中学生になると夏休みの自由研究や授業でレポートを作成する場合が出てきますが、
初めて書く場合は書き方がわかりにくいですね。
そんな時、お父さんお母さんに聞いても
仕事などで常に書いたりしている方でないと
「どうやって書くんだっけ?」と忘れてしまったいることもよくあります。
そこで、今回は中学生のレポートの書き方と構成や
書き出し例文と簡単なまとめ方のコツについてご紹介します。
中学生のレポートの書き方・構成
レポートには書き方のコツがあります。
その構成は
大きく2パターンに分けられます。
理科実験の場合と
社会科などの調べものの場合です。
それぞれの書き方についてご紹介します。
■理科実験のレポート
まず、理科実験の場合は以下のような順序で書きます。
1.テーマ名 ・・・実験の名前
2.目 的 ・・・なぜその実験をしようと考えたのか。
3.実験用具 ・・・実験に使った器具
4.実験方法 ・・・どのような方法でどんな実験をしたのか。
5.実験結果 ・・・結果のみの記入
6. 考 察 ・・・結果から考えられることや感想を記入します。
7. 参考文献 ・・・実験に見た参考文献やURLを記入します。
■社会科・倫理のレポート
社会科系のレポートの場合は実験とは違い、
調べたこととそれに関する考察をまとめるような形にします。
1.テーマ名 ・・・調査テーマ
2.目 的 ・・・なぜそれを調査しようとしたのかを記入します。
3.調査内容 ・・・主観は入れずにわかったことだけを記入します。
4.考 察 ・・・調査内容を受けて考えたこと・感想を記入します。
5. 参考文献 ・・・調査に使った参考文献やURLを記入します。
レポートの書き出し例文と簡単なまとめ方
レポートの構成は前述した通りで
大丈夫なのですが、
書き出しで悩む方が多くいます。
特に「目的」についてはレポートの最初なので
どう書いたらいいか分からないという方もいます。
そこで、
「目的」、
「実験用具」、
「実験方法」、
「実験結果」、
「考察」
について
具体的な書き方やまとめ方をご紹介します。
■「目的」の書き出し・例文
「目的」は、
これはなぜその実験をしたくなったかということを書きます。
ですので、書き出しは、
日常生活をする上で疑問に思ったことや
そこから思いついたということ
を書けば大丈夫です。
例えば「生卵を水に浮かせる実験」をするとします。
その場合の書き出し例文は以下のようになります。
例文
「人は海に行くと体が自然に浮きます。
しかし、プールに行くと海よりは浮きにくいように感じます。
その違いは塩水かどうかということです。
では、塩水なら何でも浮くのでしょうか。
簡単に用意できる卵を使って実験してみます。
どれくらいの濃度になると浮くのでしょうか。
また、比較するための砂糖水や普通の水でも実験してみます。」
このように日常生活で気になったことから
思いついた、ふと気になったなど
素直に、疑問に感じたことを書けばいいのです。
また、
この時点での
実験結果がどうなるか仮説を立てておくのもいいでしょう。
今回は実験レポートを例にしていますが、
社会科系のレポートの目的の書き方も同様です。
■「実験用具」
これは実験に使ったものを
箇条書きにするだけですね。
■「実験方法」
方法は実験の順序通りに書いてください。
また、これを読んだ人が同じ方法で
できるようにわかりやすく書くようにして下さい。
■「実験結果」
ここでは結果のみ記入するようにして下さい。
例えば、
水に何グラムの塩を溶かしたら生卵が浮き始めたか、
何グラムで完全に浮いたか
などを記入します。
色々なパターンで
実験した時は表にするとわかりやすくなります。
■「考察」の書き出し・例文
「考察」は、実験結果から考えたことや感想を書きます。
最初にたてた仮説が正しかったのなら
「期待通りで嬉しかった」や、
違っていたのなら
「外れてしまったけど新しいことがわかって良かった」
などといったことを書きます。
そして、
上手く実験ができなかったのであれば
「段取りや方法をもっと工夫すればよかった」など
反省点を書くと最後にうまくまとまります。
例文
「結果から高濃度の塩水に卵が浮くことがわかりました。
そして普通の水や砂糖水ではどんなに濃度を変えても生卵は浮きませんでした。
このことから海水に人が浮きやすい理由がわかりました。
また、世界には日本の海よりも塩分濃度の高い海もあるので
実際に行って体感してみたいです。」
このように実験結果から本人の感じたこと、
そしてそこから
次につながるような文章にすると上手に締めくくれます。
ま と め
このようにレポートは構成さえ押さえておけば、
簡単にまとめることができます。
特に重要なのは目的と考察です。
目的を踏まえた上での考察となるので、
目的を達成できたのか、
できなければ何が足りなかったのかを書くと
上手くまとめられます。