ことばの意味や使い方

「承継」「継承」意味の違いとは?事業の契約書等公文書等の使用方法

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「承継」「継承」意味の違いってわかるようでわからないところがあるのではないしょうか。

たとえば、事業の契約書等公文書にに使用するのはどちらを使った方が、正しいのでしょうか?

「事業承継」、「事業継承」の違いや類語についてもみていきたいと思います。

 



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「承継」と「継承」意味の違いと使用方法

「承継」「継承」の意味の違いと使用方法です。

 

■承継(しょうけい)の意味

「承継」の意味は、受け継ぐことです。

受け継ぐものは、先人の「地位」、「事業」、「精神」などです。

また、「承継」は主に権利または義務を引き継ぐことのみをさす法律用語でもあります。

■継承(けいしょう)の意味

「継承」の意味も、受け継ぐことです。

受け継ぐものは、「身分」、「権利」、「義務」、「財産」を受け継ぐことに使います。

また、「継承」の意味は文化などを受け継ぐことを含む広い意味でも使われます。

 

 

■「承継」と「継承」意味の違い

「承継」と「継承」の意味をみてもどちらも受け継ぐことを意味していますし、

権利、義務などどちらも使えるものもありますのでとてもややこしいですね。

「承継」と「継承」の意味の違いは、結局なんなのでしょうか?

「承継」は、同じ受け継ぐといった意味でも「精神」や「地位」や「事業」を受け継ぐことといったことに対して使われることが多いです。

「精神」や「地位」といったものは抽象度のあるものですね。

そして「継承」はというと「身分」、「権利」、「義務」、「財産」など具体的なものそのままを受け継ぐといったときに使われることが多いです。

「王位を継承する」といったような使い方になります。

それに対して、法律用語で使われるのは、「承継」ですね。

そして伝統と受け継ぐといったことをいう「文化の継承」といったことばが使われているように「承継」より「継承」の方が一般的に日常で使われやすい言葉だともいえます。

 

 

事業の契約書にや公式文書に使って正しいのは「継承」or「承継」

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事業などの契約書等の公式文書では、「継承」「承継」のどちを使うのが正しいのでしょうか?

■事業承継と事業継承

先ほど違いでも説明したように承継と継承では、受け継ぐものが微妙に異なりますから、「事業承継」と「事業継承」では意味が違ってしまいます。

「事業継承」といった言葉は、

「身分権利義務財産などを受け継ぐこと。」でありました。

これは、事業の「権利を継承する」といった事業をそのまま受け継ぐといったニュアンスになってしまいます。

「事業承継」といった言葉になると

「先人の地位や事業の精神を受け継ぐこと。」といった意味合いがでてきます。

といった「理念や精神を承継する」といった意味を含ませるといったことでいうと「事業継承」という言葉よりも「事業承継」の方がいいと思います。

事業をそのまま受け継ぐのではなく理念やその事業が持ち得た歴史や文化などの精神を受け継ぐのが、「事業承継」といったことですね。

■契約書等の公式文書では、「継承」or「承継」?



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では、契約書などの公文書では「継承」、「承継」どちらを使うのが正しいのでしょうか?

自社株や経営権を後継者に引き渡していくなど、法律的意味合いが強い場合は、「承継」が正しいようです。

法律にも「承継」の方が使われています。

ex.「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律(平成20年法律第33号)」

 

「承継」と「継承」の類語

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■承継の類語

「相伝」、「相承」、「受けつぐ」、「譲りうける」

 

■継承の類語

「相続する」、「バトンを受け取る」、「バトンを託される」、「引き受ける」

 

ま と め

「承継」「継承」意味の違いとは?と事業の契約書等公文書等の使用方法についてみていきました。

「承継」「継承」意味の違いってわかるようでわからないところが多いですね。

「継承」は、そのまま受け継ぐといったこと、「承継」は、精神性など抽象度があるものも受け継ぐものに含まれているといった感じでしょうか。

何を受け継ぐことを意味するかといったことを考えるとすっきりわかると思います。

「事業承継」、「事業継承」の違いもそういったことから考えるのわかりやすいですね。

法律用語では「承継」といった言葉が使われているようです。

ですので、事業の契約書等公文書に使用するのは、「承継」といったことになるようでした。