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修学院離宮の参観予約申込方法(ネット・はがき)とアクセス駐車場

修学院離宮は、1650年代に第108代天皇、後水尾上皇の指示により、比叡山麓に造営した広大な山荘になります。

谷川を堰き止めた人工の池を中心とした広大な庭園とその関連の建物からなります。 王朝文化の美意識の頂点ともいえる離宮です。

今回は、修学院離宮の参観見学申し込み方法とアクセス、駐車場などみどころも一緒にお伝えします。


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修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう)について

修学院離宮は、先述の通り、後水尾上皇が京都市左京区の修学院の比叡山麓に造営した広大な離宮です。

敷地は、約54万5000平方メートル。

比叡山の麓の東山連峰の山裾の敷地に上御茶屋(かみのおちゃや)、中御茶屋(なかのおちゃや)、下御茶屋(しものおちゃや)いう3か所の庭園で構成され、松並木の道でつながれています。

いずれも数奇な趣向の茶亭等が閑雅にめぐらせた池の傍らに立っています。

17世紀中頃(1653年 – 1655年)に後水尾上皇の指示で造られた離宮ですが、離宮内の上御茶屋(かみのおちゃや)と下御茶屋(しものおちゃや)は1655年から1659年にかけて水尾上皇の指示で江戸幕府により造営されました。

上離宮背後の山、借景となる山林、それに三つの離宮を連絡する松並木の路と両側に広がる田畑とで構成されています。

山麓に広がる離宮のため上と下の離宮の標高差は40m近くあります。

大小の滝に加えて水流の早い小川もあり、どこにいても絶えず水の音を聞くことが出来ます。

その華美ではないが、自然のなかの独自の美しさは他の離宮とはまた違った趣がありリピーターも多く人気です。

そんな修学院離宮は、明治期に宮内庁の所管となるまでは離宮を囲む垣根も全周にはなく、自然に対して開放された山荘でした。
下離宮には、創建時では最大の建物の彎曲閣があったが、比較的早い時期に失われています。

現在は南を庭園に囲まれた寿月観が残っています。

中離宮には、楽只軒と客殿があり、やはり南に庭があります。

上離宮は、修学院離宮の本領であって、谷川をせき止め浴龍池とよぶ大きな池を中心にすえた回遊式庭園となっています。

その浴龍池を一望におさめる東南の高みには隣雲亭、中島に窮邃亭があります。

 

修学院離宮の見どころ

下離宮⇒中離宮⇒上離宮の順に拝観して行きます。

松並木の道は、明治天皇の行幸時に、馬車が通過できるよう広げられた事から「御馬車道」ともいわれます。

 

 ■下離宮

 まず、下離宮には柿葺の屋根と花菱紋の透かし彫りが施してある板戸の御幸門から入ります。
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http://www.kunaicho.go.jp/
さらに中門を潜ると眼前に庭園がひらけてきます。
下離宮には、数寄屋造りの寿月観(じゅげつかん)があり、下離宮の唯一の建物になります。
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http://www.kunaicho.go.jp/

 創建当時のものではないですが、1824年(文政7年)に旧規のとおりに再興されたものです。

一の間に掛かる「寿月観」の扁額は後水尾上皇の宸筆です。

建物は柿葺入母屋数寄屋風造りとなっています。

■中離宮

中離宮には、楽只軒(らくしけん)があります。

楽只軒は、後水尾上皇の皇女光子(てるこ)内親王のために建てられたものです。

1668年(寛文8年)かその前年に創建されたものだといわれています。

南側には庭に面して広縁を設けられ、床を低くとり庭との一体感を深めています。

内親王の御所らしく、簡素な中にも趣がある建物です。
手前六畳は一の間で吉野山の桜が描かれ,奥の間は二の間で龍田川の紅葉が描かれている。

筆者はともに狩野探信(探幽の子)である。

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http://www.kunaicho.go.jp/

そして、楽只軒の東南の高みに工夫のある階段でつながれた客殿(きゃくでん)があります。

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http://www.kunaicho.go.jp/

客殿は東福門院(とうふくもんいん)の女院御所の奥対面所を1682年(天和2年)光子内親王のために移したものです。

中離宮の客殿の杉戸には、鯉と祇園祭山鉾の絵が描かれています。

鯉の絵の筆者は不祥であります。

しかし、鯉の絵の網だけは円山応挙の筆と伝えられている。

この杉戸の鯉は、夜な夜な泳ぎに出るため、杉戸に網をかぶせたという伝説があります。

祇園祭の鉾のの筆者は住吉具慶と言われています

一の間は十二畳半ですが、一間半の飾り棚を構える飾り棚があります。

この飾り棚は、大小5枚の棚板がいかにも霞がたなびいたように見えることから「霞棚(かすみだな)」と呼ばれています。

霞棚は、桂離宮の「桂棚」、醍醐寺三宝院の「醍醐棚」と共に天下の三大名棚の一つに数えられます。

 

