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お中元・お歳暮の挨拶状(送り状)は必要?理由と文例と書き方マナー

お中元・お歳暮を送る際に挨拶状(送り状)というものを別便で送っていますが?

お中元・お歳暮の品物を贈ったことを伝える手紙のことですね。

お中元・お歳暮を送る際に挨拶状(送り状)は品物が到着する前に届くように送ります。

その挨拶状(送り状)はなぜ必要なのでしょうか?

必要であるその理由とお中元・お歳暮を送る際に挨拶状(送り状)の文例と書き方のポイントやマナーの基本をお伝えします。

お中元の贈る時期などについては

お中元時期はいつからいつまで?お礼状やマナーについても解説


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お中元に挨拶状、送り状が必要な理由

日ごろお世話になったり、親交のある人たちへの感謝の気持ちを形にして伝えるのが、お中元・お歳暮ですね。

最近のお中元やお歳暮はデパートやネットでの注文などでお店から直接配送してもらうといったことが大半になりましたが、本来のお中元・お歳暮の意味は品物を贈ればいいといった儀礼的なものではなく、日ごろの感謝の気持ちを伝えるといったものが主旨になります。

ですのでお中元・お歳暮を贈るときはどんな意味を込めて贈ったのかを明記した挨拶状・送り状を別便で送るといったことが礼儀となります。

もちろん普段からメールでやり取りする親しい人に対してや近しい間柄の人に対しては、メールや電話で代わりとすることもあります。

しかし、基本的にはお中元・お歳暮の品物だけを送ることは、先方への挨拶を欠くことになり失礼にあたります。

そういった理由でお中元・お歳暮を贈るときには必ず挨拶状(送り状)を別便で送るようにしましょう。

 

お中元・お歳暮の挨拶状、送り状のマナー

■挨拶状、送り状は手書きでなくてはいけないのか?

挨拶状や送り状などどうしても字を書くといったことが苦手な方は手書きで書かなくてはいけないといったらハードルが高くなってしまいますよね。

字を書くのが好きな方、慣れている方は手書きで書いた方が気持ちが伝わりやすくていいのですが、別にパソコンやワープロで打った文章でも失礼ではありません

最近はそういった方の方が多いのではないでしょうか。

その時は、あまり定型の文面だけでなく、少し自分の近況をいれたりしたオリジナルな文章を入れたり、宛名や署名だけでも自筆にすると温かみがぐっと増します。

 

■挨拶状、送り状は縦書きで書くべき?

手紙を書くとなると縦書きにしなくてはと思ってしまいますね。

基本目上の方に贈るお手紙は縦書きで書く方が望ましいといわれています。

しかし、最近は横書きが支流ですので、若い方であれば横書きで挨拶状(送り状)を出したからといって失礼であるわけではありません。

しかし、パソコンでつくっても縦書き設定もできますし、フォントも行書のものもありますので、せっかくですので縦書きでの挨拶状、送り状にチャレンジしてもいいですね。

■挨拶状、送り状は封書?はがき?

これももちろん便せんに書いて封書で送るのが一番丁寧ではあります。

しかし、はがき書いて送っても大丈夫です。

はがきにするときには誰が読んでもいいような内容にするということがマナーです。

目上の人や男性に贈るときは、便箋は縦書きの罫線が入った白い便箋を使うのが
最も無難です。

全体のバランスを考えながら、詰めて書いても、一行空け書いてもいいです。

送られた側が読みやすいスタイル、文字ということを最優先に考えて書いていきましょう。

 

■挨拶状、送り状を贈る時期

挨拶状、送り状の役割は近いうちに日ごろの感謝の気持ちとしての品物が届きますよと事前にお知らせするといったものです。

ですので、別便で品物が届く予定の2~3日前に届くように送るようにしましょう。

商品は何日に配送してくださいとお店で指定できますので、それを考慮して送るといいですね。

また、商品と一緒に一筆箋などでメッセージをつけるといった方法もありますが、宅配便は信書をつけることは法律で禁止されています。

お中元・お歳暮の挨拶状、送り状の書き方

■挨拶状、送り状の書き方のポイント

3要素で構成する

お中元・お歳暮の挨拶状(送り状)は礼をつくることが一番のポイントです。

構成は

①前文(時候の挨拶)

②主文(品物を贈った通知)

③末文(相手の安否を気遣う)

といった構成が基本です。

前文と末文を省略することなく、3要素をバランスよく盛り込むといったことと

下記のことを気をつけることで簡単に相手がもらって気持ちのいい挨拶状(送り状)ができますよ。

あまり、他の要件なども盛り込んでダラダラと近況を伝えたりせず、必要な要件をシンプルにきちんとまとめるのがコツになります。

 

1.感謝を込めた挨拶状を

お中元は本来直接相手を訪ねてお礼を述べて品物を渡すものです。

そういったことから挨拶状は礼儀にかなった表現で感謝の気持ちを込めることが何よりも大切になります。

2.相手を想定した文面に

お中元の贈る時期、会社関係の人を含めて複数の方に出すことの多い挨拶状、送り状です。

基本の文面をつくり、それからそれぞれの贈る相手との関係や立場も踏まえてそれに応じて多少、文面を変えていきましょう。

3.品物をおくったことの通知を

季節感のこもった挨拶ともに品物をどういった方法でいつ頃届くかなど明記することも忘れずにしましょう。

とくにフルーツやスイーツ、生モノを贈る場合などは、受け取るタイミングが合わなくてはせっかくのものも腐らせてしまったり食べられなくなってしまう可能性もあります。

到着予定日を必ず入れるようにしましょう。

 


