夏になると絶対食べたくなるのが、そうめん(素麺)とひやむぎ(冷麦)ですね。最近アレンジレシピなどの充実でその便利さが見直されてきてますね。乾麺で大量にいただいたりすることもあるそうめんやひやむぎですが、その賞味期限と保存方法はご存知ですか?今回はその賞味期限と保存方法の他にもそうめんやひやむぎの違いや歴史そして気になる色付き麺の秘密などについてお伝えします。
そうめんは賞味期限は?
お中元なのでもたくさん頂くことも多い「そうめん」です。
そうめんは乾麺ですが、食品なので賞味期限はもちろんあります。
最後までおいしく頂きたいですのでそうめんの賞味期限も気になります。
そうめんの賞味期限は、そうめんの種類や入っているものやメーカーなどによっても違ってきます。
木の箱に入ったようなよく乾かされたそうめんの場合、製造日よりだいたい2年間が賞味期限になっています。
ふつうの箱などに入っているものは、1年間。
半生麺のものは、2~3か月になります。
そうめんブランドとして有名な「揖保の糸」は、スーパーなどで販売されているものは、賞味期限が2年間ほどになっていますが、
ですが、揖保の糸公式サイトを見てみると賞味期限が3年6か月になっています。
■そうめんは賞味期限が切れるとどうなるの?
保存方法を間違っていなければ見た目も味もあまり変わりません。
なので、「賞味期限」の記載を超えても食べられることになりますが、
どこまで食べられるかは、保存状態にもよります。
カビが生えたり、虫とかついてなければ食べることは出来ると思います。
臭いが付いている場合は、油で処理されている手延べのそうめんであれば茹でてみます。
ゆでても臭みが取れなければ、やめておいた方がいいですね。
ちなみに「賞味期限」でなく、「消費期限」はそれをすぎたら安全は保証しないという意味ですので食べないようしてくださいね。
そうめんの保存方法
そうめんの保存方法ですが、湿ったところや、直射日光が当たるところにおいて置かないようにしましょう。
そういった湿気が多かったり、直射日光の当たる環境ではそうめん黄色くなったり、カビが生えたり、虫が来たりします。
賞味期限内であっても、このようになることがありますので気をつけましょう。
あと、強いにおいのおるもののそばで保存しておくと、そのにおいが付くこともあります。
ですのでにおいのきついものと一緒に保存しないようにしましょう。
そうめんは長く保存すると美味しくなるとかいわれますが、家で保存してるだけで美味しくなるということではありません。
特殊な倉庫で保管して寝かせて、長く保存すると美味しくなるのです。
家で長く保存するとそうめんが劣化して湯がいても水分を吸収が少ないなどの原因で硬くなります。
そして長く置くことによって、油臭が発生しやすくなりますので、できれば早めに食べるほうがおいしく食べれます。
そういったそうめん性質から保存方法は、
風通しの良い冷暗所が適しています。
高温多湿が避けれますし、そうめんの変色やカビや虫などを防ぐこともできます。
風通しの良い冷暗所がないような場合は、冷蔵庫での保管もいいです。
その場合は、においの入ってこないパックに入れて保存してください。
長く保存するときは、時々そうめんを空気に触れさせてあげることも必要です。
茹でたそうめんの保存方法
茹でたそうめんを冷蔵庫保存した場合の賞味期限は2~3日程度です。
そうめんを大量に茹でて余ってしまうって2日では食べれないといった時には冷凍保存してください。
ジップロックなどの保存袋にそうめんをざっくりと入れて、冷凍するだけです。
ただ、あまり多い場合は、袋を分けておいてください。
冷凍して固まってきたら、一度、袋をを開けて、空気を抜いてから、再度、冷凍庫で保存してください。
そうすれば、形崩れしにくいです。
解凍する場合は、湯通ししてください。
沸騰しただし汁に直接入れてお味噌を入れるとにゅうめんなります。
冷凍した場合の保存期間は2~3週間です。
「そうめん」と「冷麦」の違い
これから夏に出番の多い素麺(そうめん)と冷麦(ひやむぎ)の違いをはっきり言えますか?