■上離宮

上離宮に上る松並木の道(御馬車道)から左手前方に大刈込みが見えます。
松並木(まつなみき)は、下離宮から上・中の各離宮への道です。
明治時代に設けられました。
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http://www.kunaicho.go.jp/
谷川をせき止めて浴龍池(よくりゅうち)を作った土堤に石垣で四段に土留めをし、その石積みを目隠しするために数十種類の常緑樹を混植した生垣がある。
上離宮の御成門を入ると高い刈込みの間をぬって急な石段を上と頂上に隣雲亭(りんうんてい)がある。
大きく浴龍池が広がり、それを眼下に見下ろすところに隣雲亭が建っているといったかたちになる。
隣雲亭は文政年間の再建建物です。
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窮邃亭(きゅうすいてい)は、浴龍池の中島の頂上にある宝形造柿葺(ほうぎょうづくりこけらぶき)の茶亭です。
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http://www.kunaicho.go.jp/
後水尾上皇創建当初から現存している建物になります。
窮邃亭のある中島と浴龍池の中島(万松塢)とをつないで架けられています。
浴龍池は御舟遊びの場であり、島々を廻りながら管弦や詩歌の会などが行われていました。

修学院離宮の見学できる場所は?

修学院離宮の見学が可能な場所や順路は、

このようになります。

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修学院離宮の公開日(参観休止日)

桂離宮の公開日は通常月曜日から金曜日(祝日を除く)となっています。

参観休止日は、日曜日、土曜日、国民の祝日・休日

ただし、3月、4月、5月、10月、11月の土曜日については、参観を実施されます。

この月は祝日・休日と重なった場合でも実施されます。

そのほかの月は第三土曜日のみ参観可能です。その土曜日が祝日・休日が重なったときは同様に参観可能です。

通年公開が発表されました。

土曜日、日曜日及び国民の祝日を含め一年を通して実施

月曜日を除く毎日、参観を実施することとします。

なお、月曜日が国民の祝日に関する法律に規定する休日となるときは、翌火曜日が休止日となります。

年末年始(12月28日~翌年1月4日)と行事等の実施のため支障のある日も参観が休止となりますのでご注意ください。

修学院離宮の参観開始時間

■参観開始時間

①午前9時 ②午前10時 ③午前11時  ④午後1時30分 ⑤午後3時

■所要時間

約1時間20分

急な斜面の登り下りを含め約3kmほどの苑路を歩くことになります。

 

修学院離宮の参観見学の申し込み方法と料金

■参観資格

参観できるのは18歳以上の方となります。

■申し込み方法

一度に申込できるのは4人までです。

それ以上になる場合には4人以下に分けて申し込んでください。

代理人の申し込みはできません。

郵送の場合とオンライン申込と直接窓口に行く方法の3つの方法があります。

■郵送の場合

郵便往復はがき使用して申し込む方法です。

受付日(郵送の場合は消印)順に処理されます。

定員になり次第締め切りとなります。

同日受付が多数の場合は抽選です。

〒602-8611
京都市上京区京都御苑3番
宮内庁京都事務所参観係
 

TEL 075-211-1215

所要事項を記入の上、投函してください。

参観希望日については、第1希望から第3希望まで記入できます。

結果は、後日返信用はがきでお知らせします。

はがきの書き方はコチラ

応募はがき記入方法

■受付期間

参観希望日の3ヶ月前の月の1日の消印から希望日の1ヶ月前の日の消印のあるものまで

■窓口申込

身分を証明できるものを持参の上、宮内庁京都事務所参観係窓口にて備え付けの用紙に記入して申し込む方法です。

なお、参観希望日によってはその場で許可書の発行ができない場合がありますので、返信用の郵便はがきを持参してください。

■受付期間

参観希望日の3ヶ月前の月の1日から希望日の前の日まで

■受付時間

開庁日(土・日・祝日・休日及び年末年始を除く。)