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お中元の挨拶状、送り状文例

■挨拶状、送り状文例【基本パターン】

拝啓 盛夏の候ますますご清祥のこととお喜び申しあげます。

平素は格別のお引き立てにあずかりありがたく厚くお礼申し上げます。

つきましては ささやかながら感謝の意を表したく 本日別便にてお中元○○をお送りいたしました。

何卒、御受納くださいますようお願い申し上げます。

炎暑のみぎり 皆様のご健勝のほどお祈り申し上げます。

まずはとりあえずご挨拶まで                   敬 具

平成〇〇年七月

○○〇  〇〇〇

■挨拶状、送り状文例【ビジネス関係】

拝啓 いよいよ本格的な夏が訪れましたが、○○部長におかれましてはますますご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
平素は大変お世話になっております。改めて厚くお礼を申し上げます。
さて、本日は形ばかりのお中元のご挨拶までに、〇〇〇をお送りいたしました。
品物は別途宅配便にて○○日頃にお届けする予定でございます。
どうか、お納めください。至らぬ点は多々ありますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
ますますの酷暑にお身体を崩されぬよう、ご自愛くださいませ。

敬 具

平成〇〇年七月                          ○○〇  〇〇〇

 

 

■挨拶状、送り状文例【ビジネス・夫の上司に】

拝啓 盛夏の候、〇〇様にはご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は主人が大変お世話になり、語りつくせぬほど感謝いたしております。
つきましては、季節のご挨拶としまして、心ばかりのもの送らせていただきました。ご笑納いただければ幸いでございます。
暑さ厳しい折から、一層のご自愛をお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてお知らせまで。

敬 具

平成〇〇年七月                          ○○〇  〇〇〇

■挨拶状、送り状文例【義父・義母へ】

例年になく梅雨が長引き照りつける太陽が恋しくなる今日この頃ですが、
お父様お母様、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで、○○さん(夫の名前)を始めとして、子どもたちも毎日元気に過ごしております。
さて、本日はお中元のしるしまでに、○○を別便にてお送りいたしました。生ののですのでお早めに召し上がってくださいね。
これから暑さ厳しくなりますが、ご自愛くださいませ。まずは書中にて、ご挨拶まで。

 

■挨拶状、送り状文例【友人へ】

ようやく梅雨が明け、アウトドア派待望のシーズンがやってきました。
○○さん、お元気ですか。おかげさまで、わたしは相変わらず元気に過ごしています。
さて、また今年も恒例の○○を別便で送らせていただきました。
ご家族で召し上がってくださいね。
今度お会いするのが待ち遠しいです。
時節柄、お体大切にお過ごしくださいませ。


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■挨拶状、送り状文例【恩師・先生へ】

拝啓 蝉の声も一切高く聞こえる折、○○先生にはますますご活躍のことと存じます。
以前お会いして以来、すっかりご無沙汰してしまい、本当に申し訳ございません。
おかげさまで家族仲良く元気に過ごしております。
さて、本日はお中元というとは名ばかりでございますが、高原の夏の香りをぜひお届けしたいと思い、別便で○○より○○をお送りさせていただきました。
ちょうど今が旬でございますので、ご賞味くだされば幸いです。
本来ならば直接お伺いしてご挨拶申し上げるべきところ、誠に失礼とは存じますが、略儀ながら書中にてお中元のご挨拶を申し上げます。

 

■挨拶状、送り状文例【使えるフレーズ】

・向暑のみぎり お元気でご活躍のことと存じます。

・いつもたいへんお世話になりまことにありがとうございます。

・お中元(お歳暮)とは名ばかりでございますが・・・

・お歳暮(お中元)のおしるしにまでに・・・。

・お口に合いましたら幸いでございます。

・日頃は何かとご配慮いただきながらご無沙汰してしまいまことに申し訳なく存じております。

・お中元(お歳暮)をお送りしましたのでご受納いただければ幸いです。

・暮れも押し迫り、ご多忙のことと存じます。

・今年一年間大変お世話になり、まことにありがとうございました。

 

ま と め

お中元・お歳暮の挨拶状(送り状)は必要かということの理由と挨拶状の書き方と気をつけたいマナーなどと文例をお伝えしました。

お中元やお歳暮を贈るというだけで済ませてた方などはめんどくさいと思うかもしれません。

もちろんお中元・お歳暮の挨拶状(送り状)を送らないからといて何かあるわけではありませんし、送られない方も多いです。

しかし、それだからこそ、感謝のこころをこめた文面が届くだけでなんと丁寧な礼儀正しい方なのだろうといった印象がつくことは間違いないです。

同じものを送るにしてもそういった気遣いがあるとないのでは大違いです。

 

他の方との差別化もできますね。

ですので、お中元・お歳暮の挨拶状(送り状)の押さえておくべき基本マナーを抑えて出してみてくださいね。

お中元・お歳暮の礼状の文例などはコチラ

お歳暮・お中元の礼状の文例(例文)と書き方のポイントやマナー!