花言葉は愛や感謝をあらわしたりするポジティブな意味ばかりではありません。実は、怖い意味や悲しい意味をもつ花言葉もたくさんあります。
人に贈ることの多いお花たちですので、贈り物にするときには、できれば怖い意味や悲しい花言葉をもつお花は避けた方がいいですよね。
では、さっそく、花言葉が怖い悲しい意味を持つ花と絶対に人に贈ってはダメな花を一覧でお伝えしていきたいと思います。
花言葉が怖い悲しい意味を持つ花はとてもたくさんあります。
今回、お伝えするのは、花束にしたり、鉢植えなどでプレゼントしたりしやすいお花を中心に集めています。
黄色いチューリップの花言葉
『希望のない恋』『望みなき愛』
チューリップといば知らない人はいないくらいポピュラーな春を代表する花ですよね。
種類も豊富で形もキュートなので今では温室栽培などで年中、お花屋さんに並んでいるのではないでしょうか?
そんなチューリップの花言葉はこんな悲しい意味があったのですね。
チューリップの黄色のお花だけの花言葉ということなのですがこんなかわいらしいチューリップの花言葉が
『希望のない恋』『望みなき愛』だったとは、ショックです。
プレゼントにはおすすめできませんが、寄せ植えの差し色として活用するとよいと思います。
ちなみに
白色のチューリップの花言葉は「失恋」
黒色のチューリップの花言葉は「私を忘れてください」です。
こちらも悲しい花言葉です。
ダリアの花言葉
『裏切り』『不安定』『移り気』
ダリアの花言葉の由来は、ナポレオン1世の妻ジョセフィーヌのエピソードからきています。
ジョセフィーヌはダリアの花をとても愛していて自分の庭だけで育てていました。
その大切にしていたダリアの花がとある貴族の女性に騙されて持ち出されてしまいます。そしてその女性は自身の庭でダリアの花を咲かせました。
それを知ったジョセフィーヌは、それまであんなに愛していたダリアへの愛情が一気にさめて興味を失ってしまったそうです。
ここから『移り気』や『裏切り』という花言葉ができたのでしょう。
『不安定』という花言葉に関しては、ダリアが流行り始めた当時がフランス革命後で、その情勢の不安な時代を表しているとされています。
また、ダリアは、相反する花言葉ももっています。
『華麗』や『優雅』といった前向きな花言葉です。
ポジティブな意味の花言葉は豪華な花弁からきているのでしょうがこちらの花言葉の方がダリアにあっていますよね。
黄色い水仙の花言葉
『うぬぼれ』『愛してほしい』『愛に応えてください』『私のもとへ帰って来て』
水仙はスペイン、ポルトガルなどヨーロッパ原産地の球根植物です。
水仙の学名の「ナルシサス」はギリシャ神話に登場するナルキッソスという少年に由来してそこから『うぬぼれ』といった花言葉があるのは有名お話ですよね。
そして『愛してほしい』『愛に応えてください』『私のもとへ帰って来て』などの切ない花言葉は、別のギリシャ神話が由来となっています。
冥王ハーデスは、大地に恵みをもたらす女神デメテルの娘、ペルセポネに恋をして、水仙を摘んでいた彼女を妻にするために無理やり冥界に連れ去ってします。
ペルセポネが連れ去られるときに落とした水仙が、その後に黄色の花を咲かせるようになりました。
女神デメテルは、ハーデスから娘を取り戻そうとしたのですが、叶わず、そこから娘を思う母の気持ちが由来となって、
『私のもとへ帰って来て』という花言葉が生まれました。
そして、『愛してほしい』『愛に応えてください』という花言葉は、冥王ハーデスは愛しいペルセポネの愛を得られなかったことから来たといわれています。
アネモネの花言葉
『はかない恋』『恋の苦しみ』『見捨てられた』『見放された』
アネモネは、地中海沿岸が原産地のお花です。カラフルな花を咲かせる球根植物ですね。
ですのでお花屋さんにも並ぶことが多いです。
でも実は、アネモネは花びらを持たず、萼片(がくへん)と呼ばれる葉っぱが変化した部分が色づき、鮮やかな花のように見えているのです。
名前の由来は、春風が吹きはじめる頃に咲く姿が印象的なことから、ギリシャ語の「アネモス(風)」にちなんで名付けられました。
花言葉は、西風の神ゼピュロスと花の神フローラの次女アネモネが登場する悲恋のギリシャ神話に由来します。
花の神フローラは、「西風の神は自分を愛している」思っていました。
自分の娘を愛していたことを知り、娘を追い出してしまいます。
西風の神は花の神との平和を保つため、アネモネを見捨て、彼女を花の姿に変えてしまったのです。
このようなお話から『恋の苦しみ』『見捨てられた』『見放された』などの花言葉が付けられたのですね。
ちなみに赤いアネモネは、「君を愛す」というポジティブな花言葉です。
マリーゴールドの花言葉
『嫉妬』『絶望』『悲しみ』
マリーゴールドは、一年草と多年草の品種がある、メキシコ原産の植物ですね。
オレンジや黄色、かわいい花を咲かせます。
