイの開花時期12月末から

素心ロウバイの開花時期12月~3月

和ロウバイだと1月~3月頃の開花になります。

見た目から、暖かくなった春に咲きそうだと感じますが、

冬から咲き始めるのです。

ですので、早咲きの梅と共に楽しまれたりもします。

 

このように蝋梅の開花時期は少しずつ種類によってずれているので、

ロウバイ園などでも時期を長く楽しめますね。

早い時期で11月中に咲出す事もあるそうです。

 

黒い蝋梅がある?

アメリカロウバイ(クロロウバイ)という蝋梅があります。

同じロウバイ科ですが、

ロウバイはロウバイ属で中国原産である一方、

クロバナロウバイは

クロバナロウバイ属で北アメリカ南東部原産

という違いがあります。

見た目もクロバナロウバイはその名のとおり、

黒っぽい花です。

開花時期も4月~6月頃という違いがあります。

蝋梅 ロウバイ 香り 花言葉 とは 黄梅 違い 種類 開花時期

 

ロウバイの香りについて


スポンサードリンク
 
 

■蝋梅の香りは奇跡の香り

蝋梅は、寒い冬に甘い香りを漂わせることから

「winter sweet」ウィンタースウィーツの名も付けられています。

石鹸のような清潔感がある香り

フルーティー、

日本水仙に似た香りとも言われ、

化粧品の香料香水アロマなどに幅広く使われています。

このロウバイの香りは、

花に含まれる精油成分各種がそれぞれちょうどよくブレンドされ

奇跡的に出来た美しい香りなのです。

 

■蝋梅の香り成分について

蝋梅にはさまざまのアロマ効果のある成分が含まれています。

・ボルネオール(龍脳)

ローズマリー、ラベンダーにも含まれるもので、墨にも使われている香料です。

貴重な成分だといわれています。

・リナロール

ラベンダーなどの精油に含まれていて、

すずらんの花の香りのする成分です。

フレーバー、化粧品に使われています。

 

・カンファー(樟脳)

防虫剤としてしられるもので、

シャープで強い薬のような香りです。

頭をすっきりさせてくれる、

心の安定、ニキビ炎症を抑えるなどの効能があります。

 

・ファルネゾール

キンゴウカンというマメ科植物の花や、

シナノキ科のリンデンという植物の精油成分です。

グリーンノートの香りを持っていて、

効能としては血液の流れを促進してくれたりするものです。

風邪予防にいいですね。

・ミネオール

ヨモギ特有の良い香りのする精油成分です。

カンファーの匂いがするとも言われます。

 

以上のような成分が蝋梅にはあり

これらがうまくブレンドされて、

あのフルーティーなロウバイの香りが出来上がっているのです。

ロウバイの香りは含まれているさまざまな成分からもわかるように

鎮静作用、

精神安定効果、

空気清浄のアロマテラピー効果などがあります。

ちなみに

中国では昔から「蝋梅油」(ろうばいゆ)と呼ばれ、薬としても使われていした。

1月中頃、開花前の蕾を採取して、

風通しの良い場所で陰干しし乾燥させ、

そこから抽出したりして使うようです。

オイルに漬け、

やけどに用いたり、

鎮痛として喉の炎症、

解熱や咳止めなど広く効果があります。

現在も水虫の漢方薬などで使用されているようですが、

フレグランスや香水などで使われる方が耳にすることが多い気がしますね。

 

ロウバイについてのまとめ

ロウバイは梅に似ていることや字に梅が使われていますが、じっくりとみてみると、

色や花びらの枚数、香りなど、梅とは違うロウバイの魅力がたくさんありました。

冬に見頃を迎える蝋梅の花はとても人気が高く、ロウバイ園や、自然公園のロウバイコーナーが作られるほどです。

また素敵な花言葉をもっていますし、1月2日、1月21日生まれの方の誕生花ともされていることなどから、プレゼントするお花としてもいいですね。

蝋梅は昔は生け花としても親しまれていましたが、現在では初心者にも育てやすいという点から盆栽や鉢植えで育てる人も多くいるようです。

ただ、実には毒性があるので、梅の実と同じように考えてお酒を作ったりはしないでください。

そして蝋梅の香りはほんとうに奇跡的ないい香りですので自家製でソープやアロマオイルを作ったりする方々の間でも需要が高いです。

ロウバイは水溶性のものが多いのでエッセンシャルオイルを取るのは難しそうですが、

フローラルウォーターを抽出して使用したり、香りそのものをワセリンにうつしたりして楽しみます。

まだロウバイの香り知らないという方は、黄色い花を探して外を歩く時にでも香りを気にしてみてくださいね。

寒さも吹き飛ぶかぐらいの香りかもしれませんよ。