七夕と言えば、笹に願いを書いた短冊や折り紙などでつくった色とりどりの七夕飾りをつけていきます。
笹のにおいと、風にふかれていく様々な飾りがとてもロマンチックに映ります。
七夕の笹飾りは幼稚園や保育園、小学校などでは1週間ほど前から飾っているところが多いですが、そもそも七夕飾りはいつからいつまで飾るべきなのかそのあとの笹や短冊の捨て方・処分方法などを調べてみました。
七夕飾りっていつから飾るものなのか?
七夕の節句は、単語の節句などを含む五節句の1つで、旧暦の7月7日のことを指します。
七夕っていうと織女(織姫)と牽牛(彦星)のエピソードですよね。
この織姫と彦星「織女星(しょくじょ)牽牛星(けんぎゅうせい)」の星の伝説は中国から伝わったものです。
日本での七夕は、中国からきた織姫と彦星の伝説と乞巧奠(きこうでん)と日本古来のからの棚機女(たなばたつめ)の風習とが合わさったものだって知っていましたか?
七夕のお話や由来について詳しくはこちらの記事に書かれています。
↓
七夕にこどもとたのしむ織姫彦星伝説、笹竹に短冊をかざる意味は?
そもそも日本にあった風習である棚機女(たなばたつめ)は、
選抜された乙女が7月6日に機屋で神に捧げる着物を織って棚に供え、7月7日に禊ぎをするというものです。
なので七夕の飾りは7月6日にするのが正しいやり方です。
七夕飾りはいつまで飾っておいていいの?
では七夕の飾りいつまで飾っておいてもいいのでしょうか?
上に書いたように日本の七夕はこうした由来があります。
それに基づき、七夕飾りは6日の夕方から夜にかけて行ないます。
そして、神社では7月7日の夜明けの晩(午前1時頃)に七夕の神事を行ないます。
そのあと七夕のお飾りは、地方によって早いところは7月7日の朝、遅い地方でも7月7日の夜には七夕飾りを取り外して川や海に流します。
これは、本来の由来の棚機女(たなばたつめ)からきた
7月6日に神に捧げる着物を織って棚に供え、
7月7日に禊ぎをする
といったものにそったものです。
今は、イベントとしての七夕になっていますので
そこまで気にすることはありませんが、もし本来の趣旨にのっとった流れでするとすると
七夕飾りは、笹に7月6日に飾って7日中に後片付けをするといったことでいいのではないでしょうか。
7日中に後片付けをしないと、願い事が叶わないとも言われることもあるそうですので早めに片づけることを心がけましょう。
七夕祭りの後の飾りや短冊・笹はどうするのか?
■七夕飾りの捨て方・処分方法
七夕祭りの後の飾りをどうするかということですが、昔は「七夕送り」と言って7日の夜に笹飾りを川や海に流して、願いを神様に持って行ってもらっていました。
今は簡単に川に流すことはできません。
ですので、7日の夜には家の中に引き上げておいて、お住まいの地域の処分方法で片付けることになります。
ただ、できれば習わし通り、
「海や川へ流す」か
「燃やす」といった燃やした煙とともに願いを天まで届けるといった方法をとりたいですよね。
しかし、煙の問題も発生しまし、都心や住宅街ではどちらも難しいですね。
■願い事の書かれた短冊は?
願い事を込めて書いた短冊をそのままゴミにというのちょっと気が引けるものです。
短冊の処分の仕方ですが、飾りから短冊をまとめておいて神社にもっていってお焚きあげをしてもらいのが一番だと思います。
その前にお子様の短冊であれば、写真にとっておいて保管しておくのも忘れずにしてください。
毎年毎年の子供の願いごとや文字がかわっていくのかとてもいい記念の品になります。
もちろん現物の短冊を専用のスクラップブックなどにマスキングテープなどでおしゃれにとっておくのもいい思い出になりますよ。
あとゴミといっしょに処分してしまわないといけないといった時も白い紙(半紙)などにつつんで少しお塩を入れて捨てるというのも気持ち的にすっきりするのでおすすめです。
■笹はどうしたらいいの?
そもそも、なぜ七夕飾りには「笹」を使うのでしょうか?
すっくと伸びていく竹は、空高く向かい、笹には、ご先祖様が降りてくる時の目印になるいわれています。
七夕はお盆とセットなの?
そもそも日本では7月の満月の日に祖霊を祀るお盆のもととなる風習があります。
その7月の満月の日の約1週間前の半月の日から精霊棚とその幡などを準備しました。
七夕を「タナバタと」いうのは、
機を棚に供える棚機「たなばた」と、
精霊棚とその幡の棚幡「たなばた」
からきているともいわれています。
7月15日のお盆の準備を始める7月7日を七日盆ともいいます。
7月6日の夕方に飾りつけて、一晩たった7日には川や海に流して禊ぎとし、禊ぎがすんだらお盆の準備を始める
それが、日本の七夕「棚機・棚幡」ということです。
旧暦、新暦でいうと、本来なら満月がお盆でその前の半月が七夕「棚機・棚幡」ですので、旧暦7月15日がお盆で旧暦7月7日が七夕「棚機・棚幡」です。
現在では月の形やもともとの季節を無視して、そのまま新暦の7月15日をお盆、新暦の7月7日を七夕「棚機・棚幡」とし、さらに1ヶ月遅れの8月15日を月遅れのお盆、8月7日を月遅れの七夕「棚機・棚幡」としています。
旧暦と新暦と月遅れのどれで行なうかは地域によりますが、由来と意味からすると、お盆と七夕「棚機・棚幡」はセットで考えられ行われるべきものなのですね。
ま と め
今回は、七夕飾りはいつからいつまで飾っておくべきなのかを調べてみました。
調べていく中で、七夕の本来の由来や風習と意味などがわかってきました。
それによると7月6日に飾って7月7日には片づけてしまわなくてはいけないといったとても短い間しか飾れないということもわかりました。
飾りなどたくさん作ろうと思うと時間かかるものを飾ったらすぐに片づけということは、とても残念ですが、七夕の本来の神様に捧げるためのものだということを考えるとしかたありませんね。
また、七夕とお盆がセットになって行われるべきものだということもわかりました。
今年の七夕は本来の七夕の意味をお話ししながら、習わしどおりに行ってみてもいいかもしれませんね
七夕飾り折り紙で簡単豪華な【くす玉】の作り方!注目度も抜群!
七夕飾り折り紙で簡単おしゃれな【星】の作り方!いろいろ飾ろう!
七夕飾り【織姫・彦星】の作り方!【天の川】を折り紙で伝説完成!
七夕飾り折り紙で子供も簡単【投網】【提灯】【吹き流し】の作り方