育てやすく、害虫を寄せ付けないといいったことでガーデニングなどに広く利用されます。
マリーゴールドの名前は、みたそのまま「聖母マリアの黄金の花」を意味します。
年に数回ある聖母マリアの祭日にいつも咲いていることからきているのだそうです。
しかし、黄色はキリストを裏切ったユダの衣の色であったことから、欧米では黄色を目の敵にする風潮があるようですね。
黄色の花の花言葉は、悲しいものが多いのはそのためです。
黄色の花ってとても元気になった好きなのですが、プレゼントにするよりは自分用にした方がいいみたいですね。
キンセンカ(金盞花/カレンデュラ)の花言葉
『寂しさに耐える』『悲嘆』『別離の悲しみ』『失望』
キンセンカの花は、オレンジや黄色などビタミンカラーの色がとてもあざやかで見ている人に元気を与えてくれますね。
しかし、このように明るい雰囲気のキンセンカの花の姿とは想像がつかないような、キンセンカの花言葉は悲しいものばかりなんですね。
これは、太陽神アポロンと水の精クリティ、レウトコエ王女の三角関係によるギリシャ神話の悲恋のエピソードに由来しています。
太陽神アポロンに、水の精クリティが恋をしましたが、すでにアポロンとレウトコエ王女は恋仲にあったため、クリティはそれを妬み、王女の父に密告してしまいます。
それによってレウトコエ王女は生き埋めにされしまいます。
これを恥じたクリティは、9日間空を飛ぶアポロンを眺めていたら、キンセンカに姿を変えてしまったとされています。
マリーゴールドとキンセンカ(金盞花)は似ているので一緒にする人もいますがマリーゴールドとキンセンカ(金盞花)はじキク科ですが、属が違うのですね。
マリーゴールドとキンセンカ(金盞花)は、キンセンカ属、マリーゴールドは、コウオウソウ属になります。
みためは、マリーゴールドとキンセンカ(金盞花)は葉がまるっぽく、マリーゴールドはぎざぎざしているところが違いますね。
朝顔(アザガオ)の花言葉
『はかない恋』
夏の花といえば、朝顔のお花がまっさきに頭に浮かんできます。
ラッパ型の花が特徴的で、青や紫など涼しそうな色合いで、夏の暑さを和らげとても風流な気分にしてくれます。
そんな風に日本人のとても身近にいる朝顔に付けられている花言葉は『はかない恋』だったのですね。
まあでも言われてみれば朝顔のお花は、みるからに弱々しい乙女のような風情です。
この花言葉の由来は、朝に咲いた花が午後にはしぼんでしまうという、花の寿命が短命なことからきているのでしょう。
ここまでは、特に身近にあるお花を中心にお伝えしました。
今度は、あまりにも怖い花言葉を持つお花たちを紹介します。
花言葉が死や裏切りを意味する花の一覧
ハナズオウ 『裏切りのもたらす死 』
パセリ 『死の前兆』
クワ 『共に死のう』
スノードロップ 『あなたの死を望みます 』
トリカブト 『あなたは私に死を与えた 』
イトスギ 『死 』
アザミ 『復讐 』
アイビー 『死んでも離さない 』
オダマキ 『捨てられた恋人 』
オトギリソウ 『恨み 』
ホオズキ 『 欺き 』
ムスカリ 『失望 』
オニユリ 『 嫌悪 』
ハイドランジア 『貴方は冷たい 』
キスツス 『私は明日死ぬだろう 』
ウシノシタクサ 『あなたが信じられない 』
ガマズミ 『無視したら私は死にます 』
サオトナバナ 『人嫌い 』
ドクニンジン 『死も惜しまず』
といったように花言葉が ”死” ”裏切り” 等 憎悪を意味するものまだまだあります。
先にあげたお花のようにあまり意識しないと手にしないものも多いのでそれほど気にすることはないと思います。
ただ、これらのお花や木等が単一でたくさん贈られてきたりしたら、これは、花言葉を意識してかもしれませんので注意ですね。
紫陽花(あじさい)の花言葉もネガティブな意味もあります
↓
紫陽花(あじさい)の花言葉と意味を色別(青・ピンク・白・紫)に!
ま と め
花言葉は一つのお花にも複数あったりするので、いい意味の花言葉のつもりで贈っても違う意味に取られてしまうということがあるかもしれないですね。
こちらは、花言葉の意味を知らなく気にもしてなかったのに相手は深読みしてしまうこともあるかもしれません。
せっかく、怖い悲しい意味を持つお花も別にお花が悪いわけではないのですが、贈るのであればできれば、いい意味をもつお花を贈りたいですよね。
あと、マナーとして、ランやユリなどの香り高いお花は、病室に持って行くには不向きです。シチュエーションによって贈るお花を選ぶようにしましょう。
ちなみに菊の花はお葬式に使われたり、お墓や仏壇に飾られたりするので死に関連する花言葉だと勘違いする人もいますが、
菊の花言葉は、「高貴」「高尚」「高潔」「私を信じて下さい」「女性的な愛情」「清浄」「破れた恋」「真の愛」などです。
気にしすぎるのもよくないのでこれくらいにしておきますが、有名なものくらいは頭にいれてお花のプレゼントなどをするようにしてくださいね。