5月28日から行方不明になっていた7歳の男の子の北海道置き去り事件が6月4日に近隣の自衛隊の演習所の倉庫で見つかりました。ほんとうにほっとしたニュースでしたね。しかし、そのあとにできてた疑問、連日の何百人と探していただいていた人達に対してやその他の捜索費用についてはこの子の両親は請求されるのでしょうか。
今回の事件でなく、山でも海でも行方不明者に対して捜索隊が出動することはあることですね。その際の費用についても考えてみたいと思います。
海で遭難した場合
海での遭難については基本的に国営の機関である海上保安庁が捜索に当たるので費用は請求されません。
たとえば、友人がダイビング中に行方不明になり、捜索された場合は、無事救助された後は顛末書を取られたりしますが、費用の請求請求はないのです。
もし、海上保安庁で見つからずに潜水士をやとって捜索するとなると民間ですので日当で請求されます。
これは、3万円~5万円くらいです。
山で遭難した場合
山で損害した場合は海での捜索より多額の請求が発生します。
国営の機関である警察と自衛隊は無料ですが、地元の山岳会、ヘリコプターなどは全て有料になるからです。
通常、地元の山岳会やヘリコプターなどは、ご家族が依頼することになるために海よりも高額の費用の支払いが発生するといったことになります。
ヘリコプターに関してもは、民間のヘリコプターを頼むと1時間で約50~60万円。
民間の捜索を地元の山岳救助隊などに依頼していたとすると自治体によっても違ってくるのですが、一日の日当が一人あたり2~5万円です。
そこから救助活動に必要な宿泊費や食費など負担しなければいけません。
北海道置き去り事件の両親は捜索費用を負担するの?
今回の北海道置き去り事件に関しては、両親の届け出から捜索開始して発見まで6日間の間、警察や自衛隊、消防など6日間で延べ900人以上が捜索に投入されています。
北海道七飯町の林道で小学2年の男児が6月3日午前7時50分に無事に発見され保護されるまでこれだけの人が捜索に関わっているので実際には相当の費用が掛かっています。
この費用について両親は費用を請求されるのでしょうか?
請求されるとしたらいくら請求されるのでしょうか?
今回の捜索は父親が警察に通報した日の翌日の5月29日から警察と消防が約150人態勢で捜索を行っています。
6月1日の朝からは、自衛隊70人以上も加わり、一日、約200人での捜索体制になりました。
このようにかなりたくさんの人が動いたのですが警察や消防署などの公的機関の捜索・救助活動なので全て無料で行われます。
上記のようにそれとは別に民間の救助隊に救助を依頼したとすると、山の捜索なので膨大な費用がかかります。
ヘリコプターに関しては、今回の事件ではヘリコプターを2機導入しているようです。
3時間出動させたとしてヘリコプター代だけで
50万円×3時間×2機=300万円です。
男の子の父親が民間の救助隊を何人依頼をしたかどうかのはっきりとした情報でていませんのでこれはわかりません。
この事件は、当初から子供の捜索といったこと緊急性を重視したのか警察と消防が約150人、6月1日から自衛は自衛隊も70人以上も加わり約200人体制をとっているとありましたので公共の隊がこれだけでてりので民間を別にこの両親が頼むことはあまりなかったのかもしれません。
しかし、もし20人に依頼していたとして日当を2万円で計算したら、
20人×2万円(日当)×6日間=240万円
そこに、食費や宿泊費といったことになります。
ざっくり一人一日1万円の費用としても120万円になります。
民間のヘリコプターをチャーター代と民間の救助隊費で
300万円+240万円+120万円=660万円
660万円が男の子の両親に請求されるといったことになります。
ま と め
今回は、北海道置き去り事件の費用と山と海の捜索費用についての違いを調べてみました。
北海道置き去り事件は、こどもさんが無事にかえってきてほんとうによかったと思います。
そのきっかけに疑問がわいてきた捜索費用についてをまとめみました。
命は何ものにも代えられないものですが、こういった捜索費用に関してもこれをきっかけに少し知識として入れてもらえたらと思います。
今回の件とは少し違いますが、これから夏に向かって海にダイビングや山に登山などに行かれることも多くなるシーズンです。
自分だけは大丈夫ではなく、もし遭難などしたには、家族やまわりの人にこれだけの負担がかかってしまうといったことも考えて万全の計画をつくってたのしんで欲しいです。
北海道置去り事件林道から自衛隊演習場までの距離は何kmあるのか?
北海道置き去り事件のふり返り記事
↓
北海道の置き去り事件何かがおかしい行方不明から手がかりがない理由