午前8時45分から正午まで及び午後1時から午後5時まで

お問合せは、

宮内庁管理部管理課参観係

TEL:03-5223-8071(直通)
宮内庁京都事務所参観係
TEL:075-211-1215(直)

になります。


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■オンライン申込

① 参観申込 をクリックし「修学院離宮」を選択します。

② 参観月選択 する。

③ 代表者・同行者の情報を入力 します。

※同行者を入れた際は、同行者名簿の送付が必要になります。

詳しくはこちら

申込完了画面が表示されるまでは申込みは確定されません。

結果は申込日の翌日以降に「参観申込みに関するお知らせ」といったメールでお知らせがきます。

そこから「参観通知確認」が表示出来るようになります。

当日こちらをプリントアウトしたモノを持って受付となります。
※印刷できない方は受付の際,係員に許可番号をお知らせください。

当日受付の際には、身分証明が必要となります。

■受付期間

参観希望日の3ヶ月前の月の1日午前5時から希望日の4日前の午後11時59分まで

注)午前0時から午前5時までサーバーのメンテナンス時間のため申込みはできません。

料金は無料です。

 

修学院離宮アクセス方法

迎賓館赤坂離宮のアクセス方法です。

住所は京都府京都市左京区修学院藪添です。

電車利用の場合

市バスご利用の場合

修学院離宮道下車バス停より徒歩約15分

※京都駅から地下鉄で、国際会館駅にでて
国際会館駅の真上にある、バスターミナルから
市バスの5系統、31系統、65系統に乗り換えるのが行きやすいそうです。

ここでの市バスは5系統は京都駅行き、31系統と65系統は四条烏丸行きです。

■叡山電車ご利用の場合

修学院より徒歩約20分

 

 

修学院離宮駐車場情報

修学院離宮には、駐車場はありません。

修学院エリアは民営の駐車場も多ないです。

公共交通機関をご利用いただくことをお勧めします。

こちらの駐車場をあげておきますが、

曼殊院門跡駐車場で約800m離れています。

曼殊院門跡駐車場(075-781-5010)

京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町

ま と め

京都市左京区修学院の、比叡山麓にある皇室関連施設「修学院離宮」のみどころや参観予約のお申込み方法・アクセス・駐車場情報などをお伝えしました。

修学院離宮は、高低差のあるので少したいへんですが、壮大な箱庭感がたのしめます。

後水尾上皇が、比叡山の山裾の地形を生かしながら、スケールの大きい箱庭をつくったのだと想像しながら参観するのもたのしいですね。

庭園は、雄大な景観を楽しむことができるため「帝王の庭園」の異名もあったそうです。
上離宮(上御茶屋)、中離宮(中御茶屋)、下離宮(下御茶屋)を堪能してください。

修学院離宮参観は完全予約制にもかかわらず、見学のリピーターが多い人気の施設です。

自然や貴重な建築物との調和がすばらしい「この世のものとは思えない美しさ」とも言われる修学院離宮を是非訪れてください。

 

平成28年8月10日 より当日枠の発表もあるみたいなので追記いたします。

追 記(当日申込について)【修学院離宮】

宮内庁が、修学院離宮おいて、当日参観受付を行うと発表されました。

これまでの修学院離宮の参観申込方法、郵送やインターネットによる事前申請に加えて
8月10日から、参観希望者の利便性をより高めるため、当日受付(現地において)も行われることになったとのことです。

参観当日11時頃から修学院離宮(現地)にて先着順になります。

参観時間を指定した整理券を配布され、満員となり次第に受付は終了します。

当日受付枠として

70名が確保されます。内訳は、

13:30    35名

15:00    35名 

 

です。

当日受付70名 + 空き分     ですので

個々のコースで事前申請の空きが生じている場合の当該数も当日受付数に加算し

当日8:30に現地受付窓口及び宮内庁ホームページ上に掲示されます。

※参観はガイドツアー形式です。事前受付の方と一緒での参観になります。

※英中仏語による音声ガイダンスがあります。(韓・西語を準備中)

※整理券の受取り及び参観の際、ご本人を確認できるもの(運転免許証等)が必要です。