なんとなく、冷麦のほうが太いのかなって感じで覚えていますよね。
全国的には「そうめん」が圧倒的に有名なので「冷麦」があまりなじみがない方も多いかもしれません。「冷麦」は愛知の名産品です。
現在、そうめんと冷麦との違いは、乾麺類の日本農林規格(JAS)で、ちゃんと決められています。
やはり太さの違いですが、素麺(そうめん)と冷麦(ひやむぎ)の違いはこのようになります。
今の主流である機械製麺の場合は、長径1.3mm未満が『そうめん』
長径1.3mm以上1.7mm未満が『冷や麦』」
手延べの場合は、1.7mm未満なら「そうめん」「冷や麦」のどちらの名前でもいいのです。
知ってましたか?
ちなみにその場合「そうめん」「冷や麦」双方ともに「手延べ」の文字をつけなければいけません。
それ以上は、「うどん」 平たく4.5mm以上になってくると「きしめん」になります。
色付き麺はなんで入っているの?
「そうめん」「冷や麦」やに入っている色付き麺。
なぜかしらそれを食べたらラッキーな気分になったものです。
このレア感を醸し出す色付き麺はなぜ入っているのでしょうか?
色付き麺は昔は「冷麦」にしか入ってなかったもののようです。
ときに職人さんたちでもコンマ数ミリの違いなので見間違うこともありわかりやすくするために、冷麦だけに色付き麺を入れて区別していたといったことなんです。
そういうことだったのですね。
この色は天然の着色料を使用していて、着色料は無味無臭なんだそうです。
今は、食感だけではなく、見た目にも涼しさ、爽やかさを感じていただきながら楽しく食していただきたいといった意味もあって色付き麺を入れられているそうですね。
「そうめん」と「冷麦」の歴史
そうめんの起源は、7世紀頃に中国から伝わった「索餅」と言われています。
「索餅」は小麦などを練って延ばしたものだったようです。
14~15世紀に入ると、「索麺」「素麺」の文字が記録に登場します。
ですので、室町時代にそうめんということばが普及していったのだろうといわれます。
冷や麦の起源とされてるのは「切麦」です。
この「切麦」も室町時代に言葉が登場してきます。
年中行事や各種事物の話題を集めて、往復書簡の形式にまとめた室町中期の往来物「尺素往来」には、
「索麺は熱蒸(あつむし)。
截麺(きりむぎ)は冷濯(ひやしあらい)。」
と書かれています。
細めの切り麺のことを冷や麦と呼ぶようになったみたいですね。
このように「そうめん」「冷や麦」は違ったものと認識していたようなのですが、明治に入り製麺機が発明されると、そうめんと冷や麦の製法による違いが曖昧になってきました。
製麺機は切り刃のついたローラーで生地を切断するだけなので、そうめんでも冷や麦でもうどんでも、刃の間隔を変えるだけでつくれるようになったからなのですね。
そして機械製麺が普及するにつれ、細い冷や麦や太いそうめんなどが出回るようになったことにより、両者の区別がしにくくなってしまいました。
こうした基準の曖昧さを解消しようということから、1968年に太さを基準とする先程書いたJAS分類が定められました。
ま と め
今回は、そうめんの賞味期限と保存方法やひやむぎとの違いと歴史そして一束に数本ずつ入っている色付き麺の秘密についてお伝えしました。
今はアレンジレシピの充実によりい夏だけでなく、年中食べるようになってきたそうめんとひやむぎです。
素麺(そうめん)と冷麦(ひやむぎ)の違いもはっきり、長径1.3mm以上1.7mm未満が『冷や麦』と決まっているのがわかりました。
そして保存方法は風通しの良い冷暗所にすることでながくおいしくそうめんやひやむぎがいただけますね。
匂いが付きやすいといった性質は気を付けて保存したいものです。
これからもおいしく便利手軽なそうめんやひやむぎを取り入れて食事をたのしんでいきたいですね。