ことばの意味や使い方

「適時」「適宜」「随時」「逐次」意味の違いや使い分けと例文・類語

わかっているつもりでいざ使おうと思ったら微妙な意味の違いがわからなくなる日本語多いですね。

今回は、「適時」、「適宜」、「随時」、「逐次」それぞれの意味と使い分け方と類語や例文をわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 



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「適時」「適宜」「随時」「逐次」の意味の違いと使い分け方

■適時(てきじ)の意味

適時の意味は、「タイミングよく」「タイムリーに」というような意味があります。

「適」には「ぴったり当てはまる。」といった意味があります。

そして、「時」というピンポイントの点の状況をあらわします。

適時は、ちょうどタイミングがいい時といった時間が限定されています。

 

■適宜(てきぎ)の意味

適宜の意味とは、「適」は同じく、「ぴったり当てはまる。」ですが、

「適宜」の「宜」は「程よくかなっている」といった意味があります。

ですので、「適時」と「適宜」の違いはというと「適時」のように点のタイミングに限りません。

といったことから「適宜」は、その時その場に応じて、それぞれが判断して、よいと思うようにする」という意味となります。

どちらかというと数量や方法や解釈を柔軟に行うという意味が強くなってきます。

また、状況によく合っていることやようすといった意味もあります。

ちなみに「適時」「適時」どちらも

「自分の思うとおりに、好きなように」という意味が含まれています。

 

■随時(ずいじ)の意味

随時の意味です。

「随時」は、「時に随(したが)って」と読むことができます。

これは本来の意味は、「そのときの条件に従って」ということになります。

「適宜」は、自分の判断で自分の都合のいい時に行動するという意味でした。

「随時」も自分の判断ですることは同じですが「その時の条件にしたがって行動する」という意味の違いがあります。

ですので、「いつでもOK!」といった意味ではありません。

「適宜」や「適時」と同じく、「随時」も自分の判断で行動するということは同じですが、

「その時の条件にしたがって」行動するという意味がくわわると使い方は随分違いますね。

 

■逐次(ちくじ)の意味

逐次の意味はその事柄が発生して順を追って次々になされていくさまといったことです。

ですので、

「適時」「適宜」「随時」の意味に会ったような自分の判断で行動するといった意味合いはありません。

 

「適時」「適宜」「随時」「逐次」の使い方の例文



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■適時(てきじ)の例文

・「会社の清掃は、適時行ってください。」

これは、何日の何時にやるべきといった指示でありません。
その人の判断で、今日やるか、明日やるかなどのタイミングの点決めればよいということです。

 

■適宜(てきぎ)の例文

・「成績不振者に適宜個人指導を実施します。」

状況によく合ったこ指導をするといったことです。

・「見学後は、適宜解散とします。」

これは、自分自身で判断してよいようにするといった意味の例文ですね。

 

■随時(ずいじ)の例文

・「こちらは、随時利用してもいい施設です。」

基本すきなときに利用してもいいといったことなのですが、「いつでも」ではなく、

一定の条件に随ってといった意味が含まれます。

 

■逐次(ちくじ)の例文

「これを逐次修正していくことで完成させていきたいと思います。」

これは順々に追って修正していくといった意味がありますね。

 

「適時」「適宜」「随時」「逐次」の類語

適宜 適時 随時 逐次 違い

■適時(てきじ)の類語

「頃合い」、「潮時」、「好機」

 

■適宜(てきぎ)の類語

「適正」、「適切」、「然るべく」

「相応」、「似つかわしい」、「ふさわしい」

 

■随時(ずいじ)の類語

「往々」、「間間」、「時として」

「時折」、「時事」

 

■逐次(ちくじ)の類語

「順々」、「順々に」、「連続的」

 

ま と め

「適時」「適宜」「随時」「逐次」の意味と使い分け方と例文と類語などを違いをみていきました。

 特に、「適時」「適宜」の違いはそのタイミングとなる点の時点があるかないかですので、少し使い分けは難しいですが、その「時」を意識すると分かると思います。

 

「随時」は、単に「いつでもいい」ということだけでなく、ある条件のうえといったことを意味といったことでした。

 

「随時」「逐次」に関しては、こちらでも意味など詳しく書いています。

随時連絡の意味とは?都度の違いと順次と逐次との使い分け方と文例

使い分けの参考になればと思います。